遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

役者魂の話

2008-01-05 08:13:14 | Weblog
このお仕事をしていると時々知人より“葬儀関係の疑問”を向けられる事があります。
湯灌屋ですけど葬儀屋ではないので分かることにも限界があり
不思議な話を聞きました。

知人の母方のおばあちゃんが亡くなった時の話です。
残念ですがお母さんは6人兄弟ですが仲が良くなく
地方に住んでいる兄弟や亡くなってる兄弟の方もいて
おばあちゃんのお世話をしていたのは知人のお母さんとその弟である末っ子の6男のおじさんでした。
喪主はその6男のおじさんがすることになったそうです。

「6男の方が喪主様になるのは私どもでも初めてです」って言われてたよ。
と知人は言います。
「うちの母の方が上なのになんで喪主じゃないんだろう?」
たぶんお母さんはお嫁に行った人だからじゃない?という返答をしました。
血縁の近い人だと長男の方がなるべきなのでしょうが
日ごろおばあちゃんの面倒も見ていなくて
地方に離れて住んでいるので『むしろ疎遠』と感じてしまったのか
喪主は引き受けなかったようです。

「誰が喪主をするとか揉めたりしなかったの?」と聞いてみると
それはまったく無かったとの事。
でも不思議な事が一つ
「ニセモノのおじさんという人が現れて告別式の出棺前の時に○○家の喪主ですって挨拶してたの」と。
ニセモノ?のおじさんという人は明らかに見たこと無い人で
でも「本日は~」と参列のお礼を弔問の方に言い
「故人は生前~」とかおばあちゃんの人柄を語ったとか・・・。

6男のおじさんと告別式の前に「俺は挨拶はしないよ」と言っていたともいいますし
もしかしたらニセのおじさんは葬儀屋さんが用意してくれた役者だったのかもしれない。と
「そんな事ある?」
わかりません。聞いたことありません。
何か勘違いだったのかもしれませんが、おじさんは挨拶はしていなかったとか。
中国の“泣き女”風であり
最近の結婚式にたまにある新郎または新婦のニセの身内や友人を名乗る
人材派遣ぽくもあります。
ただそちらの葬儀屋さんは何の話か分からないそうですが
「こんなことも初めてです」と何回か言っていた気がしたそうです。





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1 コメント

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泣き女は (駄目人間)
2008-01-06 08:35:33
韓国の風習ですよ。

お仕事頑張って下さい。

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