温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

鷹の羽温泉

2011年05月15日 | 青森県
 
青森県旧平賀町の中央部、住宅街の一角にある街中の温泉銭湯です。
大きな看板が立っているので近くまでいけばすぐにわかります。駐車場も広く確保されています。
元々この温泉は隣接する病院の患者さん用に使われていたんだそうですが、お湯の評判を聞きつけた地元の方が是非一般にも開放してほしいと要望したため、約30年前に公衆浴場としてオープンして今に至っています。


建物裏手の片隅に源泉井と貯湯タンクがありました。源泉井は最近改修されたようで、周囲を囲むネットを含めてピカピカです。特に目立つのが可燃性ガスを曝気する設備と思しきもの。渋谷の某温泉施設で発生したような爆発事故を防ぐための措置でしょうか。


券売機で料金を支払って中へ。人気がある施設のようで、お客さんがたくさんです。
自販機がズラリと並ぶ休憩スペース。明るくて綺麗な館内です。部屋の角にはなぜか仏像が。


脱衣所も実用本位で広く明るく清潔です。浴室との隔たりはガラス張りになっていました。


浴室は中央に大きな浴槽が据えられ、その周囲をカラン計17基が取り囲んでいます。カランは青森県の公衆浴場では標準となっている古典的な押しばね式で、シャワーも併設されています。浴槽の一角は扇形の小さな別槽になっていて、これまた青森県の銭湯ではおなじみの泡風呂です。カランと並んで打たせ湯も2本設置されています。


公衆浴場なのに露天風呂があるのが嬉しいところ。住宅地なので周囲を塀で囲われているのは仕方ないのですが、そんなに高いわけじゃないので、さほど圧迫感はありません。木材の質感を生かした屋根で覆われているので、雨の日も大丈夫。

各浴槽とも加水した上で掛け流しです。浴槽の縁からお湯がしっかり溢れ出ています。
お湯は無色透明。ツルツルスベスベ気持ちよい浴感で、特筆すべきは泡つきの夥しさ。お湯に入ると全身が泡に包まれ、特に露天風呂では忽ち泡だらけになるほどの感動的な泡つきが体験できます。知覚面では化石海水によくある(例えにくい)匂いと臭素臭、そしてタマゴのような匂いがミックスされて鼻に香り、しょっぱさと出汁味が混ざったような味が感じられます。Na+:91.75mval% Cl-:97.75mval%という成分構成ですから、食塩が圧倒的多数を占めており、その上溶存物質8.737g/kgという濃さなんですから、お湯がしょっぱいのは当然ですね。ただし濃い食塩泉ということは、冬は強力な保温効果によりいつまでも湯冷めしませんが、夏は汗がひかなくなって体がバテてしまうかも。それほど強力なお湯なのであります。
こんな強力な泡つき湯に毎日入れる地元の方が羨ましい!


本町源泉2号泉(再)
ナトリウム-塩化物温泉 51.0℃ pH7.8 180L/min 溶存物質8.737g/kg 成分総計8.766g/kg
(加水)

弘南鉄道弘南線・平賀駅より徒歩10分(約700m)
青森県平川市本町村元228-3  地図
0172-44-4526

6:30~22:30 無休
350円
ロッカー(100円リターン式)・ドライヤーあり、石鹸・シャンプーなどは販売

私の好み:★★★

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