ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

先生の時間外勤務

2017-05-04 23:12:56 | 徒然の記

 4月29日の新聞記事で、文部科学省が発表した「教員の勤務実態調査」の結果を知りました。

 中学校の教員の6割が、週の勤務時間が60時間をオーバーし、過労死ラインを越えているという内容です。小学校では、3割強の職員が過労死ラインを越えた勤務をしている、と書かれています。

 労働基準法で、週40時間までと規定されていますから、およそ20時間のオーバーです。これを1日あたりに換算しますと、6割の教師が、毎日4時間の超過勤務をしていることになります。学校の先生の勤務形態がどうなっているのか、正確には知りませんが、8時始業の8時間勤務とすれば、午後の4時が勤務終了時間となります。毎日平均して4時間の残業をすれば、退出時間は夜の8時です。

 かって自分が会社で働いていた時は、高度成長時代でしたから、いくら働いても仕事が減らず、慢性的人手不足で、残業するのが当たり前でした。ひどい時には、連勤 (連続勤務)といって、二三日家へ帰れない日がありました。夜の8時か9時までの残業を毎日しましたので、起きている子供の顔を見ることはほとんどありませんでした。当時は週休二日という制度もなく、度々休日出勤がありました

 そうしますと、残業時間が月に100時間を越えていた、あの時代の私たちは、ほとんど過労死状態で働いていたことになります。「企業戦士」という言葉が流行し、仕事に没頭する人間が立派だと思われ、多くの会社員も、働く自分に誇りを持っていました。

 ですから私は、先生たちのこのくらいの時間外で、どこが過労死ラインなのだろうと、不思議に思います。この感想は私だけでなく、高度成長時代を生きた同時代の人間なら、共通するのでないかと考えます。

 でも私は、現在の先生たちの勤務時間を、軽視しているのではありません。自分が凄かったと自慢しているのでもありません。新聞の記事を読みつつ強く感じましたのは、「時代の風潮」が変わるという事実の大きさです。時代の風潮が変化すれば、そこで生きている人間の意識が変わるという事実の凄さ、とでも言えば良いのでしょうか。

 私の会社勤めが終わります頃、つまり定年退職前には、会社が週休二日制になりました。働き過ぎの日本人が、西欧社会から冷たい目で見られるようにもなっておりました。政府の考え方やマスコミの報道も、少しずつ「働きすぎ」の是正へと舵を切っていったような記憶があります。

 高度成長の真っ只中にの頃は、周りがみんな企業戦士ばかりでしたし、会社を休みたいとか、早く帰りたいとか、残業が嫌だとか、口が裂けても言えない風潮でした。現在では一流と言われる企業までが、まともに残業代を支払っていないようですが、好景気の当時とは言え、私たちは、ちゃんと時間外を給料に含んで受け取りました。周囲がみんな同じように頑張っていれば、そうするのが当たり前なのですから、自然と頑張ってしまうのが人間でないかと、私は考えております。どんなに不幸と思われる状況にあっても、周囲が同じなら、不幸を自覚しないのでないかと、そんな気がしています。

 これが風潮というものの凄さだと、思います。一人二人がそうなるのでなく、ほとんど全員がそうなれば、苦労は苦労でなくなり、悲惨が悲惨で無くなります。不思議な話です。昔と同じ残業をしても、今では「当たり前」でなく、「過酷なレベル」となるのです。人間の精神も変化し、昔の「当たり前」の勤務時間を、「過労死レベル」と実感するようになります。

 おそらくこれが、時代の前進であり、進歩なのだろうと考えます。学校の話へ戻しますと、社会の風潮が変化している今、先生の勤務を「過酷な過労死レベル」のまま、政府が放置するのは正しくないと、私が言いたいのはここです。

 日教組を嫌悪する私は、教師という人々にあまり好感が持てなくなっておりますが、偏見であることを自覚しております。昭和33年に、86.3パーセントありました日教組の組織率が、56年後の平成26年度には、なんとたったの20パーセントになっています。反日・亡国の教育をする教師は大幅に減少し、ちゃんとした人物が多数を占めているというのに、先生と聞けば眉をひそめる私は、確かに間違っています。

 パブロフの犬と同じで、条件反射してしまうのかもしれません。ねこ庭の片隅で、しょぼくれたブログを書いている、名もない庶民である私と違い、政府は、教師の勤務実態を、軽視してはなりません。まともな先生たちを「過労死レベル」で放置し続けますと、やっかいな事態が生じます。

 せっかく日教組を離れた先生たちが、「教師の人権を守れ。」「政府の横暴を許すな。」と扇動され、おぞましい集団に、再びからめとられてしまう恐れがあります。からめとられるということは、生徒たちの教育が捻じ曲げられ、まともな国民が育たないということにつながります。政治家や政府の役人さんたちは、「世間の風潮」を決して軽んじてはなりません。

 「当たり前」だった勤務時間が、「過労死レベル」の勤務時間となり、「当たり前」だった日教組への加入が、「鬱陶しく、面倒な」ものとなって、加入者が激減しました。いずれもその底流にありますのは、「世間の風潮」の変化です。何十年という時間をかけ、ゆっくり変化する風潮は、そこに生きている人間の意識も、すっかり変えてしまいます。

 さてここで、やっと今宵のブログの結論を述べる準備が完了いたしました。私が言いたかったのは、「憲法改正」、ことに「九条の改正」です。国の基本となる大切なことは、世間の風潮が熟すまで、じっと我慢するのが正しいのでないかと、そう言いたかったのです。世間の風潮が変化するには、長い時間がかかります。風潮とは、簡単に言いますれば、「国民の総意」とか「国民の納得するもの」とか、そういうものでないかと思料いたします。

 「国の守りを本気で考えなくて、国際社会で生きていけるのか。」「軍隊を持つことは、果たして軍国主義なのか。」「あの時間違っていたのは、果たして日本だけだったのだろうか。」「日本だけが、間違った戦争をしたのだろうか。」「日本という国は、そんなにつまらない国だったのだろうか。」

 「日本人は本当に、未来永劫、世界に恥なくてならない民族なのか。」「新聞やテレビの報道は、ほんとに正しいのだろうか。」などなど、やっと多くの国民が疑問を抱き始めました。しかしこの流れは、まだ風潮にまで成熟しておりません。「日本の常識は、世界の非常識」とは、反日・左翼の言動を指すのですが、日本人の多くはまだ自覚しておりません。

 多くの国民が「憲法改正」を常識とするには、もう少し時間が必要です。拙速にことを進めますと、反日・左翼の揺り戻しがきて、お人好しが多い日本人は流される心配があります。安部政権下での「憲法改正」は、私たち保守の願いでありますが、ここは「急がば回れ」です。安部総理は「憲法改正論議」の必要性を訴え、国民の間に真剣な議論を起こさせました。議論することさえできなかった「風潮」を、議論が大切だという「風潮」に変えたのです。安部総理でなければできなかったことだと、高く評価しております。

「九条の条文はそのまま残して、言葉を追加することによって、実態にあわせる。」「自衛隊についても、明記する。」総理の言葉を聞き、私は自分の考えの正しさを確信いたしました。そのようなことをすれば、憲法がますますいびつになり、あれこれ議論が生じ、結局は国の乱れにつながります。

 総理がそんなことを言う裏には、改憲の動きが国民の間に、風潮となるまで育っていないということを示しております。漫然と待つだけで、風潮は育つものではありませんから、これまで同様の努力がいります。努力とは、「獅子身中の虫」たちの追放のことです。このところ同じ言葉を繰り返しておりますが、馬鹿にされることを覚悟の上で、また繰り返します。

「国民の一票が、間違いなく政治を変えます。」「地方でも国政でも、選挙の一票が正しく行使されれば、反日政治家が追放され、憲法の改正が可能になります。」

 
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8 コメント

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何が正しいか (憂国の士)
2017-05-05 18:25:50
人と同じ苦労ならそれは耐えられる、どんなに残業が多かろうと正当な報酬なら報われる。
只、許されないのは歪な不平等と報酬に戻らない残業奉仕、個人の精神が次第に蝕まれる。

ゆとり教育が、子供の学力向上にどう影響したか?日本人の劣化を助長する日教組と勢力、
巧妙にあらゆる面において日本弱体化を計る勢力の浸透、出来る日本人の排除、無力感助成 ?

文部科学省が発表した「教員の勤務実態調査」の新聞報道、私は一応疑う、そこには底意がある。
何が正しいか! 愛国心有る日本人の育成である、選挙での一票が獅子身中の虫退治につながる。
何が正しいか (onecat01)
2017-05-06 15:50:02
憂国の士殿。

 社会党が消滅した現在、私たちが注意すべきは、共産党です。獅子身中の虫たちは、ここに集まりつつあります。

 暴力革命と天皇制廃止を党是としながら、議会政治を通じて日本での革命を成功させると公言しております。何がなんでも憲法を守る、九条は死守すると、アメリカを喜ばせる詐欺政党なのに、国民の多くが騙されたままです。

 反日左翼の中心にいる、共産党を、選挙の一票で駆除しなければなりません。何が正しいかと、国民の目に、それを見えなくしたのが共産党です。他の野党は離合集散の政党ばかりですから、心配に及ばないと、そんな気がしております。
本当の怖さ (憂国の士)
2017-05-06 19:00:08
指摘される共産党の前では、民進党その他の野党は子供です、コロリと騙される、
元々、自衛隊、憲法に於いても、共闘できるはずがない、ただ安倍憎しの一つ覚え。
これでは、共産党に言いようにあしらわれる、国民はこの現実を知らなければならない。

教育荒廃の元凶が日教組であったことを忘れてはならない、甘い言葉に騙されないこと。
国民も野党も共産党の怖さと言うものが分かっていない、皇室廃止の後に来るもの国の滅亡。
必要悪 (onecat01)
2017-05-07 13:26:13
憂国の士殿。

 暴力団は、社会のためには不要なものですが、根絶することはできません。光があれば闇があり、善があれば悪がありますのは、昔からの現実です。

 悪人だって、生きているのですから、何かに所属しなくてはやっていけません。悪人がよりどころとする最後の避難所が、暴力団です。

 共産党も同じことで、世間から抹殺することはできません。似非人道家やお花畑の人間や、独りよがりの善人も、必ず存在します。共産党がなくなれば、こうした者は行き場所がなくなります。ここで群れている限り、監視もできますし、危険予知もできます。絶滅の努力は欠かせませんが、必要悪なのだと、割り切って眺めることも必要かと、最近はそんなことを考えております。

 彼らの言う皇室廃止の後に来るものは、おっしゃるとおり、「国の滅亡」です。大切なことは、彼らに多数を与えてならないこと、国政に参加させてはならないこと。この二点でしょう。

 いつもの言葉を、繰り返させてください。
「国民の一票が、間違いなく政治を変えます。」「地方でも国政でも、選挙の一票が正しく行使されれば、反日政治家が追放され、国の滅亡が防げます。」

この問題 (しゃちくん)
2017-05-08 13:12:16
実はクラブの顧問をしている教師が大会の為に日曜日も生徒の引率で仕事をしてる計算だと言ってました。
土曜日休みの学校も増え、運動部の顧問は休日の多くがクラブ活動で潰されてしまう現実も嘆いてました。
運動部には専任の指導者を用意して教師には学習指導に重点を置いた勤務体制が望ましいのですが公立学校にそんな予算を確保は難しいのでは?という意見もあります。

ゆとり教育では週休2日でゆっくりと休んでもらう代わりに平日の授業時間が増えた結果、子供たちが疲れ切ってしまう皮肉な結果となりましたよね(笑)
先生より働き過ぎの貴方へ (onecat01)
2017-05-08 18:10:42
しゃちさん。

 先生よりも、貴方の方が働き過ぎなのに、自分の健康が大切なのにと、そう思いつつコメントいたします。

 次代の日本を背負う若者のため、本気で教育を考えるのなら、政府は教師の待遇改善をする必要があります。ご指摘のように、時間外や休日のクラブ活動のためには、専任の教師をつけることです。

 あるいは、試験問題の印刷配布、父兄への簡単な対応、各種行事の準備作業等には、教師でなく、事務職員を別途採用するなど、もっと工夫する必要があります。教師の善意や熱意に期待して、子供の教育をする時代は終わったのだという気がいたします。外務省などが外国へばら撒いているお金を、国内の教育投資へ回せば良いのだと、門外漢ながら考えたりしております。

 ゆとり教育を推進した文部省の役人さんの話を動画が聞く機会がありましたが、こういう人たちは、優秀だけれど、肝心の常識が欠落していると、そのとき感じました。優秀だけれど、馬鹿な人。そんな人が、政府や議員の中には、大分いるようですね。

 選挙の一票を無駄にしないためには、国民も呑気にしておれません。

 無理やりの節煙は、帰ってストレスになりますので、のんびりとやってください。お体を大切に。
遅くに失礼します (HAKASE (jnkt32))
2017-05-11 14:28:55
遅くに失礼します。第9条を含む、憲法改正についての貴見解は、
拙方も、少なくとも一定理解をしなければ思う所であります。

その為にも、正統な歴史や文化の伝承と共に、時代の変化に応じた
柔軟な教育が求められますが、日教組は貴見解通り、
終始それらを妨害する勢力であり続けました。

過重労働改善は、大変難しい課題ではありますが、
日教組ら、反日的容共左派をのさばらせない様にする為にも、
一定の取り組みは必要を感じます。

他の各位のご見解にもある様に、プロジェクトにより、
寝食を忘れて取り組める様な、熱い環境を守り継ぐ努力も、
強い技の我国の今後の為には大事にも思うんですが。
憲法改正 (onecat01)
2017-05-12 00:33:06
HAKASEさん。

 いつも、真摯なコメントを有難うございます。

貴方の、憲法改正についてのシリーズも、拝読しております。私もまた、貴方のブログで勉強させてもらっています。

 しかし私の答えは、いつも同じです。
「日本の独立のためには、憲法改正が必要。」「これを阻むものは、すべて獅子身中の虫である。」

 「反日・左翼政党だけでなく、自民党の中にいる赤い議員も虫の仲間である。」「害虫は、選挙の一票で駆除すべし。」

 愛する日本のため、ひと頑張りいたしましょう。亡くなられた三宅博氏の、無念に応えたいものです。

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