松下啓一 自治・政策・まちづくり

講演・研修・相談ごとなど seisakumatsu@gmail.com へお願いします

☆熟議の市長選挙③障壁の低い制度設計に向けて(三浦半島)

2017-07-08 | 1.研究活動
 熟議の市長選挙が、広く行われるためには、障壁が低く、だれでも参加できることが不可欠である。新城市で行われている熟議の市長選挙が、新城市の特殊事情でのみ行われるものならば、汎用性がなく、ほかに簡単に応用できないが、ほかでも適用できるものならば、今後、熟議の市長選挙は、広がっていく可能性がある。

 新城市の場合は、いくつかの要素が積み重なって、こうした話になったのだと思う。
 ①奥三河という土地柄も要素もあると思う。ただ、この点はうまく証明できない。
 ②自治基本条例をまじめにつくってきた。これは自治の土台の問題である。いずれ触れることにしよう。
 ③そのうえで、庁舎問題、リコールの住民投票など、住民が考えるチャンスがあったということである。これもいずれ触れることにする。
 ④しかし、最も大きな要素は、白井さんや穂積さんというキャラクターである。二人がいなかったら、こうした試みは起こってこなかったろう。

 個々のキャラクターについては、別の機会に紹介したいと思うが、ひとことでいうと、二人とも自治とは何かを考え続け、提案し続けているということである。現実には、多くの政治リーダーたちは、選挙で大事なのは、政策ではなく、笑顔、握手であると考えている。実際、どちらが当選への近道かというと、笑顔と握手のほうである。なぜならば、多くの市民にとって、政策を語りあおうといわれても、正直、うざいし、任せたほうが楽だからである。それに対して、今回の二人は、常に市民にむけて、政策を語ることの意義を理解し、議論の応酬の中で、政策の質を高めていくべきと考え、同時に、市民自身も当事者として考えることが大事であると考えている人たちである。しかし、こうした人がそろうというのは、ラッキーであって、ふつうは簡単ではないので、やはり人に頼らない仕組みづくりが必要になる。

 この点では、沈黙を守る山本さんが、今回の熟議の市長選挙をどのように評価しているか、ポイントである。市民自治という点では、最も市民と近いところで活動している山本さんが、熟議の市長選挙に無理解だとは思えない。しかし、もし現職の市長や議員と比べて、政策面で不利と感じて、躊躇しているとしたら、競争を平準化するための工夫をすればよい。議論が苦手というのなら、議論のうまい下手ではない仕組みを考えることもできる。熟議の市長選挙の課題と、ここをこうすればよくなるという対案が出れば、熟議の市長選挙は一歩も二歩も進む。笑顔と握手の市長選挙を乗り越えることができる。山本さんから、どのような意見が出されるか、期待している。

(追記)
 この記事を出した後に、山本さんのブログを見たら、公開討論会はお断りするとの記事が出ていた。せっかく、新城の自治を深めるよいチャンスだったのに、とても残念。

 白井市議からの要求 2017.07.07 Friday 23:56

●7月1日、新城市議会議員の白井市議から「配達証明」で公開質問状が届きました。
 白井市議は、先に私が出馬表明した政策のそれぞれについて質問し、その回答をマスコミに流すとともに、白井市議のブログで掲載したい、ということでした。
 
●7月6日、白井氏から、公開質問状NO2がFAXで送られてきました。
 白井市議は、穂積市長が提案した公開政策討論会を調整しているので、参加の有無を回答するようにとのことでした。
 
 以上の要求に対して、次のようにメールでご返事しました。

 新城市議会議員 白井倫啓 様
 お世話になります。
 お申し出の「公開質問状の件」及び「公開政策討論会の件」につきまして、ご回答申し上げます。
(1)公開質問状の件
 5月18日出馬表明書の内容について、ご質問を頂き、その回答書を各報道機関に情報提供し、さらに白井様のブログで公開することをもって、市民への情報提供をして頂けるとのご提案でした。
 大変に有り難いご提案ですが、私は、直接に市民お一人おひとりに会って声を伺い、私自身の言葉で政策を伝えることを信条とし実行しております。
 つきましては、白井様のお手を煩わすまでもございませんので、今回のお申し出は、慎んでお断り申し上げます。
(2)公開政策討論会の件
 本件につきましては、穂積市長様からはお申し出を頂いておりませんので、詳細がわからず回答できません。
 なお、例年のJCが主催の公開討論会は参加を予定していますが、それ以外は、私自身で有権者に政策を訴える行程を組んでおり、本件に応じる余地はありません。
以上。
 貴殿の今後のご活躍を祈念いたします。
 平成29年7月7日 山本拓哉

(私の思い)
 私が今、一番やらなければならないこと・・・
 それは  有権者の皆様の声に、しっかりと耳を傾けること。
 自分自身の声で、直接皆様に “自分の政策、考え、想い” をお伝えすること。
 この2つと考えています。
 
 未来は今決まる。
 新城市の未来を市民である私たちが決める。
 それが次の10月29日の選挙なのです。
 私はこの日に向けて正々堂々と真っ直ぐに、ぶれることなく全力で臨む覚悟です。
 
 未来は自分たちの手で変えられる!

 前段の回答と後段の私の思いは、話が矛盾しているように思えるが、公開政策討論会は、参加しないということだろう。多様な意見を聞く機会を作ることは、自分の政策を強いものにしていくチャンスであるが、今回は、その良い機会だったのに、本当に残念。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ☆足並みをそろえるルール・熟... | トップ | ☆熟議の市長選挙④すり合わせ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL