おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

同じ音であることの不思議

2017-03-05 | 調律
先月途中辺りからまた新規のお申し込みが増えております。
ありがたいことです。m(_ _)m
これからも喜んでいただけるよう、頑張って精進してまいります。


さて、そんな話の後ですが、

最近お伺いしたご新規2件。

午前のお宅
「真ん中のドの音が時々出ないので直してください」とのこと。

ジャックという鍵盤の突き上げをハンマーに伝える部品の回転軸が硬くなっていて(スティックというやつですね)、元の位置に戻らないから2打目以降でちゃんと発音できなくなってしまっていました。

パーツを外してセンターピン交換という修理をいたしました。

その他気になるところを調整したりして、1件目終了。


午後のお宅
「前来てくれていた調律師さんが来られなくなったので」という理由の比較的問題のないピアノ。

古いアップライトで、全体的にピッチの下がりはありましたが、最初にざっと全体を触った感じでは特に問題は感じませんでした。
ただし鍵盤の硬さは感じたので、掃除をしてピン磨きをしました。

その後軽く整調をして、再度調律を始めたところ、真ん中のドの音が発音不良に。
見ると午前中のお宅と同じジャックスティック!しかも同じ音!!
更に最高音のドもスティックになってました。

実は10年以上昔に、この時は湿気が原因だと思うんですが、外装を外して調律をしていたら、作業の最中次から次へとハンマーがスティックになっていく、という現象に遭遇したことがあります。
その時は自分もパニックになってしまい、片っ端からセンターピン交換はしたものの、そのお宅とはそれきりになってしまいました。

今回は、
幸いにその2本だけで済んだようでして、更にプロテックという潤滑剤で動きが復活したので、状況を家の人に説明してふたを閉めました。


それにしても、2件続けて全く同じ音(しかも真ん中のド)が同じ原因のスティックになるなんてビックリです。


更に別の日、ピアノの先生でグランドとアップライトを1台ずつ持っているお宅に行ったとき。

アップライトの次高音のド(真ん中から2オクターブ上)で共鳴現象が発生してました。

またド!

明らかにピアノ内部なんですが、なかなか原因がつかめずあせりましたが、下側サイドのネジを締めたところ共鳴が収まりました。
結構沢山ネジを使ってるんですが、どれかが鳴っていたようです。

収まってホッとして今度はグランドの調律。


共鳴ではありませんでしたが、やはり同じ真ん中から2オクターブ上のドが今度はタッチがおかしい。。。

ジャックをメインに整調してほとんど気にならなくなりましたが、それでも微妙に変です。

聞いたら、高音部のこの辺は、以前から気になることが多く、前の調律師さんも色々いじっていたそうです。
そういうのの名残もあるのかしら。。。?

いずれにしろかなり使い込んでいてバランスも見直したい感じがあるので、その辺の話をして今回は終了といたしました。


それにしても、同じドばかりが複数のピアノでおかしくなるなんて、なんとも不思議な話でした。。。(^^;)











最新の画像もっと見る

コメントを投稿