le drapeau~想いのままに・・・

今日の出来事を交えつつ
大好きな“ベルサイユのばら”への
想いを綴っていきます。
感想あり、二次創作あり…

SS-26~ 眼差し④ ~

2017年05月17日 00時13分22秒 | SS~眼差し~


~ 眼 差 し ④ ~


見えなくなっていた――。
オスカルの視線の先が、見えない。

フェルゼンがアメリカから帰って来てからというもの、オスカルの視線は以前にも増してフェルゼンを追うようになっていた。黒い騎士事件の最中、けじめをつける為に慣れないローブを着て出席した舞踏会。あんなにも熱い眼差しを送っていたフェルゼンとの悲しい決別。
アンドレの性急な愛の告白。衛兵隊への異動。
そして、突然のジェローデルとの結婚話……。

パリの街中で二人が乗った馬車が襲われてから既に半月近くが経っていた。傷も癒え変わらぬ日常を取り戻しているように見えた。
そんな中、アンドレは、オスカル自身がジェローデルとの結婚話を断ったという噂を聞いた。何がそうさせたのかは分からなかったし、オスカル自身から何かの説明があったわけでもなかったが、表向きは何の変化もないという事だった。

辛く苦しい日々の中でも、アンドレはオスカルの目がどこを向いているのかが分かっていたはずだ。
それが……いつの頃からか掴めなくなってしまった。
見えなくなってしまった。
現実として襲い掛かる視力の低下という物理的な問題とは別に、どんな時でも分かっていたはずのオスカルの眼差しの行方が、アンドレは見えなくなっていた。
その気持ちの行き場が……分からなくなってしまった。

「……えっ?」
伴にした昼食の食器を下げる為に司令官室を出て行こうとしていたアンドレは、慌てて振り返った。まただ、と思った。
「どうした……?」
ほんのりと頬を染め、執務机に両肘を載せ指先を組んだままこちらを見ているオスカルが、意外そうに尋ねた。
「……あ、いや……」
もう何年も前。オスカルがまだ近衛にいた頃。宮中をオスカルと一緒に歩けば、どこに行っても憧憬の眼差しを感じていた。オスカルに向けた眼差しと、それに混じってアンドレを見つめる眼も少なくはなかった。そんな中であからさまに何かをアピールして来る貴婦人達も多かった。オスカルが近衛を退いてから、そういった機会も減って来てはいたが、今、明らかに自分を見つめる眼差しを感じた。いや、この所、オスカルに背を向けている時に必ずといって良いほど、そんな錯覚に陥る。

「ちょっと疲れたようだ……」
アンドレは苦笑いしながら、取りあえずそう言った。
「今、何があった?」
意外なほど食い下がるオスカルの態度を今度はアンドレが不審がる。いや、と笑い、
「何も……」
ボソッと投げやりに言う。だが、こんな時のオスカルは追究の手を緩めないと知っているアンドレは肩を竦めてから、
「……何があったという訳じゃないんだ。……今、何やら視線を感じた気がして振り向いたら、鬼の形相の隊長殿がいたいけな従卒を睨んでいただけだよ」
冗談にしてしまう。
「何か言いつけたい事があったんじゃないか……?」
アンドレは、一旦食器を横の小テーブルに置くとオスカルの方へと戻りながら、
「大した用事でもないのに、妙に遠慮してなかなか言い出さないガキの頃の癖でも出てしまったか? それとも午後の日程の事で偉大なる准将殿直々に何かご命令でも……?」
続けざまに喋る。そうでもしないと、おまえの熱い眼差しを感じたと言ってしまいそうだった。
振り返っても、そこにオスカルしかいない状況では、単なる勘違いや、果てには自惚れだと笑われてしまう出来事だ。
だがオスカルは、一瞬困ったような表情をすると、俯き、
「……睨んでいたか……。そうか……。それは……すまなかったな……」
抑揚なくそう言った。

そう言われてしまうと、今度はアンドレにも言う事がなくなってしまう。気を取り直して食器を持ち上げながら声を掛ける。
「……休憩時間に、お茶を準備して来るよ。特にする事がないなら、俺もこのまま午後の訓練に参加する」
これ以上一緒にいたら、余計な事にばかり考えが行ってしまいそうな気がした。
「えっ……」
「おまえは、その書類の山を片づける事が先だ。……邪魔はしない。集中して後の業務をやってくれ」
「……アンドレ……」
邪魔はしないというひと言が、オスカルの心を揺らした。
「……冷たいんだな……」
ある意味では本心だった。

強引とも言える愛の告白以降、アンドレはオスカルとの距離を測るようになっている。結婚話が起こってからは尚更だ。あくまでも従者の立場に徹しようとしている。
ふと気づくと自分を包み込んでいた温かい眼差しを感じなくなってしまったのはいつの頃からだろうと、オスカルは溜め息を吐いた。
悲しい初恋の幕引きの時にも、唐突な愛の告白の時でさえ、この優しい人の大きな眼差しが自分を守ってくれていた、とオスカルは、ただ黙ってアンドレを見つめていた。

アンドレはわざと大きく息を吸い込むと、諦めて食器を再びそこに置き、
「分かったよ。手伝えば良いんだろう?」
駄々っ子をあやすかのように、妙なリズムまでつけてアンドレは言う。
「本当に甘やかしすぎたと猛省中だ。おまえが訓練に集中できるようにと思って書類関係の負担を減らす為にやって来た俺の苦労が、こんな所でまさか裏目に出るとは思いもしなかったよ」
「あ、いや。手伝ってほしいとかそう言うんじゃなくて……」
珍しくもオスカルがしどろもどろになる。が、パンと手を叩き、
「で、でも。近衛の頃にはそんなにおまえの出番はなかったような……」
「仰せの通りです。何せ、あそこには、何よりも隊長の意を汲むことが得意な副官殿が……」
アンドレが無意識に発した言葉に、2人同時にハッとなる。

「あ、ジェ……ジェローデルは……確かに、副官としては……優秀で……」
誰の為の何のフォローなのかも分からないオスカルの発言は、結局、途中で途切れてしまった。オスカルはわざとらしく咳払いをひとつすると、書類箱の中の1枚を取ろうとして慌てた指先はそれを持ち損ねた。決裁のサインを待つだけの紙片はひらひらと床に落ちてしまう。
「あ……」
再び2人がまるで申し合わせでもしたかのように同じ表情をする。
アンドレがゆっくりと歩み寄るのと、オスカルが慌てて机を回って小走りで近寄ったのがほぼ同時だった。アンドレは膝を突くと書類を慎重に摘み上げ、オスカルに手渡した。

「あ、ありがとう……」
受け取ろうとして、ほんの少し触れた指先にオスカルは紙を握りもしないまま手を引っ込めてしまう。
「あ……」
弧を描きながら舞い落ちた紙切れをアンドレは再び中腰になり掬い取る。
「どうした?」
今度は渡さずにオスカルの横をすり抜け、机の上に直接置くと、
「おまえ……何だか変だぞ、最近……」
オスカルに背中を向けたまま、アンドレはぼそりと呟く。
「えっ!?」
「ん~、この前襲撃に遭った時くらいから、かな……」
オスカルも位置を変えないまま。互いが背中を向き合わせている。アンドレはそのまま動こうともせず、言葉を続ける。正面から向き合わない方が本音を言える気がした。
「……実はあの時にどこかを強く打っていて、そこが痛むんだけど、言い出せずにいる。だから、俺に早く気づけって視線を送ってた、とか?」
アンドレは、オスカルが振り返る気配を感じた。驚いて眼をまん丸く見開き、無言のままアンドレの背中を見つめているのが、背中越しなのに、アンドレにははっきりと分かった。

アンドレは意識して表情を変える。
溢れ出さんばかりの切ない愛しさを隠し、従者の顔になるとゆっくりと向き直り、
「えっ!? もしかして、当たった? それならば、こんな所で悠長に……」
何となく緊迫した空気を追い払おうと軽口を叩くアンドレだったが、オスカルに制されてしまう。
「アンドレ!」
自分に突進するかのように近づいて来るオスカルの切羽詰まった表情に、びっくりしたアンドレの返事は一拍遅れてしまった。
「……なに……」
「心許ないんだ……」
そんな、珍しくも面と向かって弱音を吐くオスカルをアンドレは優しく見つめた。
オスカルがさらに1歩踏み出した。机を背にしてしまったアンドレは後退する事も出来ず焦る。もう、手を伸ばせば届くほどの距離に二人の間は縮まっている。このままでは理性のタガが外れてしまいそうだ、とアンドレは数度瞬きすると、
「なぜ?」
冷静に問い質した。
「おまえが……」
続きを促すようにアンドレは首を傾げる。

「勝手な言い分かもしれないが……」
オスカルは視線を逸らさずに、アンドレの顔を覗き込んだ。
「安心できていたんだ」
オスカルの中では一貫している話かもしれないが、聞く側にとっては何の繋がりもないという事に、オスカル自身気づいていないだろうとアンドレは思った。
とても珍しい事だ。だから、確認した。
「何が?」
「……気がつけば、いつもおまえが見つめてくれていた……」
「えっ?」
「正直、あまりにも乱暴なやり方で、腹も立ったし、怖かった」
ああ、とアンドレは頷いた。あの、アンドレの告白の事を言っているのだと、すぐに分かった。
「本当にすまなかった……。だが、もう2度とあんな事は決して……」
「違うんだ!」
アンドレは、答える事が出来なかった。脈絡のないオスカルの言いたい事の方向を見極める事の方が先決だと思い、再び首を傾げてみせた。

「あの事があってから……色々思い返してみると、いつも私はおまえに守られていたんだと分かったんだ」
「そう……かな……」
「間違いない!」
「守るって言うか……」
ただ見つめていたかったんだ、とアンドレは笑った。
「俺は昔からおまえだけを見つめていたんだ」
「昔から……? 知らなかった」
オスカルは碧い瞳を大きく見開いた。
「随分と昔から……。ずっとずっと長い間、おまえだけを見つめて来た」
「……ありがとう……」
面映ゆくなったオスカルは、どう言ったら良いか悩んだ結果、取りあえず律儀に礼を述べた。そんなオスカルの反応にアンドレはふっと表情を緩め、
「だからおまえの眼差しがいつも伯爵を追いかけていたのもすぐにわかった……」
何気ないアンドレのひと言にオスカルはとても悲しい表情をした。
「ああ、すまなかった。さっきから俺の発言はおまえの古傷を抉(えぐ)ってばかりだな」
「そうではない……」
オスカルは、急いで否定した。
私こそ無意識のうちにどれだけおまえを傷つけていたのか認識した、と声に出さずに言う。

「……色々あって、結局あんな形でおまえにこの想いを告げる事しかできなかったけど……。おまえを傷つけてしまった以上、もう見つめる事さえおまえに恐怖を与えてしまうかもしれないとか、いずれ婿入りなさる少佐に咎められるのは必至だとか……。まあ、正直捨て鉢になったりもしたけど、俺なりに自分の今後について結論を出さなきゃならない時期だな、なんて思ってたんだ」
このタイミングでする話じゃないけど、とアンドレはまた笑った。
「でも……」
一旦言葉を切ったアンドレに、今度はオスカルが黙ったまま続きを促した。
「さっきのおまえの言葉で思い出したんだけど……そう言えば、俺も最近おまえの視線の先を見失う事が多くなっていて……」
オスカルは、アンドレのこの言葉を待っていたかのように、言葉を被せた。
「……見つかったのか、それは……?」
頬を上気させるオスカルに、アンドレはにっこりと微笑みつつ、頭を振った。
「それは、もう……」
自分には関係のない事だと、言ってしまえればどんなに楽だろうと思ったが、口を吐(つ)く言葉は微妙に核心からずれた。
「さっきも言った。俺なりに納得して結論を出すべき時期だ。少佐が家督を継ぐにしろ……」
「それはないな」
「えっ?」
「聞いていないか、ばあやか誰かから……。私は結婚などしない」
「ああ、何となく、噂では……」
だが、それは自分の身の振り方とは別問題だとアンドレは何度も小さく頷いた。

「……アンドレ……」
一瞬俯いたアンドレの足元にオスカルの軍靴の爪先が映った。慌てて顔を上げると、先程よりもオスカルが更に身を乗り出すような体勢で、アンドレの僅か数センチ前に寄る。
「私は、おまえを睨んでなどいない」
会話の始まりを思い出しアンドレは笑う。
「ああ、言葉の綾だよ。何もそんな事、本気で思ってやしないから……」
答えながらアンドレは上体を海老反らせる。
「私は……」
更に勢いづいた形相のオスカルに、アンドレはいよいよ行き場を失う。両手を逆手で机に突き身体を支える。
「わ、分かったから……。そんなに突っかからなくても……。って言うか、時差があり過ぎだ」

なるべく穏便に、この場を乗り切る方法を考える。
こんな事なら、やはり訓練に行っておくべきだったと行軍よりも過酷な試練が通り過ぎるのを待つしかなかった。
「体の調子も悪くないし、どこかを打ったわけでも、それをおまえに気づいてほしくて見ていたわけでもない」
「……わ、分かった……」
「わ、私は……」
「うん?」
「私は……」
「うん……」
「私は、以前のようにおまえから見つめてもらいたくて……。おまえに、私の想いに気づいてほしくって見つめていたんだ、ずっと……」
「え……」

「いい加減におまえの方が気づけ!」
「えっ……」
目茶苦茶な言いがかりをつけられながらも、アンドレは今、信じられない言葉を聞いたような気がした。
「おまえの想いって……」
なぜこの状況でこんなにも理解力だけが鈍くなるのか分からなかったが、アンドレは確認せずにいられなかった。
「それって、オスカル……」
「愛する人から見つめられたいとか、愛する人を見つめていたいとか思うのは当然だろう、アンドレ……」
照れ笑いを浮かべ、オスカルが金髪をアンドレの胸にこつんとぶつけた。

「オスカル……」
ほんの少しの戸惑いを残しながら、アンドレは優しくオスカルを抱き締めた。
「ずっと……」
その胸の中でオスカルは呟いた。
「こうして、包み込んでもらいたかった気がする……」
「……うん……」
アンドレは痛くない程度に腕に力を込めた。
「……オスカル……」
「うん?」
「本当だったよ」
「何が?」
アンドレは、大きく息を吐き出すと、その耳元で呟いた。
「昔、誰かから聞いた事があったんだ。自分を見つめている眼差しには案外気づかないものなんだ……」


その日も恋人達はクタクタに疲れ切って、ようやく屋敷に辿り着いた。
エントランスに足を踏み入れた途端、慇懃にお辞儀をして執事が近づいて来た。
「文が参っております」
遅れて入って来たアンドレと顔を見合わせる。
「手紙……?」
「はい。先ほど使いの方がお届け下さいました」
そう言い、ごく小さな封書をオスカルに渡す。裏返し、
「えっ? フェルゼン……」
蝋もなく、乱暴に丸囲みされた“F”にドキリと心臓が鳴った。
オスカルはその場に立ち止まるとそれをさっと広げ、一瞬目を見開いた。が、ぐしゃぐしゃと握り潰した。

「アンドレ。ソーニエール伯爵夫人が亡くなられた状態で発見されたそうだ。既に死後数日は経っていたようだ、と……」
夜半のオスカルの部屋。愛する男の腕の中で、恋人はその場にふさわしくない内容を眉ひとつ動かす事なく告げた。テーブルの上には、ぐしゃぐしゃになり、握りしめた手汗で既にインクが滲んでしまった手紙が放り出された。アンドレは、黙ったままゆっくりと瞬きを繰り返すと、やや視野の狭くなり始めた己が片目で愛しい恋人の顔をじっと見入った。
「読まないのか?」
不思議そうにオスカルがアンドレを見つめる。
「ああ……」
いくら蝋燭を煌々と灯していても、最早アンドレの視力で夜の部屋の中、文字など読めない事にオスカルは気づかない。
「若い頃、おまえ、よく夫人からからかわれていたな……」
「……そうだった……。もう、存在さえ忘れていたのに……」
ほんの少しの嘘を加えて、アンドレは懐かし気に呟いた。だが、からかわれた事以上に、今も心に残る言葉があった。
「……おそらく心臓発作だったのだろうと書いてあった。何の理由かは知らんがフェルゼンはスウェーデンに帰る途中でわざわざ夫人を訪ねたようだ」
「……そうか……」
少しずつ、心の片隅にあった記憶の断片を紡いでみる。
あの頃の、夫人とフェルゼン伯の仲をオスカルは知らないのだ。
「夫人は、どこにお住まいだったのか……。おまえは知っているか?」
「……何だか、聞いた気もするがそう関心もない事だったから、忘れてしまったなぁ」
そう言い、アンドレはオスカルを抱き締める腕に力を込めた。

しばらくそうしていたが、やはり気になり、アンドレは口を開いた。
「誰も……」
アンドレは喉の奥に引っかかる何かを払い除ける為に、唾を飲み込んだ。
「誰もそばにいなかったのか?」
「……だろうな……。なかなか個性的な方だったからな……。夫人がヴェルサイユを離れたのは私がまだ近衛の頃だったかな」
オスカルの記憶の中の夫人は、どんな印象だったのだろうとふとアンドレは考えた。
「……寂しいご最期だったのだな……」
「一人きりで亡くなったのだからな……。擦り切れたクラヴァットをひとつ抱き締めておられたそうだ」
「クラヴァット……?」
「ああ。もうずいぶん昔の物のようだった、と記してある……」
アンドレの脳裏に何か蘇る場面があった。掛けられた言葉ははっきりと覚えているのに、その前後の夫人とのやり取りはあまりにも遠い記憶になってしまっている。

『でもね、アンドレ。不思議なもので自分に向けられている眼差しって、意外と気づかないものなのですよ』

「どうした……? 顔色が冴えないぞ」
事のいきさつを全く知らないオスカルは、アンドレのあまりにも神妙な表情に明らかな不信感を抱いた。
「いや……」
言葉少ないアンドレの様子が気になった。オスカルは胸に預けていた顔をそっと上げ、
「……クラヴァット……」
「えっ!?」
「……伯爵夫人が宮殿を去った頃……。どっちが先だったか覚えていないが……」
一旦言葉を切るオスカルに、意識せずアンドレの視線は泳ぐ。
「おまえの胸からクラヴァットがなくなっていた……」
「そ、そうだったか?」
「あのクラヴァット……。私はけっこう気に入っていたんだ」
「えっ……」
「紺碧の地に、よく見ると小さな白のステッチで縁取りされている……」
「そう……だったかな? もう、そんな事も忘れていたよ……」

アンドレは、もう何年も前に、宮中のマダムの部屋で起こった一件について曖昧な記憶のままオスカルに聞かせようかと一瞬迷った。
だが、静かに首を振ると自分に食い入るような眼差しを向ける愛しい恋人を強く抱きしめ直した。そして、その不安を払拭するかのようにその柔らかい金髪をいつまでも撫で続けた。

≪fin≫

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8 コメント

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Unknown (まみも)
2017-05-17 02:06:58
おれんぢぺこ 様

更新ありがとうございます。
眠る前の儀式のようにおじゃましたところ、新作に出会えて良かった(๑˃̵ᴗ˂̵)

③話までのお話が私には少し切なくて…
”眼差し”というタイトルも段々と深く感じられて、それぞれが相手を想い言葉を選びながら会話する様子も切ない!
終いには、私自身の眼差しは何処を見ているんだろう〜なんて横道に逸れたりして(^^;)

でも④話ですっかりテンションが上がりました↗︎↗︎。
甘い会話はもちろんですが、①話冒頭の「まただ…」というセリフが生かされているところ、A君のクラヴァットの話など!
おれんぢぺこ様の、こういうセリフや文章の組み立て方が私の心を鷲掴みにするんだと再確認できました(*^^*)

O様の眼差しがA君に向けられて良かった!

次作も楽しみにしております。
Unknown (マイエルリンク)
2017-05-17 10:54:36
おれんぢぺこ様
余韻に浸る幕切れでございました。
ありがとうございます。



思わず、「うんぎゃっ!!」 っと、小さく叫んでしまいました(^◇^;)


「こんな形のオスカル様からの告白もありなんだわ〜 素敵!」 って、
萌え〜〜(((o(*゚▽゚*)o)))♡っとしておりましたら・・
まさかの!

アンドレとフェルゼンはソーニエール夫人の孤独な最期に、それぞれ複雑な思いを巡らせた事でしょうね。
長い長い時間、ずっと報われぬと思っていた想いが漸く通じた自分。 その一方で秘かに自分を思い続けて静かに消えてしまった命。
フェルゼンとの関わりがある以上、オスカル様には詳細を語る事はできませんし、 何かを語る事で、夫人の中に存在した純粋な想いに傷を付けたくはなかったのでしょうか。

でも、アンドレの愛に疑いを抱く事はないにしても、オスカル様にとっては決して忘れ去る事は出来ない小さなシコリにはなったでしょうね。
恋愛には小さな嫉妬心はあった方が燃えますしね。



<大きな波もなく淡々と・・>
とおっしゃっていましたが・・、 全然そんなことありませんでした。 私の心は、かなりゆさゆさされましたよ〜〜♡
これからの2人。 さざ波が何かの拍子に荒波に変化することもあるかもしれません。
「アンドレ。 お気を付けアレ!」
なんて、声をかけてあげたい!
>まみも様 (おれんぢぺこ)
2017-05-17 22:14:53
ご訪問ありがとうございます

いち早く更新にお気づきいただきありがとうございます。

> 終いには、私自身の眼差しは何処を見ているんだろう〜なんて横道に逸れたりして(^^;)
・・・O様でしょうか? それともA君の方向いていますか? …私はその時その時駄文の中で、向く方向が違います。でも『O様を見つめる視点』が一番感情移入しやすいな、とは常々思っております。

> ・・・こういうセリフや文章の組み立て方が私の心を鷲掴みにするんだと再確認できました
・・・ありがとうございます。お好みの構成とは恥ずかしくはありますが、嬉しい事でございます。
いつもの事ではありますが書いてる途中で、新たな妄想が暴走…しました、今回も(笑)。ただ、今回は無駄に長くなる方ではなく、全く別の物が湧き出ております('◇')ゞ。これも何かの折におつき合いいただければと思っております。

いつもお優しいコメントをありがとうございます。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ


>マイエルリンク様 (おれんぢぺこ)
2017-05-17 22:27:07
ご訪問ありがとうございます

> 思わず、「うんぎゃっ!!」 っと、小さく叫んでしまいました
・・・ありゃりゃ、ですね( ´艸`)。叫ばせてしまいましたか。それはしてやったりといって良いのかどうか……。

> <大きな波もなく淡々と・・>
とおっしゃっていましたが・・、 全然そんなことありませんでした。 私の心は、かなりゆさゆさされましたよ〜〜♡
・・・ありがとうございます。
う~ん。言葉の応酬(会話、とも言いますね)になって来ると、何だか思いもしなかった事を突如言うご仁が現れたりして…今回も頭の中の台詞はもっともっとシンプルだったのですが、やや回りくどくなってしまったかな、と思っております。勿論、大筋は変わらないのですが…。

> 「アンドレ。 お気を付けアレ!」
・・・ですね(爆)。良いですねぇ。またひとつ話が出来るかも(;^_^A

いつもお優しいコメントをありがとうございます。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ
おれんじぺこ様 (Ritsu)
2017-05-18 11:01:45
素敵なお話をありがとうございました
朝からきゅんきゅんしました

前半は付き合い初めのカップルのケンカみたいと思っていたら
まさかの司令官室での告白
軍服でイチャイチャは原作には無いので嬉しくなってしまいます

アンドレがやってしまったあれやこれやをオスカルが余り咎め無い
のは片思いの苦しい時期彼が道化になり支えてくれていた事を
彼女も気付いていて
その彼女が笑顔になる魔法の数々は幼なじみとして親友として用意
してくれていたと思っていたけれど
でも彼の愛からだったと思い知りその想いを否定する事は
自分のF氏への想いを否定する事になるので出来なかったと勝手に
解釈していたのですが強ち間違いでもなかったのかなと

クラヴァットの件ですが
彼女の嫉妬困りながらも少し嬉しい彼の横顔が浮かびます

元気を頂きました
今日はこの気持ちのまま植木の剪定をします
ポルノグラフィティのアゲハ蝶[私はアンドレのテーマと呼んでます]
を聞きながら特に2番
あのテンポが剪定に良いんです
終わったらお茶しながら1話から読みたいです

又訪問させてください
>Ritsu様 (おれんぢぺこ)
2017-05-18 21:54:19
ご訪問ありがとうございます

きゅんきゅんして下さいましたか。ありがとうございます。

> ・・・その彼女が笑顔になる魔法の数々は幼なじみとして親友として用意してくれていたと思っていたけれど でも彼の愛からだったと思い知り・・・
・・・やっぱりF氏への想いって、どこか“恋に恋してる”感が否めないと思うのですが、A君の想いに気づいた時に、いくら晩生な(はっきり言って、恋に鈍感な)O様でもその大きを再認識したと、私も前々から思っておりました。

そして・…。
> ポルノグラフィティのアゲハ蝶[私はアンドレのテーマと呼んでます]
・・・今は更新なさっていないのですが、そのものズバリの“アゲハ蝶”を引用してA君話を書いてらっしゃるサイト様がありますよ。

剪定、終わりましたか? 日中は暑かったりもする時期、お身体にはお気をつけください。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ 
ありがとうございます! (haruru)
2017-05-21 00:47:39
更新ありがとうございます! アンドレに恋をして、思いを伝えるのにしどろもどろになってしまうオスカル様が可愛かったです。特に私の好物は『いい加減お前の方が気付け』 です。辛い片思いが実って良かったねA君! あの時、ちょっと強引な告白に出たのも、鈍感なO様を振り向かせる為に良かったのよ! また美味しいお話をお待ちしています!
>haruru様 (おれんぢぺこ)
2017-05-21 15:53:50
ご訪問ありがとうございます

こちらこそ、おつき合いいただきありがとうございます。

件の台詞につきましたは…もう、降って湧いたと申しましょうか。A君を見つめるO様の視線に、当のA君が気づかずO様ほぼ逆切れ…という図式は当初から出来上がっておりましたが書き進めるうちに、ポンッと浮かび上がって来ました(笑)
お気に召していただき嬉しいです。

いつも温かいお励ましをありがとうございます。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ

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