おなか荘

 空き部屋あります。

クソまずいシメサバ、不安になるくらいに。

2017-07-13 22:40:25 | Weblog
仕事ができますよ。そんな声の出し方、穴子とウニ、お酒の替えはまだですか。嫌いな体格、嫌いな日焼け具合、わさび多め。たまにそういうことってある。関係ないけど、なんだこいつは。がりくださいってうるせーな。俺にはわかる、お前はクソみたいな奴だ。この俺がいる、このクソみたいな店にふさわしい。

いや、こいつ、ただ、空気感が不思議なだけだ、あと、こだわりが強いだけだ、オタク気質だ、顔が昔遊んでた感じなだけの、オタク気質だ。
アガリを飲んだ後のあー美味しかった、の声の大きさ、丁寧だけどやりすぎではないお辞儀、自動ドアを過ぎる瞬間の振り返りと目配せのバランス、いやらしさがない。
自分の心の疲れと汚れが、眼球までも濁らせていたのかもしれない。そもそも、寿司を食いながら、携帯をいじるとは、何と職人に失礼な行動か。
僕は、寿司を乗せる下駄の上に跪き、穴子握りののようにどろりとしなだれた。横に積まれたガリの汁が流れ、僕のヒジを浸す。
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