伐採作業見物その2

2012-04-07 08:24:34 | タナカ君的日常
 神社の境内の樫の樹を切り倒す作業ですが、まず先端の枝下ろしから始まりました。 切り落とす枝の太さは直径5~10cmほどあって重量だってそれなりの重さ、下手に落下させれば周辺の樹木を痛めたり、石灯籠を壊したりします。 それで職人さんのとった手段は以下の様でした。

1. 切り離した枝はロープで保持しながら、ゆっくりと降ろす。

2. 保持するロープの支点は枝を切り離す箇所より上部のY字状の部分に設定。

3. 切り離す枝のロープ固定は切り離し点より2mほど離れた上部位置。

 樹上に立つ職人さんは2項の手の届かない位置にある支点にロープを掛けたり、3項の固定のために結び目を作る作業を特別な道具を使ってやっていました。 道具の名前は「鈎掛け」(「カギカケ」と教えて貰いましたが、漢字表記が正しいか不明です)

 その鈎掛けは長さ5mほどの竹竿、その先端に40度ほどの傾きで40cmほどの棒きれを固く結びつけてあります。 使い方ですが、Top写真で支点にロープを掛ける場合で説明すると、鈎掛けの上方に狭まった側にロープを小さく丸めて引っ掛け、目的のY字の枝に通します。 ついでそこから垂れ下がったロープを反対側の鈎で引き寄せるのです。 この引き寄せる動作に鈎状の木の枝を使う方法は刺で守られた山菜・タラの芽を採取するときに常用する手段と同じですね。



 その鈎掛けの先端部の写真がこれです。 竹竿に棒切を縛りつける方法ですが、竹竿と棒切を平行にして6mmΦほどのロープで軽く巻きつけ、棒切が竹竿と適当な角度に持つ様に固く締め上げて完成、そんな作りのようです。(これは子供の頃に竹馬の足を乗せる部分の固定方法からの類推です)

離れた場所をロープで捕縛する方法、その他の作業についてはまた後で書きます。

 続く・・・
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