ゲイン塔と制振機械室との接合部分＝大林組提供
高さ５００メートルの大台を１日に突破した東京スカイツリー（東京都墨田区）。
これまでは鉄骨を組み上げて高さを更新してきたが、今回は見た目の高さが変わらないまま、４９７メートルから５１１メートルに数字が変化する異例の“成長”となった。
鉄骨を組んでつくるタワー本体の頂上（４９７メートル）では、先月２０日以降、地上デジタル放送用アンテナを取り付ける「ゲイン塔」の揺れを抑えるための「頂部制振装置」が仮設された。この装置は「制振機械室」に収納され、避雷針も取り付けられたため、先月末までに見た目は５１１メートルに達していた。
しかし、制振機械室は仮設のため、事業主体・東武鉄道では、高さの更新と見なしていなかった。１日の作業では、タワーを貫く空洞内で組み立てられ、地上から徐々に引き上げられていたゲイン塔が、４９７メートル部分に達し、制振機械室と接合したため、５００メートルの突破とした。
これから、ゲイン塔は上部に制振機械室を載せたまま、１週間に約１２メートルのペースで引き上げられる。この間、ゲイン塔へのアンテナの設置作業も並行して行われる。
（2010年12月2日07時44分
読売新聞）
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