松下啓一 自治・政策・まちづくり

講演・研修・相談ごとなど seisakumatsu@gmail.com へお願いします

☆1パーセント制度を考える(相模大野)

2011-10-05 | 1.研究活動
 NHKの取材記者の方が来られた。税と社会保障という観点から、取材されているとのことで、その一つとして、1パーセント制度を考えているということである。私も久しぶりに考える機会となった。
 1パーセント制度は、自分の市民税の1パーセントを自分が応援するNPO等に投票する制度である。
 これを税という観点から考えると、この制度の意義が浮かび上がってくる。
 日本では、①足立区→②市川市→③一宮市という区切りができるが、これは、この制度の目的が、「税の使い道を考える制度」から「新たな公共社会をつくる制度」へ変遷してきたことである。①と③では、理念に大きな違いがある。
 私は、この制度は、もうひとつの公共をつくる制度と考えているが、そのように考えると、一宮市の納税者でなくても投票できるという制度が理解できることになる。
 他方、市民がこの制度をうまく使いこなしているのかという論点であるが、市民が公共性を考えて投票しているか(投票できるか)が問われる問題である。その意味ではハードルの高い制度である。
 海外の事例では、1パーセントが、難病支援に取り組むNPOの活動原資となっているという事例もあるという。こうした活用を推進するには、これまでとは違う制度設計が必要のようにも思う。投票対象になるエントリーを厳選して、いくつかに限るという制度であるが、そうなると、そこには、1千万円単位のお金が集まることになる(その分、説明責任等が重要になる)。
 この制度が、新たな公共社会をつくる制度であるとすると、行政は、そのことをもっと前面に打ち出す必要があろう。それが公共性を考えて、市民が投票する運用につながることになる。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ★まちづくり条例のつくり方(... | トップ | ★協働という用語は適切だった... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事