シコクハコネサンショウウオは、このほど、石鎚山系鷹ノ巣山産の標本に基づき、独立種として記載された源流性のサンショウウオです。
新和名 シコクハコネサンショウウオ
新学名 Onychodactylus kinneburi Yoshikawa, Matsui, Tanabe, et Okayama, 2013
新英名 Shikoku clawed salamander
漢字名 四国箱根山椒魚
★発表論文: Zootaxa 3693(4):441‐464,2013(7月31日オンライン版)
★http://www.mapress.com/zootaxa/2013/f/z03693p490f.pdf
(分布)
本種の分布は現在のところ四国の3県(愛媛、高知、徳島)と中国山地の一部(岡山、広島、山口)から確認されています。
四国の中での分布は局地的で、石鎚山系、剣山系、小田深山などの山地の高標高域に限られます。
(キンネブリの由来)
種小名「kinneburi」は石鎚山ならではの命名です。
すなわち、地方名である「キンネブリ」を意味します。
戦前から子供の疳の虫の妙薬として石鎚山のお山開きの際に土産として販売されていましたが、関係者はハコネサンショウウオ(シコクハコネサンショウウオ)のことを「キンネブリ」と称していました。