私が千葉日報を誉めるので、文句無しに素晴らしい新聞と誤解されている向きがあります。
飽くまでそれは、常軌を逸した朝日や毎日、あるいは東京新聞などと比較した話ですから、手放しの賞賛ではありません。今回は、その誤解を解こうと思い立ちました。5月9日の記事です。「新老人の生き方もよう」・・・・、自分で老人だと思っていませんから、老人関係の記事に、普段は目もくれません。こんなシリーズの記事があると気づきませんでしたが、タイトルに目を惹かされました。
「過酷な歴史、後世に残そう」・・・。何だろうと、なぜか読みたくなりました。「新老人の会」事務局長の、岩清水由紀子さんの寄稿です。名前を出して良いのか、女性なので躊躇いたしますが、新聞に意見を発表しているのですから、批判は承知の上だろうと割り切ることといたしました。中身を少し引用させてもらいます。
「戦後70年を過ぎ、今では戦後生まれが、」「日本の全人口の8割を越えています。」「平成22年に発足した、新老人の会では、自分たちの戦争体験を風化させてはならないという、」「切実な声が上がってきました。」
会は、本部の下に青森、岡山、広島、熊本などの支部があるらしく、各支部で出版をしたという話です。中国戦線で戦ったという、93才の吉岡氏の話として、熊本支部の本の一部が紹介されています。
「吉岡さんら兵士たちは、補給ももらえず、」「情報も与えられず、ただ命令に従うだけの行軍だったといいます。」「兵士の人格も命も、すべてゼロとして扱われ、」「おびただしい命が消えていったと、体験者にしか語れない重い証言が、つづられています。」
と、こんな調子です。決まり文句が、最後を飾っています。「どれも、子供たちに、戦争を伝えなければという、」「真摯な思いが込められた本となっています。」
過酷で無残な戦争はどうして始まったのか。そのとき、世界の情勢はどうだったか。どうして日本は、戦争に踏み切ったのか。そうした事実は何も語らず、ただ戦争が酷かったとか、人権無視だったとか、そんな話を集めて本にし、何の意味があるのだろうと、いつものことですが、不思議になります。
結論はまた、日本だけが悪い戦争をした。戦争は残虐だからしてはならない、世界の人と仲良くしましょうと、こんな本を出すから、子供たちが「お花畑の住民」として再生されていきます。成長した子供達の何人かが、「政府が悪い、自民党を許すな。」と、プラカードを掲げる大人になるのでしょう。
私も同じ老人の一人ですが、間違ってもこのような団体に参加しようと思いません。ネットの情報を調べれば分かることですが、こうした団体は、結局左翼組織の一部で、どこかの政党とつながりを持っているはずです。そうでなければ、広範囲な活動をするだけの資金が、どうして調達できましょう。
これは千葉日報の、一部の記事ですが、思い出しますと、敗戦の日の前後には、こうした記事がたくさん掲載されます。戦争の原因を調べず、原因に触れることもなく、ただ戦争をしてはならないと説く、悲しい人々の記事です。
火事で焼けた家の前に来て、「火事はひどいものです。」「火事を出してはいけません」「火事は恐ろしいのです。」と、説教する人間がいたら、近隣の人は顔をしかめるはずです。結果を見て責めるのでなく、原因を調べ、次の火事を防ぐ手立てを考えるのが普通の人間でしょうに。
戦争の結果だけを見て、悲惨だとか、残酷だとか、子供に伝えたいとか、こんな決まり文句しか言えない人間を、私は軽蔑し、嫌悪します。戦争の原因を調べようと思えば、国の歴史を知らなくてはなりません。戦犯の汚名を着せられ、異国で処刑された多くの軍人たちや、先日無念の死を遂げた三宅氏のことを思うにつけ、私は、この善意の仮面を被る偽善者たちが許せなくなります。
千葉日報を誉めるだけでなく、今日はそうでない記事についても述べました。つまりこれが、正真正銘の「両論併記」ということになりましょうか。
今晩のお酒は、不味くて苦い味となりそうです。
猫庭殿のブログで知り合いました、
アマチュア無線をなさっているかたなのですが、
長野県のかたです。
どうしてもサイトを見つけられなくなってしまいました。
申し訳ありませんが、URLを表示していただけませんでしょうか?
お手数をおかけいたします。
どうもお騒がせいたしました。
http://blog.goo.ne.jp/bhf0hj/arcv
こちらでした。
安心しました。URLが何なのか。どうすれば探せるのか、知らないので慌てました。貴方がご自分で探されたので、良かったです。
戦地の兵隊 (上下の区別をしたくはないが) と国民に耐え難き苦痛と地獄の責め苦を与えながら、外務省に責任を負わせずのうのうと生き残らせた。
誤解を恐れずに言うと、東京裁判の戦犯の処刑は勝者の驕りと言われ様といた仕方ないと私は思う、これが主導した者達の責任だと思うからである。
真珠湾の奇襲攻撃、だまし討ちの汚名、日本は、この怠慢を仕出かした外務省官僚を処断すべきだった、戦後の曖昧さを増幅させてしまった罪は重い。
千葉日報の貴記事は、確かにそうした所に心して拝読すべきでして、
同紙の全てがベストと言う訳ではない事も、顧慮すべきでしょう。
これは、安倍現政権の全てがベストと言う訳ではない所とも、通底すると思います。
ただ、一部を除いて、野党各党の体たらくがご存じの通りですので、
やむを得ない所が多くあるのも事実です。
ただ、お言葉の様に、戦中の我国の加害責任だけを強調しての情宣などは、
明らかに与しない様心がけないといけません。
経綸の策を論ずべき国会を、思想闘争の場に貶めた四野党の源流には、
この様な不良思考があるのは明らかですから。
管理人さんはじめご参加の皆様にお詫びして訂正いたします。
戦勝国の一方的裁判で一方的に違法に裁かれて処刑された7名の方々に申し開きの
出来ない文章になったことをお詫び申し上げます。
上が責任を取らず部下に押し付ける現代日本の風潮と混同して論じておりました、
戦勝国によっての東京裁判を容認するものでは有りません、
戦争の原因を検証しないお花畑の国民を批判したつもりだったのですが、重ねて
お詫び申し上げます。
私たちが生きて行く上で大切なのは、ご意見の通り、やはりバランスでしょうね。
左翼の人々の醜さは、一方的反日と、亡国の言動です。正論が含まれていても、憎しみと攻撃の主張では、まともに聞く気がしなくなります。
同様に私は、保守を任ずる人たちのブログにも、バランスの欠けた主張には首をかしげます。何が何でも左翼はくだらないと、過激な攻撃をすれば賛同されると、ただ感情的になっている人のブログを読むとき、私は嫌悪を誘われます。こういう人物は、保守の風潮に付和雷同しているだけで、自分の考えがないのだと思っています。
反日・売国の徒だけを問題にしている私のブログも、そういう意味では、バランスを欠いています。本来なら、勇ましい言葉を並べるだけの、中身のない保守は、反日左翼と同様に、「獅子身中の虫」であり、「駆除すべき害虫」なのです。
ただ優先順位をつけますれば、明日の日本のためには、「反日左翼の虫」の方が、先に駆除すべき対象になります。
ほろ苦い一杯を献じてくれた貴方に、私が扉の奥にしまっていた、ほろ苦いもう一杯を差し出すとしましょう。これがブログでの、本当の「両論併記」です。
どうぞ、これからもよろしく。
訂正とお詫びのコメントを、拝読致しました。
そうせずにおれなかった貴方の誠を、感じました。率直に詫びられる潔さは、やはり武闘家の姿ですね。
自分の国を大切にする、自分の国を愛する人の、バランスを教えていただきました。自分の国だけを愛し、自分の国だけを大切にする、どこかに国の政治家に見せてあげたいではありませんか。
これからも、よろしくご指導ください。
この度は、ご迷惑をおかけいたしました、
日本のために、日本を愛する人達のために尽くしたい。
今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。