温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

ルルラン温泉 テレーノ気仙 前編(客室・食事)

2014年03月23日 | 北海道
 
標茶での宿泊は「ホテル テレーノ気仙」で一泊お世話になることにしました。



日没後にチェックインしたのですが、フロントは入浴利用のお客さんで賑わっており、ロビーも湯上がり後のお客さんがゆっくり寛いでいらっしゃいました。そんな中でフレンドリーなフロントのお姉さんは、手際よくチェックインの手続きを進めてくれました。



こちらのお宿は明治中期に「気仙旅館」として開業した老舗なんだそうでして、フロントのそばには以前の宿で使われていた銘板や備品、そしてかつての写真などが展示されています。


 
何枚か展示されている写真のうち最も古いのは、明治20年頃に撮影された標茶の船着場の様子です(画像左or上)。この写真が撮影された頃に気仙旅館も創業したんだそうでして、釧路と標茶を結ぶ川船は、昭和2年の釧網線開通まで当地にとっては唯一の物流ルートであり、標茶町によれば「旅客を主とするは発動機船、積荷を主とする引き舟の停泊所は開運橋あたりで、ここに建てられた気仙旅館は乗下船の切符を取り扱って、なかなかの繁盛でした」とのことです(出典 標茶町役場HP・「交通史」)。
画像右or下の写真にはキャプションが無いのですが、聯隊本部と書かれた建物の前で、騎乗した兵士が旭日旗か何かの旗を受け取ろうとしているので、おそらく出征する兵士を見送っているところではないかと思われます。


 
今回通された客室はツインの205号室です。こちらのホテルには和室と洋室の2タイプがあるんだそうですが、布団よりベッドの方が寝やすい私は洋室をチョイスしました。お部屋は広くて備品もひと通り揃っており、トイレや洗面台も完備されています。



また、冷蔵庫にはキンキンに冷えた水のボトルが用意されており、風呂あがりで乾いた喉を潤してくれました。こうしたささやかな心配りがありがたいです。



フロントの正面にはレストランがあり、宿泊者の食事もここでいただきます。客室がある2階と吹き抜けになっているんですね。


 
今回は2食付きのプランをお願いしたので、夕食・朝食ともにこのレストランでいただきました。画像左(上)は夕ごはん、画像右(下)は朝ごはんです。この晩の献立は、刺し身(サーモン・ホタテ・甘エビ)、キノコと里芋の煮物、野菜の天ぷら、鶏肉の鉄板焼、(画像に写っていませんが)カブの煮物、といったラインナップでして、特にカブは甘くて里芋はネットリ柔らかくて滅茶苦茶美味しかった! 一方、朝食は塩さば・玉子焼き・タラコ・長芋・納豆等といった内容でして、和風旅館らしい献立であるものの、ボリュームが多いので、その日の英気を養うには十二分でした。これだけのボリュームでありながら、1泊2食で7,500円なんですから、コストパフォーマンスは抜群です。


 
レストランの窓の向こうには清々しいガーデンが広がっており、私が朝食をいただいていた時には、朝霧の中で羊たちが草をはんでいました。

さて、ここまでで記事内容が嵩んでしまいましたので、肝心の温泉(お風呂)に関しては後編にてご紹介致します。

後編に続く

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