ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

NHKの節度

2017-02-11 18:27:30 | 徒然の記

 「反移民」を掲げて当選したトランプ大統領には、選挙戦の最中から賛否両論が沸騰していました。

 大統領の言辞で国論が二分し、騒ぎは収まるどころか、先の見えない混乱に向かっています。移民の国アメリカで、「反移民」を公約にする大統領を見ていますとと、敗戦後の日本と重なるものがあり、強い感慨を覚えました。私にはそれが、「憲法改正」を公言する保守政治家の姿に重なって見えます。いずれも国の根幹となる思想に関りますが、触ると国が真っ二つになるという点がよく似ています。

 「反移民」の背後にある思想は、アメリカが、建国以来掲げてきた「自由」です。そして日本の「憲法改正」の背後にあるのは、敗戦以来失ってきた「国の独立」への思いです。簡単に言いますと「反移民」のキッカケは、平成13年に起きた「同時多発テロ」です。世界貿易センターに突入した飛行機が火を吹き、多数の乗客たちが超高層ビルから落下する姿を、世界中の人間がテレビで見ました。

 アメリカのシンボルと言われていた世界貿易センタービルが、たちまちの内に二棟とも崩壊し、逃げ惑う人々の姿が映し出されました。犠牲者は三千人とも言われ、このむごたらしい事件がアルカイーダによるテロだということも世界中に発信されました。

 あれ以来米国ではイスラム教徒への敵対心や怒りが高まり、各地で衝突が起こるようになりました。キリスト教徒である白人に対するテロは、ドイツ、イギリス、フランスへと波及し、危険なテロリストへの恐怖と嫌悪が広がりました。国の安全を優先するため、イギリスはEUを離脱し、フランスでは移民反対の政党が票を伸ばしました。移民に寛大なメルケル首相は、反対する国民から忌避され、政権基盤が揺らいでいます。

 つまり、世界の情勢が、「寛大な移民政策」を許さなくなりつつあるのです。国民の安全な暮らしを守るという観点からすれば、「反移民政策」には、無視できない道理があります。けれども一方では、「自由」「平等」「博愛」という理想を掲げてきた欧米諸国にすれば、簡単には受け入れられない歴史があります。

 私が日本と重なると感じましたのは、長らく封印されてきた、「憲法改正」というパンドラの箱の開けられた状況が似ているからです。いろいろ不都合があっても、国民の多くは「日本国憲法」を受け入れてきました。独立国としての体をなさない不備な憲法でも、あれこれ解釈を工夫し運用してきました。

 しかし日本人の多くが、「この憲法では国の安全が守れない」と実感したのは、軍事力で威圧してくる中国に直面したからです。まして尖閣諸島の領海に公船と称する戦闘艦で侵入し、挙句は沖縄は自国の領土だと主張します。考えてみますと、韓国は日本の領土である竹島を不法に占拠し、軍を駐留させています。それどころか「情報戦」などと言って、中国と協力し、ありもしない「少女慰安婦」の話を、世界各地で宣伝しています。他国による悪宣伝やデマについて、取り締まる法律が日本では整備されていません。日本国内には、敵対国に協力する日本人が沢山います。分かっていても、彼らを処罰することができないのです。なぜかといえば、憲法がそれを難しくしているからです。

 安倍総理が、本気でこの問題に取り組もうとしているのかにつき、今では信が薄れつつありますため、私はブログの最初の部分で、「憲法改正を公言する保守政治家」と表現し、名前を出しませんでした。安倍氏を非難のためにするのでなく、「憲法改正」という仕事が、とても困難だという認識からそうするのです。

 ここで私が述べたいのは、トランプ氏が取り組んでいる「反移民」という政策の困難さです。国論が二分すると知りつつ、トランプ氏はそれを実行しようとしています。単なるポピュリズムではあるまいと、そんな気がしております。

 さて、回りくどい話となりましたが、ここで初めてブログの表題に言及します。「NHKの節度」です。番組のタイトルは忘れましたが、今朝の番組でした。若いコメンテーターやら司会やら、ゲストやらが、時事問題について意見を述べる番組でした。どれくらい知識があるのか、どれくらい真剣に考えているのか、サッパリ分からない出演者たちがトランプ大統領を批判していました。

 使っているトランプ氏の人形が、これまたいかにも悪人めいた、好感の持てない容貌です。NHKはどんな番組を作るにも、リハーサルを複数回やり、納得できるまで練習すると聞きます。だからこそ、私は苦言を呈したいのです。

よその国の大統領を笑いものにするような番組を、どうしてNHKは作るのか。アメリカの放送局や国民がやるのなら自由ですが、なんでNHKが友好国の大統領を批判するのでしょう。どうみても浅薄としか思えない出演者に喋らせ、こんな報道になぜOKを出したのでしょう。だから、私は言わずにおれないのです。

 最近のNHKは、節度を忘れたのですか。経営者たちは、他国への礼節をどこへおき忘れたのですか。

 相変わらず、素晴らしい番組も提供していますし、苦情は言いながらNHKを見ていますので、NHKの全部を否定しているのではありません。恐らくは一部なのでしょうが、節度を失った不適格者を番組製作から外してはどうなのでしょう。辞めさせるのは可哀想ですから、道具運びとか、集金の責任者とか、配置転換をされてはどうでしょうか。

 国民の受信料で運営していながら、犯罪を犯す不心得な社員や、節度を失ったゴミのような社員に、どうして一千万円を超える年俸を保証するのですか。国民に警鐘を鳴らす、使命感のある報道機関として、最近のNHKは軌道を外れていませんか。

 と、そんなことが言いたくて、本日は長いブログを書きました。

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5 コメント

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同じ方向を向くマスコミ (しゃちくん)
2017-02-11 18:50:02
トランプ大統領は悪者で安倍総理はいいように丸め込まれるはずだ!マスコミはこぞってそんな主張を繰り返しておりますが、入国禁止に指定された国はイスラム過激派が潜む国であってアメリカ国内でテロを未然に防ぐための大統領令だと私は理解してます。三権分立はアメリカでも機能してるらしく司法の場で大統領令を覆す判断をしましたが、トランプ氏はもしテロを犯す者が入国した際の判事の責任を追及するとやり返してますね。さすがです。
日本でも検査に合格した原発の再稼働を認めない地裁の判決が出ていたりして司法の暴走が起こってます。ちょっと記事とは関係のないコメントになってしまい失礼いたしました。
やはり節度ですね (onecat01)
2017-02-11 20:53:39
しゃちさん。

 トランプ氏に私は、全面的賛同はしていません。
しかし戦っている大統領だと思います。氏が本物なのか、偽物なのか、庶民には、時間の助けがなくては分かりません。

 暗殺の噂もあるのですから、命をかけてやっているのは事実でしょう。そんな他国の大統領について、NHKの若い社員たちが、なんのため軽々しい批判をし、笑い者にするのでしょうか。軽薄過ぎて、みているのが恥ずかしくなりました。

 NHKの愚かしさは、習近平氏や朴クネ氏や金正恩氏については、このような悪ふざけをしないという不公平さにあります。世界の指導者を満遍なく笑い者にするのなら、筋が通っています。気にくわない者だけ槍玉にあげるという、心根の卑しさが、きっと心ある国民に嫌悪されているのでしょうね。

 あなたのコメントは、私のブログと関係大有りです。
N局の不良は一部と思いたいが (HAKASE(jnkt32))
2017-02-11 21:49:41
今晩は。今回貴記事、日本国憲法の、次第に我国の尊厳と、
日本人の幸福を守る事から乖離して行った軌跡が見事に説かれ、
敬意を持って拝読致しました。
公共N局のあり様も又、貴見解に続こうとするものです。
優れた番組を制作する力は全民放を上回り、全否定はしたくないですが、
仰る様に、一部に目立った不良がある様なのですね。
東日本で、弱者であるはずの女性達に、芳しからぬ暴力を振るったり、
貴記事で問題にされた討論番組の様に、一国の元首
に対する国際儀礼も弁えない様では、それは節度のあり様が疑われても仕方がないと心得ます。
一度位、全視聴者からの受信料収入で成り立っている
組織であるとの、原点に立ち返ってもらい、
その自覚の持てない局員は、一線から外す必要があるかとも思いますね。
NHKは、腐っても鯛 (onecat01)
2017-02-11 22:25:19
HAHASEさん。

 今晩わ。

 日本人の中では、大声を出し、横車を押す人間が煙たがられます。多くの人は、こういう人間を相手にせず、敬遠します。そうなりますと、集団はいつの間にか、大声を出す人間に牛耳られていきます。
ここが、外国と日本との違いです。だからといって、日本人は全てを容認しているのではありません。究極の時には、意思表示をします。それが日本人だと私は思っています。

 NHKでも朝日でも、反日・亡国社員は一部だと思います。多くの社員は「サイレント・マジョリティー」のはずです。日和見という人もいますが、そうでなく、「和をもって尊しとなす」国民性なのです。

 敗戦後70年が経過し、今やっと日本に「究極の時」が到来しました。危機が目の前にあるから、多くの人々が声をあげつつあります。そうなれば、NHKだって、「反日・亡国の社員」が、一握りだったと、はっきりする時が来ています。

 この私にしましても、ずっと長い間、「サイレント・マジョリティー」の一人だったのです。
訂正いたします (onecat01)
2017-02-11 22:29:39
HAKASEさん。

 肝心のハンドルネームを間違えました。お詫びいたします。

  (誤) HAHASEさん (正) HAKASEさん

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