個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

真面目にしている子どもが被害を受けるのはどう考えてもおかしい

2017-10-05 11:23:44 | 教育問題
こんにちは。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

先週ある高校で授業中に生徒が先生に暴行を加えている動画がネット上にあげられ、ここ最近テレビでも伝えられていますね。この動画を見て私の最初の感情は、怒りでした。そして、これが中学ではなく高校だったというのが驚きでした。

先生に蹴りを入れ続け、教室内は笑いに包まれ、ここは本当に学校なのかと。たまたま動画をとった生徒がいて拡散したから、このように大きな問題として取り上げられていますが、そうでなければこのような暴行はずっと続けられていたかもしれません。今回の件でわかったことは、こういったことは、この高校だけではなく、おそらく日本全国いたる学校で起こっている問題なんだと。それを社会全体が知ることができ、いまの教育現場というのはこんなんになってるんだ、じゃあどうにかしないといけないなという流れになるきっかけになるだけでもよかったと思います。

私の意見としては、ここまでの学級崩壊ではなくても、生徒が騒がしすきで授業が進まない・集中できないなどは、あちこちの学校で起こっているわけで、そうなったときに一番の被害者は、真面目に勉強したいと思っている生徒だということを考えて欲しいということです。

「学校には本当は行きたくない。授業もめちゃくちゃやし、ホンマ意味がない。でも内申点のために我慢して行くしかないねん」という子どもたちの声を何度も聞いてきました。学びたい子どもが学ぶことができない、学べるような環境になっていない場所なんて必要でしょうか?意欲のあった子どもも、毎日がそのような授業ですと、だんだんと「もう、どうでもいいや」となってしまい、授業中に寝てしまったりという悪循環に陥ります。

内申点ってなんでしょうか? 以前、学校教育に携わっている人に質問したところ「学級崩壊を防止するという側面もあるんです」という答えが返ってきました。でも、そんなことできないのです。めちゃくちゃしている子どもは、そもそも公立高校に行く気もなく、もっというなら高校進学する意志もない子が多いのですから、そのような生徒に対しては内申点なんてどうでもいいんですよね。

私も中学生時代、かなりヤンチャな学校に行っていたからよくわかります。先生は、一部のヤンチャな生徒にいいなりで、大人しく真面目な子に対しては、たまに暴力さえふるいました。私は内申点がほしいために、毎日毎日学校にいくのが嫌でしたが我慢して、「中学校さえ卒業したら、楽になれる」と自分に言い聞かせて耐えていました。思い出したくもない、悪夢のような3年間でした。

生徒の暴力・学級崩壊だけでなく、先生の生徒に対する体罰の問題も以前からよく聞きますよね。学校は閉鎖された場所で、学校には治外法権が認められているような、ある意味異常なところになりつつあります。

まずは学校のいたるところに監視カメラを設置するのはどうでしょうか? 何か事件が起こったときには、その経緯がしっかりわかりますので、その判断もしやすいですし、保護者の方々に授業の様子を見ていただくというのも、とても意味のあることだと思います。そして監視カメラを設置することで、抑止力がはたらきますよね。もちろん批判・反対はあるでしょうが、ここまで学校が崩壊しているのですから、大きな改革をしないといけないのではないでしょうか? 少子化にもかかわらず、不登校になる子どもは減らず、学力低下も止まりません。

指導力のある教師だったらこんな問題が起きない? そんな簡単な問題ではないと思いますし、仮にそうだったとしても、そんな素晴らしい教師をどうやって育てていくのでしょうか? 教師の力量というよりも学校のシステムの問題なんです。

授業中を妨害したり、暴力をふるっている子どもにもさまざまな事情があるのでしょう。その子たちの家庭環境やさまざまな背景は考えてあげなければいけませんし、そのサポートも必要です。ですが、だからといって好き放題させて、真面目に勉強したい子どもが被害者になることは絶対に間違っています。子どもたちが快適に過ごせる環境を整えてあげることこそが、一番大切なのではないでしょうか。

高校に入学するためには受験があります。偏差値が低い高校になればなるほど、勉強に真面目に取り組まない生徒が増加する傾向にあるのは認めざるを得ない事実です。ですが本当の問題は、そういう学校にだって、しっかりと勉強したいと思っている生徒もたくさんいるということです。一部のやる気のない、学校に何をしに行ってるのかもわからない生徒のせいで、学校全体がそういった目で見られ、今回の事件でも「偏差値の低い高校の無償化なんてやめるべきだ」という意見も多く見かけます。

私の今までの生徒の中でも、学力の低いおとなしい子は「高校には行きたいけど、僕が行ける高校は悪い子たちが多いから、それやったら高校に進学したくない」と悩んでいました。学力が低くたって、きちんとルールを守り、真面目に取り組んでいる子なんて山のようにいるんです。そういった子どもたちを学ばせてあげるようにすることが大切なんです。

教育現場で日常的に暴力行為がみられ、勉強したい子が勉強できない、ビクビクしながら過ごさなければならないなんて、あってはならないことですし、そういう学校ならまったく価値はありません。もう何年も前からのひずみが、どんどん大きくなり修復不可能なとことまできていると感じます。社会全体として「学校教育」について考えるときが来ています。

ONE-SのHP

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