大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

やれるもんだな。。

2016-10-10 | 日記
晴れ間をぬって夫は稲刈り。機械で刈り取った稲は倉庫の天井まである大きなタンクに投入。
程よい水分になるまで乾燥させた後、ガラス質の籾を剥がす籾摺りをしたものが玄米。
玄米を精米機にかけてさらに皮をむいて3、5、7ぶ搗き等、、、、すっかり剥いたら白米。
 新米は今年の天からの贈り物。
あっちの機械が動かない、こっちの装置が突然止まった。大雨だ大風だ。日照りだ。
今日は夫が米を積んで走っていた2トントラックのマフラーが突然落ちた。
渡辺さんが居てくれて、サッサか針金で抑え、雨の前に米は倉庫に納まった。天の助け!
毎日毎日何かしらのすったもんだを乗り越えて迎えるこの時期。感慨も深い。
今朝、阿蘇山が噴火。南も北も天の計らいに翻弄され続けながらの今年の秋だ。
天と女房がへそを曲げたらにっちもさっちもゆかぬが。。。機械など可愛い方だろう。
修理代の請求書なんか、恐いけど恐れるものか! と思いたい、、思うことにするぞ。。思う・・思った。
ここ数年は誰かしら若い子が居て力仕事を任せていたが 今年はおおむね夫婦二人で遣り繰りした。
夫をできるだけ農作業に従事させるため、妻、重い腰を上げて発注、事務仕事、配達、街で野菜売り。
その合間に、農作業。 いままで編み物ばかりしてたのに、やる気になればやれるもんだな。
今年のハイライトは、30kの米袋を20袋、積んで降ろしてまた積んで、、4-5工程を3時間半の一人仕事。
ふたりでやる時には決して出なかった力が、一人でやると決まったら、出た。米農家の母さんなら普通だろうが。
30kを持ち上げる瞬間、「ハッ!!」と声を腹から出して、下っ腹(丹田)に力を入れると、ひゅっと持ち上がる。
最後まで疲れずにやり切った。 その後、まだ残っていた力でジャガイモも掘った。 ふふふ 
スポーツ選手が、サーブなどのここ一番で腹から声を出すが、(これだ)と納得した。丹田は無限の力を持っている。
あんまり嬉しくて「とおちゃん聞いてよ!。。」といえば、(ふん)と鼻で返事する。いつものことだ、、ま、いいか、、、
肉体の自分と魂の自分と、二人きりで思う存分喜びを分かち合った。(自分にしか分からないよねー)って。
夫は、50数キロあった体重が日に日に減少しつつも、自分より大きな機械の力を存分に借りて一年を遊び呆ける。
「あれ、もう古いから、これ、新しくした」 と、あの機械、この装置がいつの間にか仲間入り。どうりでご機嫌なはずだ。
とおちゃん、あんたはいつだって、少しも請求書を恐れた事がないよね。水面下で水を掻く者がいることさえ知らず。
67の夫、60の妻、各々の限界を振り切ってあすはどこへ。。。。。