oogakinetの情報処理技術備忘録

様々な技術提案を記していきます(出席管理方法、センター試験リスニングテストのICプレーヤーの改良、振り込め詐欺対策)。

振り込め詐欺対策と「お達者訪問大作戦」

2008-02-19 00:41:16 | Weblog
埼玉県で、六十五歳以上の高齢者三十万世帯に向けて、交通事故や振り込め詐欺などの被害に遭わないよう小中高校生らが訪問して呼び掛ける「お達者訪問大作戦」を展開しているとのこと。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008021502087756.html

「大人が交通ルールを説明しても『分かっている』とあまり真剣に聞いてくれない事が多いが、子供達が一生懸命説明する事で、高齢者も耳を傾けてくれるのではないか」と効果を期待しているそうです。

私も効果があるのではないかと思います。しかしながら皮肉に感じるのは、年少者への愛情に基づく効果(?)を狙っているのは、「振り込め詐欺」も同じではないかということです。「お達者訪問大作戦」で年少者に対する気持ちが煽られて、「振り込め詐欺」が増加するというようなことは、まさか無いとは思います。そのようなことではないにせよ、「振り込め詐欺」が愛情を利用した犯罪であることには暗い気持ちにはなります。

私は職業柄若い方と話す機会が多いのですが、とりたてて深刻ということでも無く何やら訳の解らない不安に駆られている子の話を聴くと、その不安の要約は「愛は可能であるか?」ではないかと感じる時があります。若い人の場合はそのような不安が叙情的に見える形で現るのですが、そのまなざしには世代を超えて共通であるものも感じます。特に高齢者が年少者に持つ愛情は、何の手段でも目的でも無い、それだけの独立したものです。「振り込め詐欺」に潜む悪意は、これを脅かす現象なのでしょうか。