温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

旭岳の紅葉と中岳温泉を巡る登山 その1・旭岳登山編 (2012年9月末)

2012年10月02日 | 北海道
台風17号が日本列島に接近していた今月末、日本一早い紅葉として有名な北海道大雪山系の旭岳に登って草紅葉と大パノラマを楽しみ、その道中に湧く野湯「中岳温泉」もじっくりと堪能してきました。画像が多いために2部構成とさせていただきます。前半であるその1は旭岳登山編です。

・日付および天気:2012年9月下旬某日 くもりのち晴れ
・日程:日帰り
・ルート:山麓駅(旭岳ロープウェイ)姿見駅→姿見の池→旭岳頂上→間宮岳→中岳分岐→中岳温泉→裾合平→姿見駅(旭岳ロープウェイ)山麓駅
・単独行
・服装および装備:トレッキングシューズ、Tシャツの上に長袖、防寒具としてフリース、レインウェア上下(上は防寒具を兼ねる)、熊除け鈴、水500ml、弁当&非常食、非常用ツェルト&ブラケット、地図など。

 ・ルートの地図や勾配断面については、ルートラボをご覧ください。

 
【6:30 旭岳ロープウェイ・山麓駅 1100m】
朝6時半出発のロープウェイに乗る。客は登山客数名のみ。


 
【6:45 旭岳ロープウェイ・姿見駅 1600m】
姿見駅到着。日中ならロープウェイの下車客に対して係員が説明ボードの前に立って3分間レクチャーを行うが、さすがに早朝だからか駅構内は閑散としており、レクチャーも行われていなかった。入山届に名前・住所・入山時刻を記入。



さて歩き始めるとするか。まずは目の前に聳える旭岳を登らねば。しばらくは登山道ではなく、観光客でも気軽に歩ける散策路を進む。


 
今年は紅葉が1週間~10日以上遅れているとのことだが、それでもロープウェイ駅から姿見の池の間の散策路周辺ではちらほら秋の装いをした植物たちが見られた。白い羽根と紅色の葉のチングルマが綺麗だ。


 
【7:02 姿見の池・大雪山愛の鐘】
散策路きっての絶景ポイントであり日中は観光客で賑わう姿見の池、そしてその畔に立つ鐘。


 
ここまでは散策路ゆえに登山準備無しでも来られるが、ここから先は登山道。


 
早くも森林限界を抜け、火山灰や礫ばかりが広がる単調な山道がひたすら続く。部分的にロープが張られている箇所もあるが、岩にペイントされている目印が少なく、しかもあまり目立っていないので、ガスったら迷いそうだ。


 
【7:23 6合目 1800m】
朽ちた墓標かと思いきや、そこは6合目であった。墓を連想したくなるほど荒涼とした景色。左側の地獄谷では噴気帯から白い噴気が上がっている。


 
【7:40 7合目 1930m】
この辺りに来ると非常に強い東風が吹きつけた。遮るものが一切無いので、風は私を直撃する。とても冷たく、そして進行方向に対してアゲンストなので、余計な体力を費やさねばならない。鬱陶しい。


 
【7:58 8合目 2060m】
強風の直撃に心が折れそうになる。重心を低くしないと立っていられない。下山後に調べたら、風速13m/sだったらしい。登りで既に汗をかきはじめているが、吹き付ける風はかなり冷たい。服装の調整に迷ったが、汗で湿った服を着たままにして体が冷えたら厄介なので、ここでフリースを脱ぎ、上半身はTシャツと長袖の2枚だけにした。ちょっと寒いがこれで正解。順調に登り続けられた。


 
風も視界も遮るものが無いため景色はすばらしく、上画像ではトムラウシ・十勝岳方面を望んでいるが、遠方の稜線はもちろんのこと、眼下に裾を広げる山麓に刻まれたいくつもの谷が造り出す自然美には心を奪われた。


 
【8:15 9合目 2100m】
8合目あたりまでは尾根上をなぞって歩いてきたが、この付近からは岩場が続く斜面となり、傾斜も急になる。地獄谷の噴気も下方に見下ろすほどの高さまで登ってきた。


 
どうやら頂上までもうすぐのようだ。



いつの間にやら頂上の目印となる金庫岩を通過してしまった。上の方からカメラをズームにして金庫岩を撮影。


 
【8:30/55 旭岳頂上 2291m】
1時間45分で北海道最高峰の頂上へ到達。今回もペースは早め(標準は2~2.5時間)。標高差700m弱なのでそれほどキツい登りではなかったが、とにかく風が辛かった。しかし頂上へ達する頃になると風も穏やかになり、寒さを気にせず360度の大パノラマを楽しむことができた。まずは三脚で自分を撮影するとともに、一等三角点「瓊多窟(ぬたっく)」もきちんとカメラにおさめる。
なお私のスマホ(au)では3G回線をバッチリ拾えたので、調子に乗って知人に写メを送ったら「いい歳こいて、朝早くから元気だね」と呆れた反応が返ってきた…。



いま自分が登ってきた方角を見下ろす。地獄谷の白い噴気ははるか下で小さくたなびき、ロープウェイ駅も芥子粒にしか見えない。その延長線上に旭岳温泉の建物、そして忠別湖が見える。



若干見切れているが、こちらは北鎮岳・比布岳方向。今回の登山の本当の目的である中岳温泉もこの画像の下方に写っているはず。山の緑の中でモザイク状に点在する黄色や橙色の紅葉がとても美しい。



間宮岳・中岳・黒岳方面は荒涼とした色調が勝っている。これから進むのはこの方向だ。
山頂では15分休憩。旭岳を下って間宮岳へ向かう。

その2へ続く。



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