ハイティをご一緒に

主婦のおしゃべりに紅茶片手にお付き合い下さい。駐在編は駐在員の妻の目からみた英国のリアルの姿を過去形で綴ります。

主婦の恋愛願望と平凡な日常への感謝

2014-07-12 08:45:59 | つぶやき
既視感ムンムンのベタなアラフォーの恋愛ドラマ
「同窓会」が始まりましたが
奇しくも、対極的な2人の友人と会い、
感じることがありました。

一人目は、吹石 恵似の美人ママ友。
「さし」ランチをするうちに、昔の恋バナで盛り上がったかと思うと、

ドラマのように同窓会で中学時代の彼氏と再会、
LINEでつながり、飲みに行こう、
という話が進んでいる、というのです。

彼女は私立中学に通う一男一女の母、都内の戸建のマイホームで
誠実なスポーツマンのご主人と平穏な生活をしていて、
何も家庭的な問題はないのですが。(このへん、ドラマと違う)

「友達は不倫している人、多いの。」
「夫とはもう終わってるの。家庭を壊すつもりはさらさらないけど
飲みに行ったりしてトキメキたいのよ。」と言うのです。

その彼は中学時代は野球部の主将で全校のあこがれの君。
コクられたときは、彼女は夢心地でしたが、
彼が遠方に引っ越したことで、自然消滅してしまったそうです。

再会した時は二人とも既婚者だったものの、
お互い昔の面影は変わらず、いい思い出ばかり残っていて
LINEで頻回に会話するうちに、二人で逢おうと
具体的に計画してると様子。

こんな話、巷に溢れていますが、ごく親しい身近な友人から
生で聞かされたのは初めてで、軽い衝撃を受けました。

生活に不満はまったくなく、家庭を壊す気持ちはさらさらないものの、
「もう一度、恋をしたい」という夢見る少女のような友達をみていると
なんだか心配になってしまいます。

もう一人のママ友は、穏やかなご主人と中学生の娘と豪邸に暮らす専業主婦。

ふとしたコネから興味本位で自給900円のパートを始めたものの、
週3回とはいえ、丸一日なので
体力的にもかなり食い込むし、何より単調な事務業務に
辟易してる様子。

「一万円稼ぐのがどんなに大変なことか、よくわかったわ。
ハゲでもデブでも稼いでくれる夫に、感謝するようになった」
と話していました。

人間は順風満帆の時は、小さな幸せを当たり前だと思いがちなんですね。

それに気づいて、謙虚になれるか、もっと刺激を求めていくか、は
その人の人品なのかな、と言う気がします。




保護者会でのルール

2014-07-08 13:08:52 | つぶやき
保護者会、服装については前に書きましたが
今回は、内容について触れてみたいと思います。


保護者会の目的は、

子供についての先生との情報の共有、
他の保護者との人脈づくり
が主なものだと思います。

学校は子供が主役なので、
親は素晴らしい発言をしたり、目立つ必要はない。

名脇役に徹するだけでいいと思います。

私が感じる守るべきポイントを挙げてみます。


ポイント①人の話はキチンと聞く

基本的なことですが、時々、先生や他の方の発言中に
お母様同士でヒソヒソ話している方を見かけます。
その時の話題に関することであれ、人が話している時は
耳を傾けるべきです。
見ていないようでみなさんこういう行為は覚えているものです。

ポイント②話は短く、が好印象。

お子さんのご様子を…などと
一人づつ発言を求められることがありますね。

中高生の様子なんてあまり特徴はありません。
「健太郎は朝が苦手で自分で起きられず」
「玲奈は帰るとソファーでLINEをするかテレビを見るかで」とか、
代わり映えにしないことを40人が話すのですから
生産性のない時間になってしまう。

そんな中で、張り切ってダラダラ個人的なことを
話すのはタブー。

はっきりと的を得て短く話す方が
説得力があるし共感を持ってもらえます。

私も緊張する方なので、話すことをメモ書きにして
それを読むようにしています。

ポイント③子供が仲良くしている方やお世話になった方には
個別に一言ご挨拶をする。

中高生になると、家での口数が減ってきますが、
親しいお友達の名前は把握し、
保護者会で一言、ご挨拶をすると
お付き合いが始まり
子供の様子もお母様を通してわかることも多く
貴重な情報源にもなります。


ポイント④保護者同士の距離感も大切に

私学の場合、価値観も経済感覚も似たようなご家庭が多いので
波長の合うママ友もできるかもしれません。

子供の人間関係もコロコロ変わりますから、お母様の人間関係も
風通しよく、が一番。

中高一貫や大学附属の場合お付き合いは長くなりますから
慎重に越したことはないですね。

保護者会を億劫に思うこともありますが
子供の学校行事に参加し、子供の姿を客観的に把握できるのも
数年です。

私は、期間限定のチャンスと考え、
楽しく有意義に利用しようと思っています。


ニコライ聖堂とルビー色のボルシチ 

2014-05-29 10:03:30 | 美味しい話
神田・御茶ノ水界隈は、ビジネス街でもあり、
有名大学をいくつも抱えた学生街として
雑多な活気にあふれています。


私も高校のときは駿台予備校、
結婚後はアテネフランセにフランス語を
習いに通い、馴染みのある街です。

若い胃袋を支えるべく、B級グルメやチェーンの定食屋や
レストランが軒を連ね、お昼時は活気に溢れます。

意外と知られていませんが、ロシア正教の日本最大の教会
ニコライ聖堂もあり、賑やかな街の中で
静謐な雰囲気を漂わせています。


ロシア料理はイタリアンやフレンチほど頻繁に食べないものの、
時々無性に食べたくなる好きなジャンルなのですが
ここに20年来のお気に入りのレストランがあります。

駿河台坂を下りて神保町の交差点近くの
小道にひっそりとある、サラファン。


定食屋風の小さな店内、そして味も20年来変わらないまま。


多くの人にボルシチを食べてもらおう、という
姿勢が感じられ、ランチならば、1000円もあれば、ピロシキや
美味しいハンバーグがいただけるという
ありがたいお店です。

本場のロシア料理とは異なるのかもしれませんが
日本人の舌に合う、優しい味です。


先日、久々に行ったら、10食限定ランチ、700円というメニューがあり
いただいてみました。


お店の御自慢のルビー色のボルシチ。
薄味だけれど牛のダシがしっかり出ていて優しい味。
サワークリームを溶かしながら桜色にしていただきます。


お肉がギュっと詰まったピロシキとサフランライスと卵のサラダ。

食後はロシアンティもコーヒーも300円で味わえます。

神保町で子供のスポーツ用品を買うついでに
古本屋さんを散策し、
ニコライ聖堂でロシアに思いを馳せたあと
お手頃にロシア料理を堪能するのは
私のとっておきの楽しみのひとつです。


若年層の書籍離れが問題視されてたり、
電子書籍が紙の本を駆逐するという
危機感もささやかれている中、
本が支える、この街の文化やにぎわいは
失われて欲しくないと切に願います。

どこかで朝食を♪

2014-05-24 21:55:13 | つぶやき
最近、私たち夫婦には新しい習慣ができました。

それは、土曜日の朝、朝食を摂りに出かけること。

お得なモーニングメニューがあって
コーヒーもお食事も美味しいチェーンのカフェ。

おひとり様の多いお洒落なカフェだと
話すこともためらわれてしまうので

子供連れの夫婦も来るようなちょっと
騒がし目のカジュアルなお店が気に入っています。

そこでゆっくり新聞を広げ、それぞれが気になった記事を
シェアしたり議論したりすることもあります。

だからちょっとガヤガヤしているほうが気楽で話も弾むのです。


こんな時間はなかなか家では過ごせません。

家では主婦は特に、じっとしていられなくて
ついつい家事を始めてしまうし、
夫もテレビをみたり音楽を聴いたり別々のことを始めてしまう。

カフェでは、お互い向き合うしかない状況になり、
じっくりモノを考えたり話すのに適しているのですね。


平日は帰宅しても疲弊して不機嫌で言葉の少ない夫ですが
土曜の朝、美味しいモーニングをいただいてゆっくりすると
饒舌になり、会話の幅も広がってくるように思います。

これは夫婦だけに限ったことではなく、
年頃の子供と話をするのも
家を出てみるのはいいような気がします。

うちは二人のこどもがいるので
どちらかが、煮詰まっているなぁという気がしたら
ひとりづつ、好きなものを食べながら話をしてみます。

自分では煮詰まっていると思っていなくても
雑談をしているうちにポロっと悩んでることや
問題を漏らしたりするものです。

耳を傾けて相手が話せばしめたもの。
話すことで子供も整理されてくるし
気持ちも楽になっていくのです。

家族みんなでの外食もいいけれど
お二人様づつ、というのも
とてもいい。

近くにいても距離を感じるときは
外食してゆっくり二人で時間を過ごす。

我が家ではこれがかなりいい効果を生んでいます。

寄付も空気を読んで?

2014-05-21 10:05:19 | つぶやき
今年度、町内会の組長の御当番が回ってきました。

10軒ほどの通り沿いのお宅に
回覧板を回し、
町内会費と、年に4回ほどの寄付金の回収をする、
くらいの簡単なお仕事です。

前任者から一通りの引き継ぎを受けたとき、

「例年、この組だけ、寄付金が群を抜いて多いんですって。
それで、あまりご無理なさらないで、と会計さんから
言われたの。」とのこと。

つまり、寄付については組毎の金額が回覧板で回るので
その時、この班だけ特に高いのはいかがなものか・・・という
配慮らしいのです。

欧米では、キリスト教の影響か、裕福か否かを問わず、
寄付は出来る範囲で気前よく行います。

ロンドンでは子供はカトリック校に通っていたたため、
それはそれはチャリティのイベントや寄付の機会が多くありました。

子供たちは世界の政情や目的を理解し、自分の立場に感謝をしながら
自分なりの考えで寄付を集めたり、お小遣いからはらったり、
おもちゃを持ち寄ったり、ママとケーキを作って売ったり、取り組んでいました。


私は、特に裕福でなくても、健康で、家族と一緒に食べることに困らず、
平和な世の中で、暮らせることに感謝をしながら
寄付をしています。

多額の寄付をすることが、他へのプレッシャーになるとか、
見せつけになるから、配慮しましょうという発想は、
寄付という行為の主旨を
考えれば、おかしな考えだと思います。

寄付まで、「空気を読んでしましょう」という日本的な考えに
いささか呆れてしまいました。

「寄付」はあくまで自分の出来る範囲で気持ちでするもの。
みなさんの善意に水を差したくないので
敢えて何も言わずに回収しました。









ポットラックランチの楽しさ

2013-11-08 11:41:52 | 美味しい話
類は友を呼ぶといいますが
私の周りには食いしん坊が集まるようで
仕事がらみでもプライベートでも食べることが多い。

中でも、ノリがよくて料理上手なお友達とは、
持ち寄りでランチをします。

場所は仲間の家を交代で使う感じで
今回は我が家でした。

負担にならないように、役割も決めず、
なんとなく自分の得意料理を持ち寄る感じですが
付き合いも長いし、価値感とかライフスタイルも似ているので
いつも楽しく、細々と続いています。

今回のメニュは
〇セロリとタコとクスクスのジュノベーゼソースサラダ
〇トマト味のロールキャベツ
〇玉ねぎのキーシュ
〇牛すね肉のデミグラスソース煮込み
〇ドライトマトとタブナードとハーブの鶏胸肉包みのロースト
〇自家製くるみパン

デザートはシフォンケーキ(これは買ったもの)

飲み物はダンデライオンコーディアルを炭酸水で割ったもの
デザートのお供はアールグレーティ

というボリューミーなラインナップでした。

ポットラックではテーブルセッティングや
食器などもポイントだと思います。

そのまま食卓に置けるように
荷崩れしやすいものはル・クルーゼの小さなお鍋で
持参してくれた友人はさすがに粋。
メタリックシルバーのお鍋はそれだけで賞賛を浴びていました。

冷たいものもどんな食器でも合う白の粉引きや
ガラスの密閉容器に入れて持ってきてくれるのも
とても心遣いを感じました。


今回のセッティングは英国から持ち帰った伝統的な
ウィローパターンのアンティークのお皿を中心に
ランナーもピンクで。



これはアンティークマーケットで買ったとても古い中古品。
小さなチップ(欠けているところ)もありますが
食器好きの友人は興味を持ってくれるので
いいカンバセ―ションピースになるのです。

お皿を返してしっかり裏もチェックしてました(笑)


テーブルには人工大理石の台を置き
ル.クルーゼのお鍋から直接サーブ。


これはアメリカのイケアで買いましたが、
冬場はオーブン料理が多いので
食卓に置き、巨大鍋敷きとして活躍。

表面が冷たいので、パイ生地を作るときにも
活躍し重宝しています。


ポットラックランチは仲間選びが大切だと思います。

普段着の料理とはいえ、料理のうまい下手、ではなく
料理に前向きで、仲間に喜んでほしいという気持ちで
作る人が集まらないと興ざめです。

料理ができない事情があれば、みんなに喜んでもらえるお惣菜や
パンやスイーツ持参で参加するのもOK。
新しいお店の開拓にもなって盛り上がります。

ポットラックはおもてなし側としても
テーブルセッティングや食器選びは勿論、
キッチンや水回りを整理する機会にもなるし、

普段の料理とはちょっと違ったハーブを使うとか、
美味しくて見栄えの良い料理の開拓とか
日常の刺激にもなります。

こんな工夫が凝らされた料理は、無国籍的な
テーブルに並んでも、絶えない笑い声とおしゃべりと
共に素敵なハーモニーを奏でてくれます。


今回、改めて未熟さを思い知らされたことだし
次回に向けて「とっておきの一品」を用意しなくてね。



火傷をして考えたこと

2013-11-04 16:37:32 | つぶやき
先日、久々に火傷をしました。

カツを揚げていて、箸でひっくり返そうとしたら落として
油が下腕の裏側に撥ねたのです。

一応30分、流水で冷やしたのですが
翌日は3センチほどの水泡になり、破れてしまったので
皮膚科を受診しました。

始めに訪れたのは最寄駅前のビルの1階の
皮膚科。

医師は70代後半くらいの女医さんで、
傷をチラリとみると、

「火傷は念のため毎日通ってもらいます。
入浴は感染のリスクがあるのでダメ。どうしても必要ならゴム手袋をして」
と言い、看護師さんに薬を塗るように指示しました。

傷口には家にあった火傷用の軟膏を塗っていたのですが
看護師はそれを取ることもなく上に重ねて軟膏を塗り、
滲み出していてた浸出液すら拭うこともしない。

「消毒とか洗浄はしないでそのまま塗っていいのですか?」と聞いても
「大丈夫ですよ」というので「この膿は拭いてください」というと
ガーゼで拭いてはくれました。

医院は空いていて、患者さんたちは、先生くらいの高齢の顔なじみらしき方。
聞こえてくる会話は世間話も含め、和やかだけど
話を受け流して、いつもの薬を出して終わり、
という印象でどうも釈然としない。

翌日、別の皮膚科を受診しました。

こちらも女医さんですが(思えば皮膚科って女医さんが多いですね)、
60代くらいでハキハキしていて
火傷をした時の状況や処置をいろいろ聞かれ、
丁寧に傷口を見てくれて、自らオリブ油で拭いて水で洗ってくれました。

その後、傷口にこのシートを貼ってくれました。

これは人工皮膚に近いもので、外科的に縫合が必要な傷も
これで覆うことで治る、という絆創膏でテープも不要で
取り替えなくてもいいし、入浴もできるというものでした。

3日くらいで傷は薄い膜で覆われ、回復に向かいました。

あのままガーゼを当てて、あのマイナスオーラの漂う医院に
日参していたら、回復はずっと遅れていたと思います。

医者には経験は必要だし、歳とともに人間性も加わって
馴染みの先生と話しているだけで
高齢の患者さんは満足するのかもしれません。

しかし、医学は日進月歩で患者の負担を減らす薬や技術を
絶えず学んでいく姿勢は重要だと思うのです。

昔気質の医師というのは地域に親しまれ、欠かせない存在で
あることも多いけれど、独善的になりやすい傾向がある。

また、患者にわかりやすく「説明する」という行為を
軽視しがちだと思います。

患者として納得していればいいけれど
時には盲信せず、疑問を感じたら、別の医師や医療機関を
ためすのは大事なことだと痛感しました。

皮膚科というのは通常は、あまりお世話になることもないかもしれない。

特に働き盛りの男性や主婦は
気になることがあっても我慢したり
市販薬でなんとかしようとするケースが多いと思います。

身近に、信頼のできる医療機関を確保しておくというのは
リスクマネージメントとしてとても大事なことだと
思います。







哀しみの中にリスペクトのあるブラックフォーマル

2013-10-09 10:41:15 | 英国駐在日記
一昔前まで、ブラックフォーマルは
哀しみの中で装うものだから、お洒落感は無用
という考えが跋扈していたようで
売り場面積も、とても狭かったように思いますが
最近は、服だけでなく小物の選択の幅もかなり広がりましたね。


確かに、お洒落をする場ではないけれど
ご親族、縁戚や会社関係など沢山の方の集まる場で、
参列者として、故人に対して、リスペクトのある装いをするのは
ご遺族からも、好ましいものだと思います。

私の場合、就職と結婚を機に
お葬式に参列する機会が多くありましたが、
ブラックフォーマルを綺麗に装うことの大切さを
感じました。

最近は黒の洋服を日常に着ることが多くなり、
それを喪服に転用してしまう方を見かけますが
生地の光沢や形やスカートや袖の丈などが違うので、
一般の服を転用しているのがわかってしまいます。

最近は転用できるように作られたものも
有名ブランドから出ているので、
ある程度の年齢になって、時期を迎えたら
入手された方がいいと思います。

喪服だけでなく、意外と目立つのは靴。

黒であればいいとはいえ
ちょっと金具がついていたり、ストラップ式だったり
エナメル製で光沢があったり、
中敷きが汚れていて、いかにも普段履いていますよ~というのは
うつむき加減の多い式や玄関先では
とても目立ちます。

ある程度の年齢になったら、ブラックフォーマル専用を
持つべきだと思います。

バッグも靴も、光沢のないプレーンな黒一色の布製のものが
正式なようですが
こういうものを履いている参列者は
やはりたしなみがあって素敵だなと思います。

かくいう私も、実はバッグは今、物色中。

デパートでよく売られているものは
私にはサイズが小さくて、使い勝手が悪い。

先日、ブランドのロゴの金具が黒になっていて
皮製だけれど、ブラックフォーマル用の
大きめのバッグを見かけて、スマートだし
使いやすそうだと思いました。

私は宗派を問わず、帽子と手袋も身に着けています。


ちょっと勇気が要るように思いますが
トーク帽は小さいし、
特にカチューシャ式のものはあまり目立たず
抵抗なく溶け込みます。


私が実母を実家から送り出したとき、
母の友人たちの装いが洗練されていて
それが嬉しかったのを覚えています。


哀しみの席でも、敬意をこめて
改まった気持ちで装い、式に臨むのは
マナーでもありお悔みの気持ちの表れでもあると考えています。






ティファニーでなくて、ベッドで朝食を

2013-09-15 18:28:08 | 英国駐在日記
英国の田舎を旅行されるなら
マナーハウスに宿泊されることを
お奨めします。


家庭的なB&Bも良いのですが
一般の家屋を宿泊用に改造しているので
どうしても足音や隣室のシャワーやドアの開け閉めの音、
が神経質な私には気になりました。

マナ―ハウスは文字通り、領主や貴族の館を
改装してホテルにしたもので作りもはるかにゆったりしてるので
その心配はありません。

コッツオルズ バイブリー村 Bibry court hotel

中にはルネッサンス期にさかのぼるほど
古いものもあり、調度品もその時代に合わせたものを
使っていて本当にタイムスリップして
お姫様になったような気分を味わえます。



気になるお値段もそれほど一流ホテルと変わりません。

ファミリーユースでしたら
お手頃な屋根裏部屋を指定すれば
お値段は安い割に、スイートルーム並みに広いものもあり
2段ベッドがあったりして
子供は喜びます。

マナーハウスで経験してみたいのが
ボリューム満点のイングリッシュブレックファストを
脚付きのトレイに乗せてベッドまで運んでくれて
ベッドの上でいただく朝食。

欧米人にとっては、嬉しい贅沢なおもてなし、
始めは物珍しくワクワクしましたが、
最終的にはこれが私は苦手でした。

生活習慣の違いでしょうが、寝間着を着たまま
ベッドで食事をする、というのが
なんとも落ち着かなかった。

それより素敵なお庭やインテリアや宿泊客を
眺めながら、1時間以上かけていただく
モーニングビュッフェの方がずっと楽しい。

英国の朝は濃いミルクティで始まらなくてはなりません。

そして、カロリーのことは忘れ、
脂で口はベトベトになっても
カリカリのベーコン、香草の効いたソーセージ、
塩味のスクランブルエッグ、ジャムの乗ったトーストの
イングリッシュブレックファストをたっぷり楽しんでくださいね。


まさかの虫垂炎

2013-09-05 20:29:06 | つぶやき
生まれてこのかた病気らしい病気をしたことがない私。

一昨日、初めて救急夜間外来を受診することになってしまいました。

フレッシュな記憶のうちにブログに残したいと思います。

午前中、外出し、帰りにスーパーで買い物してお昼ごろ帰宅。

胃の重さを感じ、胃酸を飲んで横になったのですが
一向に好転せず、次第に痛みは下腹部に移って行きました。

それでも激痛というほどでもないし、吐き気も下痢もないので
軽い胃腸炎かなと思い我慢して夕方の仕事を2件済ませ、7時。

熱っぽさも感じ、検温すると7度7分。

寝室で横になっていたのですが痛みは増すばかりで
これは眠れないかも、と思い、午後10時、
夫に近所の夜間外来に連れて行ってもらいました。

内科医の診断では
①胃から痛みが始まり下腹部にさがっている
②下痢も嘔吐もない
③熱がある
④触診で右下腹部に痛みを感じる

という所見から虫垂炎の疑いが強い、それも
進行していてオペの可能性もあるとの診断でした。

その救急病院では外科の当直がいなかったので
車で10分ほどの五反田のNTT病院に連絡しカルテを送付し
受け入れ態勢を取ってもらい、直行しました。

救急外来では守衛さんが車椅子を用意し待機していてくれて
テレビに出てくるようなERに入りました。

すぐに採血と抗生剤の点滴を始め、
救急内科医と外科医に
症状を説明しました。

点滴の抗生剤も効いたのか、
ドクターたちの穏やかで親身で明確な説明から
精神的にも落ち着いたのか
血圧も痛みもかなり治まっていきました。

検査の結果、炎症反応が高いこと、主訴から虫垂炎と
ほぼ断定。

進行具合をチェックするため、CTスキャンを撮ることに
なりました。

所用時間は5分弱、MRIとは違い
音や閉塞感もなく苦痛はありませんでした。

映像診断によると3段階の虫垂炎のうち真ん中のステージで
オペでも通院して投薬でも治まる、という診断でした。

痛みも治まったのでとりあえずその日は帰宅。

翌日には炎症反応の値も下がり抗生剤を処方されて
自宅療養になりました。

私は、数日後、待機的オペで予防として盲腸をとってしまうという
選択肢にかなり前向きでした。

今は腹腔鏡で傷も小さく、体力的にも負担なく
手術も済ませられるし
再発の心配から開放されるのはメリットです。

しかしデメリットとしては手術全般のマイナス面として
融着しやすい、ということがあるそうで今後のことを考えると
単純には決められないと思いました。

今はしばらく様子を見て再発を繰り返すようなら
踏み切ろうと思っています。

でも一昨日のあの痛み、一般に言われているような
のた打ち回るような激痛ではなかったものの
眠れないほどの痛みでした。

あの痛みから開放されるならさっさと切ってくれ、と
思ったものです。

盲腸は誰にでも起こりうる病気で
始めは胃が重い、ということから始まり
だんだん下に下がって行き、右下腹部が
痛みます。

我慢強い方は激痛でもないので
やり過ごしてしまうかもしれませんが
眠れないほどの痛みは異常です。

おかしいと思ったら、
救急車を呼んででも夜間でも受診されることを
お奨めします。