温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

ジャワ島を鉄道で横断 その1(バンドゥンで"Argo Wilis"号に乗車)

2017年05月01日 | インドネシア
※今回記事に温泉は登場しません。あしからず。

今年に入ってひと月おきに記事化しておりますインドネシア旅行記ですが、先月(3月)アップした分で全体の3分の2まで消化しましたので、残り3分の1を今回から一気に吐き出して在庫を一掃させていただきます。

2016年10月某日。バンドゥン周辺の温泉を満喫した私は、バンドゥンから鉄道を乗り継いでジャワ島を東へ横断し、さらに島の東端からフェリーに乗り継いでバリ島へ渡ろうと計画を立てました。具体的には次のような旅程です。

1日目:バンドゥン駅8:30発→列車"Argo Wilis"号→スラバヤ・グブン駅20:19着。スラバヤ・グブン駅付近のホテルで宿泊。
2日目:スラバヤ・グブン駅9:00発→列車"Mutiara Timur"号→バニュワンギ・バル駅15:20着→徒歩でバニュワンギ港へ→フェリーに乗船→バリ島・ギリマヌッ港→ホテルの送迎車でホテルへ。
(時刻はいずれも時刻表に記載されている定刻のもの)

●前夜は駅前のホテルで
 
バンドゥン駅を翌朝8:30に発車する列車に乗るため、その前夜は駅前の"Grand Sovia Hotel"に宿泊することにしました。初めての利用にもかかわらず、フロントのスタッフはチェックイン時に私を見ただけで名前を言い当て、笑顔で気持ち良く対応してくれました。お部屋も綺麗で広く快適です(冷蔵庫が無いのはちょっと残念かも)。


 
この日は温泉巡りでとても疲れ、しかも強い雨が降っていたため、チェックイン後は街に出ず、ホテル内のレストランで夕食(パスタ)をとることにしました。イスラム圏はお酒がなかなか手に入りにくいのですが、このホテルでは外国人客を想定しているのか、小さなバーが設けられており、私は食後にそのバーで、ハイネケンのような味わいのビンタンビールを3本ほど空けてしまいました。


 
朝食はバッフェ式。たくさんの料理が並べられており、補給の頻度も多いので、朝から鱈腹食べてしまいました。こんな朝食付きで1泊4000円ほどですから、実にリーズナブルです。


●バンドゥン駅で"Argo Wilis"号に乗車
 
朝8時頃にホテルをチェックアウトし、徒歩でバンドゥン駅へ。


 
インドネシアの列車を利用する場合、予約済みの客は、乗車する列車の24時間前にチェックイン手続きを済ませる必要があります。そこで、まずは駅のホールにあるチケット引き換えカウンターでチェックインし、正式なチケットを入手しました。チェックインといっても、空港のような大袈裟なものではなく、予約購入時にプリントアウトしておいた予約票のQRコードを読み取り機にかざすか、あるいは予約番号を端末に入力するだけ。すると、すぐプリンターからチケットが発券されます。

ちなみに、インドネシアの鉄道チケットに関しては、国内旅行予約専門サイト"Tiket.com"(英語版)で予約できるはずなのですが、なぜか私が所有しているクレジットカードはブランドを問わず全て受け付けてくれなかったので、ジャカルタにある日系の旅行会社"J NET TRAVEL"さんに依頼して予約してもらいました。とはいえ、"Tiket.com"で予約ができなかったとしても、列車をはじめ飛行機などの検索(時刻・列車名・連結させる等級・料金など)はできますので、このサイトはかなり便利です。



もし予約していない場合は、こちらの窓口へ。


 
駅構内に掲示されている時刻表には、私がこれから乗車する"Argo Wilis"号の各駅到着および発車時刻が表示されていました。これによれば、バンドゥンを午前8:30に発車し、途中でジョグジャカルタ(世界遺産「ボロブドゥール」の最寄駅)など9つの駅に停車しながら、終点のスラバヤ・グブン駅には20:19に到着の予定。約12時間も列車に揺られ続ける長旅です。
バンドゥンの駅構内にはインドネシアではおなじみの「ホカベン」(日本のほか弁とは別物)の他、ATM・コンビニ・カフェなどいろんなお店や設備があり、また観光に便利な車のチャーターも手配してくれる観光案内所も併設されているので、とっても便利です。


 
改札でチケットとパスポートを提示し、ホームへと向かいます。


 
構内踏切を通せんぼする形で列車が止まっており、随所にアテンダントのお姉さんが立って案内をしていました。



この機関車が"Argo Wilis"号を牽引してくれるのですね。


 
インドネシアの列車は、3等に相当する"Ekonomi"(エコノミー)、2等相当の"Bisinis"(ビジネス)、そして1等相当の"Eksekutif"(エグゼクティブ)というように3等級に分かれているのですが、先頭から最後尾まで8両編成の列車をひと通り見たところ、この"Argo Wilis"は全車両"Eksekutif"で統一されているようでした。私が指定された席は7号車1Bです。では、さっそく車内へ入ってみましょう。


●車内
 
1等相当の"Eksekutif"といっても、日本のグリーン車やヨーロッパの1等車のように、ゆとりのある作りになっているわけではなく、ひと昔の日本を走っていた特急列車の一般的な車両とほぼ同等のアコモデーション。強いて言うなら、日本の特急よりもシートピッチが広いかな。車端部には大きな液晶テレビが設置されていたのですが、どんなコンテンツが映されていたか、忘れてしまいました(印象に残らない程度の内容だったのでしょう)。
私が乗車した7号車はバンドゥン出発時にほぼ全ての座席が埋まっていましたので、もし予約をしなかったら、満席で乗車できなかったかも。


 
各車両にはトイレが付いていますが、便器は現地様式。つまり、蹲踞の姿勢で跨り、用を足した後はホースの水で洗うというスタイルです。でも紙も備え付けられていましたので、現地の様式が苦手な方でも、和式トイレとして使えば大丈夫。
各車両のデッキには"Argo Wilis"号の路線図が掲出されていました。ジャワ島を東から西へ横断することが一目瞭然ですね。


 
座席はこんな感じ。かなり草臥れていますが、一応リクライニングはしますし、足元も広いので、長時間の乗車でも苦にはなりませんでした。また各座席の窓下に設けられている小さなテーブルにはコンセントが用意されているので(しかも2つ!)、私もスマホなどしっかり充電させてもらいました。

さて、私も指定されたシートに座って、出発の時を待つことにしましょう。

次回記事
に続く。

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