袴田巌さんに反権力人権賞 死刑判決「間違っていた」(共同)2014年12月20日 19時29分
発表会でピースサインを見せる袴田巌さん(中央)。右は姉の秀子さん=20日午後、東京都千代田区 |
死刑が確定したものの再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)が、権力と闘い人権擁護に尽くした人や団体に贈られる第26回多田謡子反権力人権賞を受賞し、東京都千代田区で20日開かれた発表会で、裁判の経緯に触れ「(死刑判決は)全部間違っていた」とあいさつした。
体調は良く、散歩や趣味の将棋を続けているといい、受賞の際にはピースサインも見せた。姉の秀子さん(81)も同席し「来年は無罪になることを願っている」と笑顔を見せた。
多田謡子反権力人権賞は、数多くの反弾圧活動や人権擁護活動に関わった弁護士の故・多田謡子さんの功績を記念し89年に開始した。 (共同)
多田謡子反権力人権賞(ただようこはんけんりょくじんけんしょう)は、29歳で死亡した弁護士多田謡子を記念して、多田の遺産をもとに1989年に創設された。毎年、自由と人権を擁護するために活動しているとされる個人または団体に贈られる。同賞では、多田が死亡した12月に、授賞式・記念講演会・交流パーティを開催している。