ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

またしても、稲田大臣

2017-06-28 13:12:37 | 徒然の記

 誰の選挙応援に行ったのか、詳しく確かめる気にもなりません。応援演説の中で、自民党も、防衛省も自衛隊も、候補者を応援していますと言ったそうです。

 あとで苦情を言われるやら、弁明するやら、文句をつけられるやら、結局は発言の撤回となりました。いつものことですが、内閣の支持率が低くなりだすと、不思議と閣僚の失言が続きます。あるいはマスコミが、故意に探して記事にするからそうなるのか、総理の力を削ぐ風潮が広がります。

 私は安倍総理を支持していますが、女性に関してはあまり評価をしていません。女性が活躍する社会を作ろうと、キャッチフレーズにしている手前、自分の内閣でも女性の大臣を任命しています。女性の大臣だけでなく、大臣には当たり外れがありますから、断定的なことは言えませんが、それにしましても、稲田氏は情けないほどの防衛大臣失格者でした。

 いくらリップサービスだからといって、選挙の応援演説で、防衛省と自衛隊が候補者を応援しているなどと、どうして喋ってしまうのでしょう。政治家の失言を、手ぐすね引いて待っている野党とマスコミがいると知りながら、思いつくまま、迂闊におしゃべりをするこの軽率さ。中国や韓国・北朝鮮との緊張が続いている時だというのに、気のゆるんだ言動しかできないのですから、呆れてしまいます。

 そして相変わらずの、身なりです。防衛大臣でなければ目をつぶりますが、肩までかかる長い髪を垂らしたままでの記者会見は、鬱陶しいだけでなく、だらしなさが漂います。命をかけて国を守る自衛隊員の長として、キリッとする気持ちが何時までたっても見られません。そこいらの若い女の子が、テレビに出てはしゃいでいるみたいに、大きなリボンを腰に結んで恥じない姿に幻滅するのは、果たして私一人でしょうか。

 外見より中身だと、多くの人も言いますし、私もそう思っておりますが、防衛大臣としての稲田氏は、どう贔屓目に見ましても、ノーの反応しか出でまいりません。何時も何時も、何かあるたびに、少し常識の欠けた、勘違いのテレビタレントみたいな大臣に、整列し礼を捧げる隊員の無念さが、見えてならない私です。

 そうなりますと、結局は稲田氏を任命した安倍総理の見識に、疑問符がつくこととなります。反日野党に言われるまでもなく、「総理の任命責任」を問わずにおれません。他人の弱みにつけ込み、難癖をつける、野党の国会質疑を真似たくありませんが、昭恵夫人の問題にしましても、総理の対応は不適切、不十分で、結果として国民の不信感を高めてしまいました。

 野党ばかりでなく、早速、党内反安倍の石破氏が動き出しています。都議選の動向も、気になります。「自分ファースト」の小池氏に、都民がどういう意思表示をするのか。自民と袂を分かった創価学会との関係がどうなっていくのか。国政にも波乱の要因が見えている今、総理にはしっかりとした対応が望まれます。

 「自分には、女性を見る目がない。」・・・。せめてそのくらいの自覚を持って、これからの政権運営に臨んでもらいたいものです。「憲法改正」と「国の安全保障」について、自民党内をしっかりとまとめ、100年の大計で取り組んでもらわなくては、日本の独立が遠のきます。数に慢心せず、謙虚に、辛抱強く、頑張ってもらわないと、国民の信は離れます。

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2 コメント

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野党に更なる「燃料投下」 (成田あいる)
2017-06-29 21:17:53
今まで、「●●省(庁)としても応援したい」などと「演説」した大臣がいたでしょうか。
これ、単に「口を滑らせた」レベルなのでしょうか。
防衛大臣と言う、「国の安全」を預かるポストとして、あまりに緊張感が無さすぎます。

これまで自民党・安倍内閣は、「森友」「加計」、おまけに「豊田真由子」と失点続きでした。
これらで「メシウマ」状態の野党に、さらに「燃料投下」させてどうするのでしょうか。
例の党首は勢いづいて、またまたご自分の問題など棚に上げて、「首相がきっちりと罷免すべき」と意気込んでいます。


自民党は稲田防衛相を辞任させる意向は無いようですが、ここで自民党・安倍総理の手腕が問われていると思います。
何の処分も下さなければ、両者の信用はガタ落ちで、今まで並みかそれ以上の支持も信頼も保てないと思います。
ましてやこれが、3日後に迫った都議選に影響しない訳がありません。
日本は、他国と違ってネチネチ気質なので、これが選挙民や野党にどう影響し、どう後々まで尾を引くでしょうか。
すべては、都議選後 (onecat01)
2017-06-29 22:27:13
成田あいるさん。

 すべては都議選の結果次第ですね。自民が惨敗せず、小池氏の「自分ファースト」党が伸び悩めば、安倍総理は峠をひとつ越したことになります。

 それでなければ、党内の反安倍勢力が勢いを盛り返します。まさに、政界の一寸先は闇です。
安倍さんは、もしかすると国会戦略を間違えたのかもしれません。多数を得ていましても、国民の多くはお花畑で、移ろいやすい気分屋だと分からず、読み違いがあったように思えてなりません。

 いずれにしましても、すべては都議選の後でしょう。見守るしかありません。

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