遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

親孝行

2006-05-21 08:12:11 | Weblog
神奈川県某所・・・
ガンを患い、50歳という若さでお亡くなりになったかたの湯灌に行きました。
奥様と息子さん(25歳くらい)娘さん(20歳くらい)親族の方が20名程度、立ち会われました。


シャンプーをしていると・・・
ムスッとした態度のイケメンの息子さんが、(最初から気になっていたのですが・・・)

息子さん「洗わせてもらってもらっていいですか?」・・・と
私「はい、お願いいたします」

息子さん「オヤジ、入院中、後頭部がかゆいって言ってたもんな〜。」
    
「こうやってオヤジのアタマを洗ってやるなんてはじめてだな〜」
    
「・・・これから親孝行しようと思ってたのに何で死んでしまうんだよ〜」

・・・と突然、涙しながら故人様に話しかけ、一生懸命、洗ってくれました。
立ち会っていた親族の皆様も息子さんの声かけと態度に涙され、私も涙してしまいました。
親戚の方の話によると、息子さんは10代の頃、かなり悪いことをしてご両親を悩ませていたそうです。

私も息子さんの言葉を聞き、胸に響くものがありました。
親に反抗し、心配をかけたこともありました。
きっと今でも迷惑をかけているのかもしれません。
親孝行は親がいるうちにしかできないんですよね!?

当然のことですが・・・親の存在に感謝し、できることから親孝行したいです。
もっともっと優しく思いやりをもって接していきます。






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「チューしていいですか?」

2006-05-20 09:11:35 | Weblog
今日の業務は千葉県某所・・・

お亡くなりになったのは50歳の独身男性です。
喪主は弟さんで推定40歳くらいで立会いは10名程度です。

いつもどおり、準備をすすめ、機材の搬入・故人様のお身体の処置を終え、ご家族の皆様にお集まりいただきました。

お身体のお清め前に「末期の水」をお取りいただきます。
通常はお水をお取りしますが、故人様が生前、お好きだったと日本酒をご用意されたので綿棒を使い、ご遺族の皆様にとっていただきました。
この際に、故人様のご兄弟がお話しているのを耳にしたのですが・・・
両親を早くに亡くしたため、中学卒業後、働きに出て、兄弟3人を育てたそうです。
そんなこともあり、婚期を逃し、独身だったそうです。(兄弟は皆、結婚したそうです。)


・・・厳粛な雰囲気の中、私がシャンプーをしていると喪主様が私に向かって

喪主様「チューしていいですか?」

私「えっ???・・・」

喪主様「チューしていいですか?」

私・・・思わず「はっ はい・・・」

喪主様は故人様の頬にチューをされました。
喪主様は私にチューをしたかったのではなく、故人様にチューをしたかったのです。(冷静になれば、分かることなんですが・・・)
私の戸惑っている姿と「はい」という答えに先輩も思わず「プッ」と吹き出してしまいました。
立ち会われていたご遺族も爆笑されました。

私は恥ずかしくなり赤面してしまいました。


しかし、弟さんのお兄さんに対してのキスの意味が、若輩の私には理解できません。








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交通事故死

2006-05-19 11:14:42 | Weblog
今日の業務は埼玉県某所。
行き先と詳細を手渡され、確認したところ・・・
「交通事故死」です。
亡くなったかたは19歳の男の子でオートバイの事故だそうです。

ベテランの先輩たちは、交通事故や溺死・焼死・飛び降りといった損傷の激しいご遺体の処置をしてきていますが、入社6ヶ月の私は普通のご遺体の湯灌しか経験はありません。とうとう私にもこの日がやってきてしまったと覚悟を決めました。

先輩に連れられ、某葬儀社さんのホールに到着。
今日の業務は、ご遺族の立会いがないとのこと。

ご遺体を確認すると、全身血だらけで顔も生前の表情が分からないくらいグチャグチャになっていました。
私の想像をはるかに上回り、逃げ出したくなりました。

経験豊富な先輩は、葬儀社さんとの打ち合わせを済ませ、いつもどおりの準備をするように指示をくれました。
この損傷の激しい遺体をどうするつもりなんだろうか・・・???

髪の毛や身体に付着した血液や汚れを落としてから処置と着付けをしようとのこと。
一体、先輩と私、どっちが頭部を洗うのだろうか・・・?

結局、頭部は私が担当することになり、お湯で血液を一生懸命、洗い流しました。
当然、手袋着用で行いましたが、生臭い血液の臭いと脳みそ?の感触で気持ち悪くなってしまいました。
また、そのご遺体を洗っている自分が、何か夢の中にいるような不思議な感覚になりました。

お身体がきれいになったあと、先輩の指示で傷跡の処置・着付けを行い、あとは顔の修復をするのを見学していました。
陥没した箇所に注射針を使ってシリコン?を入れて膨らませ、傷は縫合・縫いあとはワックス?といわれるものを使って治していきます。
約2時間くらいの時間がかかりましたが、グチャグチャになっていたお顔が嘘のように綺麗になり、ビックリ。(綺麗になったご遺体をみて葬儀社さんもビックリ!)

先々、私も先輩のようになれるのか、大きな不安を持ちましたが、「遺体屋」として一歩前進した一日になりました。


PS
今日の故人様。
気持ち悪いとか怖いと思ってしまい、ゴメンナサイ。







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悲しすぎる死  2

2006-05-18 10:21:31 | Weblog
赤ちゃんにお洋服を着せた後、納棺になるんですが・・・
棺にいれることをご両親が拒むので お別れのお時間を10分つくり、私たちはお部屋から出ました。

10分が経ち、再度、お部屋に戻ると・・・
部屋の中にいたご両親・ご親族の方たちが号泣されてました。

その状況で納棺をしなければならないのは、私たちも非常に辛かったのですが・・・

用意した棺は、赤ちゃん用の布を張ったものです。
ご両親の手で棺の中に納めていただきました。
お母さんが「棺の中に入れてあげたいものがあるのですが・・・」と・・・
「どうぞ入れて差し上げてください」

ご用意されていたものは玩具やお洋服でした。
「おじいちゃんが買ってくれた玩具だよ〜」
「これ着てディズニーランド行こうって・・・」
「お願いだから目をあけて〜・・・」
と、お母さんが声をかけているのを聞き、
私たちも涙しながら作業を進めました。

お宅訪問から退出するまで 約2時間くらいです。
いつもより時間がかかりましたが、私にとって何とも言えない、悲しい時間でもあり、その場にいる自分がとても不思議でした。

○○君、天国に行ってもお父さん・お母さんを忘れないであげてね!?





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悲しすぎる死

2006-05-17 16:59:05 | Weblog
今日の行き先を手渡されたとき、一瞬、間違いかな?と・・・
それは間違いではなく、生後8ヶ月の赤ちゃんの湯灌でした。
今日の湯灌はいつもと違って、大きな浴槽を使わず、ベビーバスを使ってすることにしました。
葬儀社さんの担当者から「つらいかもしれないけど頑張ってね!?」といわれましたが、その場では事故か何かで損傷があるのかな?くらいに思っていました。

ご葬家に到着し、玄関前に立つと・・・中から悲しむ声や泣き声が聞こえてきました。その感じ取れる雰囲気だけで涙が出そうになりました。
私たちを出迎えてくれたのは、赤ちゃんのお父さんでした。落ち着いているように見えましたが、目は真っ赤で何とか、冷静さを装っているなと判断できました。

赤ちゃんに対面し、そのお顔があまりにも安らかだったのでビックリしました。
どうやら病気でなくなったようです。
葬儀社さんが「つらいかもしれないけど・・・」といったのは、このことだったんです。
ベビーバスにお湯をいただき、ご両親とお祖父ちゃん・お祖母ちゃん、他10名の立会いがある中、湯灌をしました。
いつもは私たちがお身体や髪をきれいに洗うのですが、お母さんの希望で お母さんに洗ってもらうことになりました。
手足や身体を泣きながら洗っているのをみて、私も涙をこらえるのが大変でした。

湯灌が終わった後、赤ちゃん用の小さい白い着物を用意して行ったのですが、ご両親は白い着物ではなく、お出かけ用に買ったお洋服があるからそれを着せてほしいと・・・

スミマセン。続きは明日、書きますね。






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「おじいちゃん、よかったね〜」

2006-05-16 16:00:28 | Weblog
・・・とあるY市の業務。故人様は80歳の男性、湯灌です。葬儀担当の方から「お亡くなりになる前に故人様は大変お風呂に入りたがっていた」と昨日お聞きしていました。
湯灌業務は基本的に2名で行う為、さっそく先輩と湯灌車でご葬家様宅へ向かいます。
到着し湯灌の準備が終って・・・家の中を見回すと20人以上の親族?の方が・・・おじいさん、おばあさんから小さな子供まで。
持参した浴槽で故人様の体を丁寧に洗い清めます。もちろん皆さんに故人様の体が見えないように注意しながらです。シャンプー、リンスでは喪主の方からの希望もあり一緒に洗髪をしました。
「おじいちゃん、きれいになってよかったね」
「風呂に入りたいってずっと言ってたもんなあ」
「おじいちゃ〜ん、ありがとうね」
こんな場面に遭遇すると湯灌という業務をやりながらもついついウルウルきてしまう私はまだ半人前なのでしょうか。
お顔にごく薄い自然体のお化粧をし、旅仕度を整えます。そして皆さんと一緒に納棺。葬儀担当の方に前もってお聞きしていたのでしょうか。生前、故人様が愛用されていた品が用意されていて棺に納めていただきました。
このご葬家を立ち去るまで私と先輩は何回ありがとうと言われたことか・・・こんなに喜ばれるなら・・・!って思っちゃいます。でも私はまだ新人で半人前なんでそんなにお礼を言わないで・・・。
「湯灌」てなんとなくわかりましたか?ただしこんなに良い状態の故人様ばかりではないのも事実です。事故や自殺で亡くなったという場合もありますし、時には小さな赤ちゃんの時も・・・少しずつ皆さんに日記として紹介していけたらいいかな。っていうか、この文章を社長が読んだら「今回で終わりにしていいよ」って言われたりして!!






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5月15日 社長から・・・

2006-05-15 15:57:28 | Weblog
突然、社長に呼ばれ
「ねえ、ブログって知ってる?業務日報書くつもりでさ仕事や君の考えてる事を書いてみない?」と・・・!えっ!!!困る!絶対無理!
「ちょっと無理かもです」
「う〜ん、まあ気軽に考えてとりあえずやってみようか」
とりあえず?!気軽に?!やってみようかって・・・!
こんなやりとりが何度かありましたけど「とりあえず」やってる私。
茜(あかね)24歳、入社して半年ちょっと、まだまだ新人です。会社では湯灌部に所属しています。ところで「湯灌」てご存知でしょうか?






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遺体屋の仕事

2006-05-13 16:50:08 | Weblog
2006/6/1よりアップいたします。


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