「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

馬籠説明会報告 トンネル工事から水源は守れるか?!

2013年10月16日 08時27分11秒 | 日記
 おはようございます。
 昨夜、台風の雨の中を「馬籠ふるさと学校アリーナ」で行われた、中津川市最後のJR説明会に参加しました。参加者は約50人程度でした。
       
 質問者は9人でした。まだ手を挙げている人が居たのに、再質問だったために時間延長せず、打ち切ってしまいました。 「JR東海は官僚体質だ!」とヤジが飛びました。
 質問の概要と回答を簡単に報告します。
 馬籠Nさん
➀阿寺・馬籠・野窪断層があるが大丈夫か。 ②残土はどこへ運ぶのか。 ③運転士のいない列車で安全対策は大丈夫か。
回 答
➀ロックボルトでトンネルを補強する。 ②運搬先は決まってない。 ③運転士はいないが乗務員はいる、非常時には乗客にも手伝ってもらう。

馬籠Sさん
➀「微気圧波」がパスカルで表されているが、デシベルとすべき、20パスカルは、120デシベルである。環境に適合してない。動物がいなくなる。
回 答
➀「微気圧波」は圧力の単位であり、42パスカルでも周波数が少ないと大きな音には聞こえない。

山口Hさん
➀500km/hで走るリニアは危険であり、絶対反対である。 ②私の家は地域の湧水の元であり、枯渇は許せない。 
回 答
➀答えなし ②工事の前に説明し、水量調査を行い、工事中にも調査し監視する。

山口の非常口付近のS区長さん
➀地元の皆さんは色々心配している。山口で説明会は出来ないか。
回 答
➀評価書、工事実施計画書を提出し工事の認可がおりてから、工事説明会や用地説明会等を細やかに行う。

私の質問
➀一昨日の説明会で、井戸や湧水の調査地点が非常に少ないという質問に対して、工事前、工事中に調査を行い、工事後もモニタリングを行うという回答でした。文献などの専門家の見解では、「水文調査は通年観測の複数年調査」が必要と言われています。工事前の調査は、正確を期すために最低2年間かけて実施すべきです。
②トンネル工事中に薬液投入が行われると、地下水・湧水が汚染される可能性があり、そのためにも「水文調査」が必要です。
③リニアの客室の磁界のデータを教えてください。
回 答
➀水の調査は、渇水期と豊水期に行い準備書を作成した。JR東海だけがこのような調査をしているわけではない。調査が不足しているとは考えていない。 (答えになっていない)
②薬液投入について、トンネルを補強するために行う。心配ないと思うが水質調査は行う。
③磁界は基準値を超えることはない。 (データは明らかにされなかった。)

坂下H市議
➀高土幾山から木曽川へトンネルが通り、山口地区の4本の川が流れている。住民は生活用水、田んぼの水、池の水、防火用水などに使用している。このような実態を承知の上でトンネルを掘っても大丈夫ということで計画されたのか。
②瀬戸地区も同じような事が予測される。大丈夫か。
③残土は膨大であるが、工事期間はどれだけか。
回 答
➀最も影響が小さいと考えられるルートにした。現実は掘ってみないと分からない。
②瀬戸は通らざるを得ない、出来るだけ影響を低減するルートを選択した。
③工事が完成するには10年かかる。問題が発生したときのために連絡体制はしっかり行う。

??
➀リニアは風の影響は大丈夫か。
回 答
➀ガイドウェイがあり、超電導磁石の保持力もあるので大丈夫。

馬籠Tさん
➀残土の運搬車両の問題が一番心配です。運搬車両は19号線を通るとなっているが、事故などで19号線が通行止めとなった場合に何処を通るのか。子どもや老人が事故にあわないか心配。
回 答
➀危険な場所には誘導員を配置する。事故の場合などの運搬ルートについては、中津川市などと相談し決めていきたい。

山口sさん
➀水量調査について山口事務所で聞いたら、水路だけの調査で大きな沢はやってない。水路調査の方法と時期を明らかにしてほしい。
②トンネル工事で出た水等は地域で利用できるようにしてほしい。
回 答
➀山口の皆さんが水について心配されていることは理解できた。水量調査、水文調査をいつ行うかは具体的に決まっていない。
②出た水は、代替の水源で使う可能性もある。皆さんと相談しながら決めていきたい。

南木曽Fさん
➀リニアが500km/hで走っていて、峠の上で停電に遭遇したら40/1000の下り勾配でどうなるか。
②あららぎで出た残土は馬籠峠を越すか。
回 答
➀磁力で保持されており、停電しても安全に停車できるようになっている。
②残土は近くで活用したい。どこへ持っていくかは示すことはできない。

 <コメント>
 先日、山口の皆さんのお誘いで一部でしたが湧水、小川の実態を見に行ってきました。H市議は13日に水源問題を中心の情報を新聞折込しました。山口地区では水源の問題で住民の関心が高まったと思われます。
 私が工事前に「水文調査」を2年間かけて行うべきとの質問に、「準備書の調査は不足しているとは思わない。」というピント外れな回答で逃げました。
 中津川市での説明会は終わりました。最後に「JR東海は官僚体質だ!」というヤジが飛んだことが象徴しているように、JR東海の姿勢が多くの皆さんに伝わったと感じました。闘いはこれからです。                                                                       以  上



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