ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

根気よくモグラ叩き(副題 思考停止の哲学者)

2015-07-02 13:13:04 | 徒然の記

 叩いても、限りなく顔を出すモグラのゲーム。敗戦後70年間、マスコミに登場したモグラたちが、「平和日本」の幻想を世間に振りまいて来た。

 冷戦時代が過ぎ、米国一強の時代が終わろうとしている今、中国の軍事強化が、アジアに不穏な空気をもたらしている。加えて、永らく中国に支えられて来た朝鮮が、核開発に成功し、弾道ミサイルの照準を日本に合わせている。

 夢見る少年でしかなかった鳩山氏が、友愛の海を作りたいと寝言を言って以来、沖縄の基地問題が白紙に戻り、米国との関係がギクシャクし始めた。
いったん政治のバランスに不均衡が生じると、国際社会の非情さが露呈する。尖閣諸島への中国の介入、竹島への韓国大統領上陸、北方四島へのメドベージェフ氏訪問と、矢継ぎ早に、近隣国が揺さぶりをかけて来た。

 この流れの中で、南京問題と慰安婦問題の日本攻撃が開始され、拉致犯罪を犯した北朝鮮までが、日本を弄んでいる。

 韓国と中国が、事実を歪曲した、荒唐無稽な、南京と慰安婦問題で、執拗に、残酷に、これでもかと、手前勝手な理屈を並べ立て、眠っていた日本人の愛国心に火を点けた。私が、歴史の見直しを始めたキッカケが、ここだった。中国・韓国・北朝鮮が、これほど難癖をつけなければ、憲法問題など考えもしなかったはずだ。

 ブログを始めた4年前を見れば、一目瞭然だ。当時の私は、金権腐敗の自民党に愛想をつかし、国民の暮らしを守るという、民主党に票を入れた。鳩山、菅、野田という反日の総理にも、好意的コメントを書き、小澤や岡田といった売国政治屋に、もエールを送っている。NHKにだって、日本の良識としての敬意を、シッカリ払っている。

 それほど中国・韓国、北朝鮮の挑発が大きかったということだ。まさに、「太平の眠りを覚ます蒸気船」だった。

 前置きが長くなったのは、長い前置き無しでは語れない、新聞記事に出会ったからだ。6月19日の千葉日報で、文化面に、信じられない寄稿をしている哲学者がいた。どのくらい著名なのか、とんと知らないが、西谷修という人物だ。記事の表題は、新聞社が寄稿文の中から、拾いだしたのだろうが、氏の主張の非現実生を良く表している。

 ルーピー鳩山氏と、遜色の無い寝言なので、煩わしいがコピーする。

「信頼の場を開く、非戦」「テロ出現で抑止論破綻」「安保法制という異常」「恐怖の均衡」「文民の暴走」と、賢明な人間なら、氏の文章を読まなくとも、内容の愚かしさが伺える。氏が言う非戦とは、現憲法が掲げている、日本の「軍事力放棄」を意味している。

 ここで何も引用しないのでは、せっかくの前置きが無意味になるので、私の独断で、最も愚論と思われる部分を抜き書きしよう。

 「憲法は押しつけと言われるが、その責任は、無謀な戦争を際限なく続けた、」「日本の指導者たちにある。」「 非戦は 、相手国との友好関係の入口になり、」「信頼の場を開く。」「交渉や仲介は、そこから始まる。」

 なんということはない、東京裁判史観そのままの意見で、大東亜戦争の敗北を契機として、日本の歴史や伝統を蔑視する、反日の思想だ。我慢強い自分だが、引用もここいらが限界だ。

 中国・韓国、北朝鮮の横暴さが、目立たなかった頃なら、氏の意見も、黙って見過ごしていただろう。しかしアジアというより、国際情勢が、ここまで不穏になっている今となっては、いかに呑気な私でも、隣国の横暴が看過できない。

 長い前段を述べた理由が、ここにある。私のような、一介の年金生活者でも、反応せずにおれなくなった現在なのに、哲学者の彼が、そこを何も言及しないという事実を、ハッキリと記録しておきたい。日本では、世間のことが見えない愚昧な人間でも、哲学者にはなれるということなのか。それとも数ある哲学者の中に、氏のような、「常識の欠落した」モグラが混じるということか。

 だから、氏の論文には、「思考停止した叙述」が、沢山出てくる。日本を敵国扱いして止まない隣国に、強く肩入れしているのだから、彼のやっていることは、利敵行為そのものでないかと思ったりする。

 もしかすると、隣国から送り込まれた工作者か? 。そうでなければ、私には、彼の真意が理解できない。こんな学者の記事を掲載するのだから、千葉日報社も、同類なのだろうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平和教育 | トップ | 三橋氏の著作 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徒然の記」カテゴリの最新記事