雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

田中重雄監督『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』1966年

2014-09-21 21:02:53 | 暁の視線
 またひさしぶりに『ガメラ 大怪獣空中決戦』を観て、細部は憶えているのだけれど、結末なんかぜんぜん記憶にないやと考えて、そういえば、映画館で観たはずの、第二作は、冷凍怪獣“バルゴン”が登場していたなあと今回再視聴。
 やあ、まったくもって初めて観るがごとし。わたくしが唯一記憶していた“バルゴン”が発射する七色殺人光線を利用しての大事なバックミラー作戦は、こんな後半戦での出来事だったとは。
 いやはや、老いたとはいえ、これほど記憶能力が低下しているとは、恥ずかしいを通りすぎて、いささか立派かもしれない。
 また、主人公を囲む助演者たちは、ことに“夏木章”や“藤山浩二”が怪しい人物を演じていて、これまた嬉しい収穫。それに子どもをまったく出さない姿勢には好感を持った。(けれども、小さいときに観たわたくしは、それが不満だったかもしれないなあ。)

 何はともあれ、やっぱり、わたくしは、大映<ガメラ>派だと、再認識したね。

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