平凡カメラ
デジタルカメラ Canon EOS による気ままな写真生活です。
 



47年前、大学最後の夏休みに父親のすねをかじって、15日間の西ヨーロッパツアーに行ってきました。
自分から行きたいと言ったわけではなく、当時、航空代理店にいた父親が「若いうちに海外を見ておきなさい」と否応なく送り出してくれたのでした。

現在のようにサラリーマンが1週間やそこら当たり前のように休暇をもらえる時代ではなかったので、当然その後何十年も外国旅行をする機会はなく、貴重な体験をしました。
15日間で6か国を巡った旅を振り返ってみたいと思います。


ロンドン泊3日目の市内観光で最後に行ったのはロンドン塔。
中も見物しましたが、陰惨な歴史を持つこの建物内を撮る気は起こらず、その建物周囲に置かれていた歴史的な大砲に注目しました



これは展示されていた大砲の中では、わりと新しい時代のものと思えます。
装飾が施されてなく、後装式らしい細身の砲身にはたぶん施条溝(いわゆるライフル溝)のうたれた施条砲のように思えます



このずんぐりしたのはいわゆる臼砲でしょう



大砲はロンドン塔の中庭だけではなく、テームズ川に面した遊歩道にも置かれていました。
これは砲身が太くて、先込め式なので、年代が古いもののようです



砲身に装飾の施された相当年代物の大砲。
大砲は実用化された16・17世紀にはだいたいこのような装飾が施されていたようです



これはずいぶん砲身の短い大砲でどんな用途か年代か想像もつきません。
このような大砲類は、展示個所や機種こそ変わったようですが、今でもロンドン塔の敷地内に展示され、往時の大英帝国の栄光とやらを偲ばせるようになっているようで、我々から見れば、いかにこの国が野蛮な暴力を用いて国の繁栄を築いたかという、国家的狂暴性を象徴しているものであるとしか見えません



それに比べると、ロンドン塔の庭から眺められるタワーブリッジは、ずいぶんと平和な光景です



これもイギリスの海外飛躍を象徴する建物には違いありませんが、橋を跳ね上げた姿はやはり見て面白いものには違いありません



航行する船舶は、もう小型船ばかりのようでした



カメラ:CANON FT-QL
レンズ:CANON FL50mm f/1.8

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