松下啓一 自治・政策・まちづくり

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▽姜尚中さん特別講義(相模女子大学)

2017-06-10 | ゼミや大学のようすなど
 今回のボランティア論は、おなじみの姜尚中(かん・さんじゅん)さんの特別講義。

 超売れっ子で、超多忙で、限られた時間の中、相模女子大学にきてくれた。心意気なのだと思う。

 ビジュアルを使って、私たちが、今考えなければいけない事例をたくさん紹介してくれる、一人ひとりの「思い」、「考え」に問いかける授業だった。紹介された、いくつもの事例の中で、私が特に感じたのは、ハンセン氏病の事例である。戦争中、アメリカでは、すでに特効薬が開発されているのに、戦争のために、輸入ができず苦しみが続いたこと、戦後も、ずっと思い込みや排除の結果、隔離や差別が続いた。

 こうした無知や偏見、排除や断絶の結果、いらぬ差別が行われているのは、ハンセン氏病だけに限らないからである。私たちは、気づかぬうちに、人を傷つけているのではないか。ボランティアの本質は、他者の思いをわがことのように感じられるということであるが、これはボランティアの真髄につながる話である。こうした自戒が大切であるが、ただ私たちは、何かのきっかけがなければ、それができない。最近は、人の話を聞くことが少なくなったが(私が話す機会が多くなって)私にとっても、気持ちを新たにすることができた。

 学生は様々で、話が難しくて、よくわからなかったという学生もいるし、一つひとつ大事で、涙が出たという学生もいた。それぞれでよいと思う。ただ、一人ひとりが何かを感じるきっかけになったと思う。ちなみに、わが準ゼミ生のMちゃんは、基本から考えることの重要性がよく分かった、これまでは活動をやってきたが、そのベースになる勉強をきちんとしよう、「ああ勉強がしたい」と、何度も、言っていた。「まずは、先生の本から」と張り切っていた。

 最後に私が学生に話したのが、テレビで姜尚中さんを見たら、「この前、姜さんの話を聞いた」と言ってほしいということ。そうすると、家族が「どんな話だった」というから、自分の感じたことを話してほしい。そこから、家庭の中で、社会の課題について、話が始まるからである。それは小さな波紋のようなものだけども、その波紋が、あちこちで起こると、大きなうねりになっていく。こうやって、社会を少しづつ変えていくのが私たちの民主的社会である。

 姜さんには、感謝申し上げたい。
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