温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

佐野川温泉

2018年01月19日 | 山梨県
 
厳しい寒さが続いているのに、ぬる湯の話題で恐縮なのですが、数ヶ月後にやってくる暑い夏を気持ちよく迎えるべく、季節を先取りするつもりでお付き合いくだされば幸いです。今回取り上げるのは、山梨県南部の佐野川温泉です。極上のぬる湯として名湯の誉が高く、温泉を取り上げている他ブログでも既に何度も紹介されているため、ご存知の方も多いかと思います。このため、当記事では簡潔にまとめてまいります。

富士川と並行して南北に伸びる国道52号線から細い道へ入って行った森の中に、突如として現れる赤い瓦の建物が佐野川温泉。こちらは宿泊はもちろん日帰り入浴も積極的に受け入れており、私が日帰り入浴で利用させていただきました。私が訪れた日も多くのお客さんで賑わっており、人気の程が窺えます。昭和の企業保養所のような風情を醸し出している建物の中に入り、玄関右手にある帳場で支払いを済ませた後、玄関の左手に掛かっている暖簾を潜って浴場へ向かいます。

なお、私の訪問時は多くの入浴客がいらっしゃったため、館内画像はございません。文章のみの記事です。ご了承ください。

フローリングの脱衣室には縦長のスチールロッカーがずらりと並んでおり、窓の外には後述する大きな露天風呂が、まるで庭園の池のようにお湯を湛えています。そんな露天に入りたいという逸る気持ちを抑えながら、まずは内湯へ。
内湯のドアを開けた瞬間、室内に漂っている温泉由来のタマゴ臭がプンと香ってきました、早くもお湯に対して期待に胸が膨らみます。室内の床と側壁腰部はグレーの石板が採用され、壁面上部は白いタイル貼り。壁に沿って洗い場が配置され、シャワー付きカランが6基一列に並んでいます。なおカランから出てくるお湯は真湯です。

浴舎の床面積の半分以上は浴槽で占められており、その浴槽は2分割されています。洗い場から見て左側は加温されている浴槽。大きさは(目測で)奥行5m弱×幅2.5mほどの長方形で、40℃前後に調整されており、壁にある湯口から注がれた加温済みのお湯は、浴槽を満たした後、窓下の溝へ流れ落ちています。
一方、その隣(洗い場から見て右側)の浴槽は源泉がそのまま注がれている浴槽で、湯船の温度は30℃ほど。夏の暑い時期には大変爽快です。奥行は隣と同じ約5mですが幅は若干狭い1.5mほど。露天風呂に面した窓の前に専用の湯口があり、そこに置かれているコップでお湯を飲んでみますと、ゆで卵を連想させる芳醇で濃いタマゴ味と匂いが感じられました。この香りが室内に放たれていたのですね。

続いて露天風呂へ。脱衣室の窓から見える大きな露天風呂は、大小の2つに分かれており、いずれも岩風呂です。脱衣室に近い浴槽のお湯は加温されていますが、それでも40℃程度に抑えられていました。大きさとしては5~6人サイズといったところ。
一方、大きな主浴槽は10人以上問題なく入れそうなゆとりのあるもので、現在は男女が仕切りで隔てられていますが、以前は仕切りの無い男女混浴だったらしく、その当時は大変広大な露天風呂だったとか。単に大きいのみならず、この露天主浴槽で芝らしいのはお湯の良さ。ぬるい源泉そのままのお湯が非加温で注がれており、湯口まわりの湯中ではたくさんの気泡によって白く濁っているのです。私が実際に湯船に入ってみますと、たちまち全身が泡だらけになり、その夥しさに感動してしまいました。アワアワなお湯が好きな方には垂涎ものです。
それだけではありません。無色透明で綺麗なお湯からは、内湯同様に芳醇なゆで卵の卵黄みたいな香りと味が感じられ、また湯中に含まれる炭酸イオンの影響なのか、サラサラスベスベの大変爽やかな浴感が得られます。そして何よりもぬるいこと。夏の暑いときにはこの湯船に入ると、極上の涼で寛ぐことができるでしょう。とりわけ露天の一部は木陰になっているので、日差しを避けながらぬる湯に浸かると、誰しも長湯必至(でも日帰り入浴は1時間まで)。その上、お風呂上がりは肌のサラサラが続き、汗も抑えられ、いつまでも爽快感が持続するのです。入浴中のお客さんはみなさん制限時間いっぱいまで入り続けており、私もついつい長湯をして、危うく時間をオーバーするところでした。さすがぬる湯の名湯は伊達じゃありません。


アルカリ性単純硫黄温泉 30.9℃ pH9.9 180.5L/min(掘削動力揚湯) 溶存物質579mg/kg 成分総計579mg/kg
Na+:157.9mg(69.82mval%), Ca++:58.9mg(29.88mval%),
Cl-:297.0mg(84.73mval%), OH-:1.4mg, HS-:3.7mg, CO3--:16.8mg,
(平成27年1月9日)

山梨県南巨摩郡南部町井出3482-1  地図
0556-67-3216

日帰り入浴8:30~19:30
大人650円/1時間(半日コースの料金設定もあり)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★











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松之山温泉 ひなの宿ちとせ(2017年再訪) その3 2つの貸切風呂

2018年01月16日 | 新潟県
前回記事「その2 大浴場と露天風呂」の続編です。

館内には前回記事で取り上げた男女別大浴場「ほんやらの湯」と露天風呂「月見の湯」のほか、2つの貸切風呂「里の湯」と「山の湯」があります。貸切風呂は原則的に予約制で且つ別料金を要するのですが、夜中の23時から翌朝7時までは空いていれば無料で自由に利用できるため、私は丑三つ時と早暁の頃に客室から出て、貸切風呂に入ってみることにしました。


●里の湯
 
2室の貸切風呂は1階の奥に並んでいます。まずは最も奥に位置している「里の湯」から。中にどなたもいらっしゃらないことを確認してから引き戸を開けました。


 
脱衣ゾーンはコンパクトながらも綺麗で備品類も整っており、使い勝手良好です。洗面台廻りにはアメニティ類やドライヤーが用意されているほか、エアコンや小さなファンも備え付けられており、湯上がり時のクールダウン対策もしっかり配慮されているのでした。


 
浴室へ入った途端に鼻孔を突いてくる濃厚な松之山温泉的アブラ臭に、私は思わず興奮してしまいました。館内のどのお風呂よりも匂いが強いのです。これはお湯に期待ができますね。
落ち着きのある色調の中にウッディーな要素をたっぷり織り込んだ浴室内には、木造の浴槽が一つ据えられ、一人分の洗い場も設けられています。また床はスノコ敷きでした。木材を多用することでぬくもりが感じられる設えになっていました。


 
総木造で美しい仕上がりの浴槽は1~2人サイズ。湯口からは大変熱い温泉がチョロチョロと注がれていました。浴槽内には循環している様子が見られず、またお湯のコンディションも良好でしたから、源泉100%の完全放流式で間違いないかと思われます。湯量を絞ることで湯加減の調整を図っているのでしょうけど、それでも入室時にはかなり熱かったため、十分に湯揉みをしてから湯船へ入りました。このお湯が実に素晴らしい! 前回記事で取り上げた大浴場や露天風呂と同じ源泉のお湯を引いているはずなのに、まるで別の温泉ではないかと勘違いしてしまうくらい、お湯が活き活きしているのです。詳しくは後述いたします。


●山の湯
 
翌朝は隣の「山の湯」にも入ってみました。


 
基本的には「里の湯」とシンメトリな構造をしており、脱衣室や洗面台廻りに関してもほぼ同様です。


 
浴室は厳密には左右対称ではありませんが、大きさ・広さ・設備面で特に「里の湯」と異なる点はありませんので、私のように無理して2室両方を利用しなくとも、どちらか片方だけで十分かと思います。もちろん室内に充満する濃厚なアブラ臭に私が大喜びしてしまったことも「里の湯」と同様であり、満足いく湯あみが楽しめました。


 
湯船の造りや湯口から落ちる湯量も同様でした。これら2室の貸切風呂は、湯船がコンパクトであるがゆえに、投入量を絞っていてもお湯が良いのです。同じく湯量を絞って湯温調整している露天風呂「月見の湯」は、湯船が大きくて且つ利用者も多いため、掛け流しとはいえどうしてもお湯が鈍ってしまいがちでしたが、こちらは湯船が小さいうえ、利用者も限られているため、お湯の状態が非常に良好であり、お湯が持つ本来の個性や効果を存分に享受できました。

湯船のお湯はやや灰色掛かった山吹色にぼんやり霞んでおり、湯中では飴色を帯びた小さな浮遊物がチラホラ舞っています。湯口はもちろん、湯面からも松之山温泉ならではの濃厚で刺激的なアブラ臭が放たれており、お湯を口に含むと塩辛さや苦味、そして唇などの粘膜が痺れるような渋みが感じられます。トロっとしているお湯に体を沈めると全身がツルスベになるとともに、塩分が濃いためか入りしなは肌にピリッと弱い刺激が伝わります。
こうした特徴は各浴室のお湯で確認できるのですが、とりわけ2室の貸切風呂ではより一層はっきりと感じられ、それに加えてお湯の鮮度感もプラスされるので本当に気持ちが良く、正直なところ私はこの貸切風呂のお湯が大変気に入りました。もちろん濃厚な塩分を含むお湯ですから、力強く、時には凶暴なまでに体を火照らせ発汗を促しますから、夏はもちろん冬でも長湯は禁物。適宜湯船から出て体を落ち着かせたり、水分を補給するなどして、適切にお湯と付き合ってゆくことが肝要です。適切にお湯と対峙すれば、お湯からの恵み即ち効能を享受できることでしょう。

和の佇まいに溢れた落ち着きのある館内で過ごす寛ぎの時間はもちろん、ご当地の非常に美味しいお食事、趣向を凝らした各種浴室、そしてそんなお風呂で入れる濃い温泉。そうした全てが素晴らしく、泊って良かったと心から満足することができました。


さて、夏の松之山といえば、美しい棚田の景観。周辺には棚田が何か所か点在しているのですが、お宿をチェックアウトした後にそうした中から2ヶ所へ足を運んでみました。


こちらは蒲生の棚田。



そして、有名な星峠の棚田。
どちらも息を呑む美しさ。ただただ見惚れるばかりでした。


鷹の湯1号・2号・3号
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 85.5℃ pH7.5 掘削自噴 溶存物質14978mg/kg 成分総計14979mg/kg
Na+:3500mg(60mval%), NH4+:31mg, Ca++:1900mg(38mval%),
Cl-:8900mg(99mval%), Br-:25mg, I-:10mg,
H2SiO3:110mg, HBO2:250mg,
(平成20年11月20日)
「ほんやらの湯」内湯:循環あり(体毛・糸くず等の除去と温度管理のため)、ヨウドパワーによる滅菌実施(衛生管理のため)、塩素系薬剤や入浴剤の使用なし、加水あり(源泉高温のため、清掃後の浴槽張り込み時に加水実施)。
「ほんやらの湯」露天:掛け流し、ただし加水あり(源泉高温のため、清掃後の浴槽張り込み時に加水実施)。
「月見の湯」:放流式、ただし加水あり(源泉高温のため、清掃後の浴槽張り込み時に加水実施)(極寒期には一時的に加温)。
「里の湯」「山の湯」放流式、ただし清掃後の浴槽張り込み時に加水実施。」

新潟県十日町市松之山湯本49-1  地図
025-596-2525
ホームページ

立ち寄り入浴10:30~15:00 月曜定休
700円(貸切浴室は別途1050円/45分)
内湯(「ほんやらの湯」)に貴重品用ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり、「月見の湯」にはいずれの備品類もなし

私の好み:★★★
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松之山温泉 ひなの宿ちとせ(2017年再訪) その2 大浴場と露天風呂

2018年01月14日 | 新潟県
前回記事「その1 客室・お食事編」の続編です。

前回記事では客室とお食事について取り上げましたが、お腹を満たした次はお風呂へと参りましょう。
お宿には男女別の大浴場「ほんやらの湯」の他、時間によって男女の暖簾を架け替えている露天風呂「月見の湯」、そして2つの貸切風呂があり、今回は欲張ってその全てを制覇しちゃいました。今回記事では大浴場「ほんやらの湯」と露天風呂「月見の湯」を取り上げます。なおこの2浴場に関しては、以前日帰り入浴で利用したことがあり、その時の記録は拙ブログでもご紹介しております。


●大浴場「ほんやらの湯」
(以前拙ブログで取り上げた「ほんやらの湯」の記事はこちらです)

 
フロント斜め奥に位置する男女別大浴場「ほんやらの湯」。女湯には「あねちゃ」、男湯には「あにちゃ」の札が掛かっています。両者は「ね」か「に」かという一文字違いに過ぎませんから、よく字を確かめてから中へ入りましょう。くれぐれも誤った脱衣室に迷い込んで大騒ぎになりませんよう。
和の趣きたっぷりな脱衣室を抜けて浴室に入ると、松之山温泉ならではの強いアブラ臭がツンと鼻孔をくすぐってくれます。湯気とともに室内に充満するアブラ臭に、私はついつい小躍りしてしまいました。内湯の様子は前回訪問時と全く変わっていません。落ち着いた雰囲気の中に据えられている木製の浴槽は、この日も堂々たる構えでお湯を湛えていました。そんな浴槽に侍るような形で二手に分かれた洗い場には、計8基のシャワー付きカランが設置されています。
浴槽の湯口からチョロチョロと落とされている温泉は激熱で、直に触れたら火傷すること間違いなし。しかも強いアブラ臭を放ち、強烈に塩辛いお湯です。海から遠く離れた山奥なのに、塩辛い温泉が湧くのですから、松之山温泉って本当に不思議ですね。なお内湯では、こうした新鮮なお湯を投入しながら循環装置も併用しており、これによって適度な湯加減に調整しています。


 
大浴場に付帯している露天風呂は、お宿の建物と裏山に挟まれた隙間に設けられており、裏山の法面が目の前に迫っているため景観を期待することはできないのですが、外気に触れながら湯あみを楽しむことならできます。特に松之山温泉のお湯は力強く火照りますから、体をクールダウンさせるためにも露天ゾーンはありがたい存在です。この露天は5~6人サイズの岩風呂で、底面は鉄平石敷き。山側に積み上げられている岩の湯口から熱いお湯が注がれています。
上述のように内湯は循環併用ですが、露天風呂は源泉100%の掛け流し。トロッとした濃いお湯の中では、飴色を帯びた膜状の浮遊物がユラユラと舞っていました。また湯船に体を沈めるとピリッとくる刺激が感じられるのですが、これはお湯の熱さというよりも塩分濃度の濃さが原因かと思われます。とにかく火照るお湯ですから、長湯は禁物。適度に湯船から出て、体を休めましょう。



お風呂から上がった後も、しっかりと体を休めることが大切。大浴場前の湯上がり処ではアイスキャンディーの無料提供が実施されていましたから、ありがたくいただくことに。風呂上がりの冷たいアイスキャンディーはとっても美味い!


 
またこの湯上がり処では温泉卵も無料で提供されていました。この温泉卵は90℃の激熱な温泉で茹でたもので、味付けも何もしていないのに、茹で上がった卵には塩味がついているのです。浸透圧の関係で塩辛い温泉成分が殻を抜けてタマゴへと染み込んだのでしょうけど、温泉のお湯が味の元になっているのですから、実に面白いですね。


●露天風呂「月見の湯」
(以前拙ブログで取り上げた「月見の湯」の記事はこちらです)

お宿ご自慢の露天風呂「月見の湯」。以前の記事でも説明しましたが、浴場がひとつしかないため、時間帯による男女入れ替え制となっています。具体的には、6:30~12:00は女湯、13:00~18:30は男湯、19:00~23:00は女湯となり、これ以外の時間帯はクローズされます(従いまして、日帰り入浴の場合は10:00~12:00が女湯、13:00~15:00が男湯となります)。


 
まずはエレベーターで3階に上がり、浴場名が記された行灯の前にある戸を開け、渡り廊下を進んでいきます。お風呂の名前には月見とありますが、私が宿泊した盛夏の頃は宵の口でもまだ明るいため、残念ながら男湯の時間帯は宵のお月様と縁がありません。湯浴みしながらお月様を仰ぎ見られるのは、女性の方の特権です。
脱衣室は至って質素で、棚と籠が備え付けられているばかりですが、全身が強烈に火照るお湯であり、かつ水分補給が欠かせないお湯でもあるので、室内にはウォーターサーバが用意されていました。こうした心配りは実にありがたいですね。


 
立派な木材を多用した露天風呂は周囲の環境や景色と上手く調和しており、その場に佇んでいるだけでも心が穏やかになるような気がします。湯船の上には大きな屋根が建てられており、積雪期にはこの屋根が湯船とお客さんをしっかり護ってくれ、また私が訪れた盛夏には雨や日差しなどを凌いでくれます。この露天風呂には洗い場が少ないため(立って使うシャワーが1基のみ)、予め1階の大浴場で体や頭を洗ってから利用した方が良いでしょう。


 

四方を立派な木材で囲まれた浴槽はおおよそ3m×5m。槽内は石板貼りです。浴槽の中央には丸太が一本渡されているのですが、これは固定されていませんので、適宜移動させることができます。私はこれを枕代わりに使うことで、良い塩梅に入浴することができました。また、縁の上にも木の枕が置かれており、湯船にもたれながらこれに頭を載せると、これまたリラックスした姿勢で湯浴みできるんですね。
この「月見の湯」は源泉100%掛け流し。強いアブラ臭を放つ湯口のお湯は激熱ですから、迂闊に触ると火傷するかもしれません。アツアツな温泉を加水することなく、投入量の調整によって湯加減を維持しており、以前私が日帰りで訪れた冬ですら投入量は絞り気味でしたが、今回の盛夏期はさらに量が細くなっており、それゆえ正直なところ湯船のお湯は若干鈍り気味でした。特にお客さんが集まってくる夕食前はその傾向が顕著だったように思われます。激熱な源泉を薄めることなく適温にするにはどうしたらよいのか、湯守の方はかなり苦心なさっていると想像に難くありませんから、こればかりは致し方のないことなのでしょう。
でも薄めていない濃厚な状態ですから、この塩辛いお湯は大変力強く、時には凶暴に火照ります。長湯せず適宜湯船から上がって、山の風に吹かれながらクールダウンすることが欠かせません。また脱衣室のウォーターサーバーでこまめに水分補給もしましょう。入浴と休憩をこまめに繰り返すことで、心身をすっかり癒すことができました。

さて次回記事では、2室ある貸切風呂に入ります。

次回記事に続く。







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松之山温泉 ひなの宿ちとせ(2017年再訪) その1 客室・お食事編

2018年01月12日 | 新潟県
 
2017年の某日、新潟県松之山温泉の「ひなの宿ちとせ」で一晩お世話になりました。以前拙ブログで日帰り入浴したことを取り上げたことがありますが、今回宿泊することで以前は利用できなかった貸切風呂にも入ってまいりました。今回記事から3回連続で、今回の宿泊やお風呂に関してご紹介させていただきます。


  
こちらのお宿では玄関で下足を脱ぐので、館内は素足で歩けるんですね。ラウンジも畳敷きですから、裸足で生活することに慣れている日本人には嬉しい造りです。ロビーやラウンジの裏手で清水を湛える池には黄色い魚が泳いでおり、小千谷に近い場所柄、錦鯉なのかと思いきや、良く見たらニジマスのアルビノでした。でも何匹ものアルビノを揃えるには大変なことだったでしょう。


 
さて、チェックインの手続き後は仲居さんに導かれて客室へ。この日通されたお部屋は3階の「頬白」という野鳥の名前が付けられた8畳の和室。温泉街の通りに面した明るく綺麗なお部屋で、部屋に付帯しているトイレと洗面台は使いやすいセパレートタイプ。テレビはもちろん、冷蔵庫やWifiも使え、大変便利で居心地の良いお部屋でした。



田舎の和をイメージしているのか、お部屋の広縁には掘りごたつが設けられていました。私が訪れたのは盛夏の頃でしたから火燵は使いませんでしたが、当地は豪雪地帯ですから、冬には窓外の雪を眺めながら火燵に入ってぬくぬくと寛ぎのひと時を過ごすのでしょうね。



今回は2食付のプランで予約しました。夕食・朝食ともに2階のお食事処でいただきます。各席は半個室のような造りになっていますので、他のお客さんを気にせず食事を楽しむことができました。


 
2食とも品数が多く、特に夕食はお腹が張り裂けそうになるほど鱈腹いただいちゃいました。夕食で提供された品を簡単に列挙しますと、前菜・山菜の小鉢・えだまめ・お造り(美雪マス・ひらめ・ホタテ)・酢の物(じゅんさいと出雲崎のもずく)・鯉こく・揚げ物(野菜や揚げ真丈)・煮物(わらびとニシン)・湯治豚・棚田鍋・水菓子、といったラインナップでした。湯治豚とは、温泉に長湯している小太りの私の事ではなく、地豚「越の紅」を68℃の源泉によって低温調理したもので、これが実にうまい。また、棚田鍋とは、松之山の美観である棚田に因んだネーミングであり、地鶏のつくね・ごぼう・キノコ・セリ・おこげなど山の幸が陶器のお鍋の中に詰め込まれていました。これも非常に美味。そして松之山が属する魚沼地域は全国屈指の米どころ。夕食に提供されるお米はご当地松之山の棚田で栽培されたコシヒカリであり、これが実にうまかった!


 
一方、朝食は白米に合うお宿の常備菜6品と温泉卵付きサラダ・納豆・ヤスダヨーグルトなどといった内容。魚沼のコシヒカリという全国的に有名なお米の存在感が際立つような献立になっており、主役脇役の関係がしっかりしているため、ご飯が実によく進みました。



このお櫃で白く輝いていたのは、十日町産のコシヒカリ。上述したように、私が宿泊したのは盛夏の頃ですから、お米の端境期、つまりお米の味が最も落ちる時期なのですが、にもかかわらずお櫃の中のお米は粒が立ち、ツヤツヤで、ふたを開けた時の香りが何とも言えず芳ばしく、噛みしめるほどに甘みと旨味が口の中に広がったのでした。実に素晴らしい。白いお米が主役になるお食事でした。


次回の記事では大浴場の様子を取り上げます。

次回記事に続く。
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松崎温泉 豊崎ホテル

2018年01月09日 | 静岡県
 
2017年の某日に西伊豆を訪れた際、松崎町の中心部にある「豊崎ホテル」で一泊お世話になりました。いつもの拙ブログでしたら、宿泊でお世話になった客室や料理の写真も一緒にご紹介するのですが、なぜかそれらの画像が手元に無いため、今回の記事ではお風呂の画像が中心となります。何卒ご了承くださいませ。


 
客室の画像はないのですが、なぜか客室の窓から外を眺めた様子は記録に残っていました。この日あてがわれたお部屋は海を臨む2階の8畳間。トイレや洗面台付きの便利な部屋ですが、お布団は自分で敷きます。こちらのお宿はどうやら少ないスタッフさんで作業を回しているらしく、高級ホテルのように痒い所に手が届くようなサービスは期待できませんが、その代わり周辺の宿泊施設よりもリーズナブルに利用でき、且つ美味しくてボリュームたっぷりのお食事と、後述するかけ流しの温泉を楽しめますから、コストパフォーマンス的に満足できました。
食事は2食とも道路を挟んだ向かい側に建つ「民芸茶屋」に移動していただきました。なお私が宿泊した日の夕餉は、桜えびの天ぷら・あらの煮付け・金目やカンパチのお造り・さざえのつぼ焼き等ご当地らしい海の幸が7品、朝食は身の厚い鰺の干物が提供されました。どれも美味しかったですよ。


 
館内のお風呂は3つ。いずれも4階にある男女別の浴室と男性用露天風呂です。女湯は内湯と露天が行き来できるのでが、その代わり両方ともコンパクト。その一方、男湯は内湯と露天が離れており、一旦廊下に出ないと行き来できませんが、その代わりそれぞれがゆとりのある空間になっています。この記事では男性用のお風呂について取り上げてまいります。


●展望風呂(男湯)
 
上述のように男性用の浴室は、内湯と露天が離れており、女湯の内湯と露天を挟むような形でそれぞれが位置しています。まずは内湯「展望風呂」から入ってみましょう。


 
ウナギの寝床のように細長い脱衣室を抜けて浴室へ。昭和の鉄筋造りによくある天井が低い構造で、内部はタイル張りですが、適宜改修を行っており、古いお風呂をできるだけ綺麗に保っていこうとする努力の跡が垣間見えます。海を臨む窓の下に浴槽が据えられているほか、壁に沿って洗い場が設けられており、シャワー付きカランが計3基取り付けられていました。


 
コバルトブルーのタイルが鮮やかに映える内湯浴槽。窓から降り注ぐ駿河湾の陽光が湯面で反射してキラキラと輝いていました。浴槽の寸法は失念してしまいましたが、おそらく4~5人サイズかと思われます。窓からは那賀川が駿河湾に注ぎ込む河口とその岸に船が停泊する松崎の港、そしてその周辺の景色を眺めることができました。


 

お湯はライオンの湯口から吐出されているほか、浴槽の底にあいた穴からも投入されており、これによって窓に沿って横に長い造りをしている浴槽内部の湯温の均衡を図っているようでした。
これらの湯口から供給されて湯舟を満たしたお湯は、縁に空いた穴から溢れ出ていました。こちらのお宿では各浴室において加水加温循環消毒なしの完全掛け流しを実践しています。使用源泉は松崎町の町営温泉で、その量は毎分60リットル。アツアツの状態で配湯されるお湯を一旦屋上の冷却装置で冷まし、その後に各浴槽へ供給しているんだそうです。なお上がり湯に関しては冷ましていない熱い温泉を使っているんだそうです。


●露天風呂
 
一旦浴衣に着替えてから、男性用露天風呂へ移動することに。
コンパクトながら綺麗でひと通りの備品を有する脱衣室を抜けると、いきなり屋外の露天風呂がお出迎え。明らかに後年増設したと思しきこの露天風呂は、和の趣きたっぷりで、なかなか良い雰囲気です。屋根掛けされたこのスペースには大きな樽風呂がひとつ据えられており、松崎の街中を一望できます。内湯のような緩衝空間はありませんが、屋外ながら洗い場が用意されていますので、内湯で汗や垢を洗い流さずとも、ここで全身を綺麗にすることができます。なおカランから出てくるお湯は100%温泉です。


 
露天風呂の樽風呂を横から、そして上から捉えてみました。直径2メートルほどで、キャパは3人ほど。温泉は浴槽内部から投入されており、縁からしっかりとオーバーフローしています。


 
画像左(上)は入浴している私の目線、そして画像右(下)は夜の露天風呂の様子です。設置場所の関係で男性用露天風呂からは海を眺めることができませんが、河口の舟溜まり、松崎の街並み、そして周囲の山々の緑を一望でき、しかもとても静かな環境なので、のんびり湯浴みして寛ぐには最高なロケーションです。特に私が訪れた夜には満月が空に上がって、より一層麗しいシチュエーションで過ごすことができました。


 
こちらが男性用露天風呂から眺められる周囲の景色です。なお女性用露天風呂からは海を眺めることができるんだとか。

上述のようにこちらのお宿に引かれているお湯は松崎町の町有源泉(混合泉)で、加温加水循環消毒のない完全かけ流しという素晴らしい湯使いが実践されています。お湯は無色透明で、甘みを含む石膏味がしっかりと感じられ、同系の匂いも湯面からふんわりと漂っています。また芒硝感も少々得られます。総じて硫酸塩泉らしい特徴がはっきり顕れており、トロミがある湯中ではスルスベとキシキシが混在する浴感が得られ、また身体の温まりも力強いものがあります。その一方で、松崎の南方に位置する温泉地へ供給されている松崎三浦温泉(岩地温泉や雲見温泉など)のような塩辛さは無いため、真夏でもベタつきや火照りを気にせず入浴できるかと思います。

2食付きでも手軽に泊まれるうえ、宿泊中は素敵なお風呂で良質なお湯に入り放題という、泊まってよかったと思える好印象なお宿でした。


混合泉(松崎2号・6号・12号・13号。宮内第一配湯所)
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 62.2℃ pH8.5 成分総計2.177g/kg
Na+:321.8mg, Ca++:335.8mg,
Cl-:86.6mg, Br-:0.4mg, I-:0.2mg, SO4--:1339mg,
H2SiO3:65.6mg,
(平成14年6月19日)
加温加水循環消毒なし

静岡県賀茂郡松崎町松崎488-2  地図
0558-42-0070
ホームページ

日帰り入浴については不明(宿泊のみ?)
シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
コメント (7)
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