一枚の画像から学ぶ

2017-12-04 13:16:58 | 雪の結晶撮影
 ロシアで雪の撮影で活躍しているAlexey Kljatov氏は素晴らしい雪の結晶写真をWebに公開している。 彼の公開している画像は撮影したオリジナル画像に対して色々な画像処理テクニックを駆使して美しい一片の雪の結晶写真としている。 複数枚画像の加算平均でのS/N改善、 小さなサイズの結晶を画像処理ソフトでの拡大、 背景カラーの改善などだ。

 そんなページで公開されていた写真で”Massive gold ”と名付けられた作品のオリジナル画像(カメラで撮影した未加工)の状態がどの様な物か知りたくて、 今年の春先にメールで元画像を見せて呉れるように頼んだ。 そしたらGoogleの写真公開サイト経由で 4000x3000 のオリジナル写真を見せて下さった。

 これから雪のシーズンを迎えるにあたり、落ち着いた気分で保存しておいたその画像をあらためて詳細に眺めてみると、 色々な事が判って来ました(判ってきたつもりになってます)。 それを箇条書きにしてみよう。

1. カメラの画素数

   特に変哲も無い 4000x3000

2. 撮影視野サイズ

   一片の雪は縦方向の1/4
  無理やりに光学的なZoom upでイメージを拡大
  していない。

3. 絞り値

  f8

 僕は被写界深度 を高める目的で
   f18と絞り込んでいた。

4. 照明方法

  一つは色の付いた背面光源。

  2番目の光源の存在?
  結晶の形状を際立たせている影の付き方から考えると、
  結晶上面左下側から極めて浅い角度で光を当てる、
  別の光源の存在がある様に思える。

5. 2.~3.項との複合効果

  レンズと被写体との距離をある程度離し、
  極端に絞り込まなくとも、 必要な
  被写界深度を得ているのかもしれない。

6. 画像処理ソフトでの画像拡大。

  彼が公開している撮影テクニックのページの中には画像処理ソフトで4~5倍程度の画像拡大を行うとの説明を見た事があるが、 2.項で撮影した場合のオリジナル画像の少ない画素数を補っているのか・・・ と納得して、 僕もつい最近Gimpを使用して画像拡大操作をやってみた。

 僕は今迄は光学系での倍率Upが結晶の微細な形状の特徴を明瞭に写し撮る事が出来ると考えてその方向をめざしましたが、これからのシーズン、 上記の様な知見を元に、 また新たな気分で雪の結晶撮影に取り組んで見ようと思っている所です。 
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