うり畑のかろき茶屋

つまりはB面。

ただいま戻りました。

2010-06-04 18:50:20 | 日々のこと
がっつり2ヶ月以上、お休みしてしまいました。ブログ。。
別に、書く時間がまったく無い・・・ということも無かったと思うのですが、
久しぶりに作図に明け暮れた日々を送っていました。
いろいろなことを、同時に出来ないといけないと思うのですが、どうやら昔からそれが苦手なんです。

仕事をし、生活も丁寧に・・・そんなのが理想です。

頑張ることが美徳の日本人。
でもがむしゃらすぎて、大局観を見失うところも、日本人の特性として近代史が物語る気がします。
(戦前の極端な軍国主義しかり、戦後の極端な経済成長しかり、バブルしかり。)


自分も、完璧なまでに「日本人」なだけに、
盲目的に頑張るのではなく、ちゃんと周りを見ないといけんなぁ。と思うのであります。

庭に花が植わりました。
最高に癒されます。
そんな齢になりました。

私見 龍馬伝

2010-03-23 20:57:59 | 日々のこと
私は坂本龍馬が好きです。
歴史上の人物で誰が好きかと聞かれたら、ここ数年は「坂本龍馬」と答えています。
こんな日本人、多いのだろうなぁと思うのだけど、しょうがないです。
司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読んで、好きにならない人はいないでしょう。

読んだ当時は、NHK大河で映像化されないか、(←昔あったが、古すぎて見る気がせず。映画で龍馬の生涯を描こうとすると端折りすぎて、残念なことになりそうだし。やっぱり大河希望!ということで。)
戦国時代と幕末の周期を読んで,そろそろきても良いのでは、、などと期待してみたり、折角幕末なのに篤姫でがっかりしたり、いろいろでしたが、何年か経って、熱も冷めてきた頃に「龍馬伝」が始まりました。
当然、見てます。録画してでも。

福山の龍馬。
豪傑な感じは今のところなく、ただのやさしいオトコマエ、という感じ。
でも、切られたら血が出るとか、いわゆるチャンバラ時代劇ではない演出なので、結構今後に期待しています。
土煙があがったり、セットもさすがの大河です。
武市道場、および千葉道場の側天窓。どうやって日常開け閉めしてるのかなぁなんて思うのですが、そこからさす光が、本物の太陽の光のようで、すばらしいです。
そう言えば、坂の上の雲のセットもすごく良かったな。篤姫と天地人の制作費を回してそうなほど。。
音楽も、すばらしくドラマを盛り上げていて、良いです。


キャストは、役者の好みとは別に、「とても適役」と「なぜ、そのキャスティング??」の差がありすぎに思います。
吉田東洋は本物を連れてきたような存在感。乙女姉さんはこの人しかいないでしょ!という感じ。
でもでも、幕末のキーマンである吉田松陰。カリスマ性なさすぎですぎでしょ。ボヤッキーやん!コントにしか見えなかったし!
千葉重太郎も、確か龍馬とは一歳しか年が違わないはずなのに、、おっさんやん。とか、これから出てくる勝海舟…金八やーん。などなど多少の不満もありますが、
今後が楽しみです。

サクリファイス

2010-03-20 11:38:26 | 建築やら芸術やら
タルコフスキー映画祭を渋谷でやっている。
という情報を知ったのは3月に入ってのこと。もう、上映期間の半分以上過ぎた頃でした。
で、まだ見たことのない作品を見たかったりもしたかったのですが、
折角の映画でもしも寝てしまったら時間もお金ももったいないし…
と迷った末、既に見たことのある作品を。堅実に。見ることに。
そんな訳で、ビデオやDVDで何遍も見た「ノスタルジア」と
一度だけビデオで見た「サクリファイス」を、初めて映画館で見てきました。

先週の「ノスタルジア」でも「!」だったものが、
昨日の「サクリファイス」で完全に「!!」に。

タルコフスキーは映画館で見るものだ!!!と確信したのでありました。
(少なくとも、暗い映像でここちよい睡眠に誘われやすい私にとっては、ですが・・・)
難解だと言われる作品も、どっぷりとその世界へ入れました。
本当に衝撃的で、久々に昨日の夜は興奮して眠れなかったです。
あぁ、完全に着火したのに、サクリファイスを見たその日で映画祭は幕。。
そんなもんです、気づくの遅。
「アンドレイ・ルブリョフ」や「ストーカー」も見たかったなぁ。


「サクリファイス」は直訳すると「犠牲」とか「生贄」という意味のようです。
確かに、強い祈りとそれを得るために払う犠牲。が物語の骨子です。

「犠牲」なんていうと、現代の私たちの住む世界では、かなりアングラなイメージです。
もしくはM的な発想か。
誰も「犠牲」なんて払いたくないし、そんなものとは無縁でいたい。
でも、実際の社会では私たちは何の犠牲も生んでいないような顔をしながら、「沖縄」を犠牲にしながら、いざという時は米軍に守って貰いたいと思いながら、平和を祈っています。
都合が良いのは、今私たちが、犠牲となっている沖縄を除いて、まったく何も実感していないからでしょう。

「サクリファイス」では、核戦争が始まってしまった世界において、無神論者だった主人公が初めて神に祈ります。
私の持てるものすべてを犠牲にささげますから、愛する人々を救ってください、家も、家族も、子供も、言葉も、すベてを捨てます。
昨日や今朝のように、世界を戻してくださいと。

切羽つまった時の実感なのでしょう。
世界の破滅に立ち会った時、人は、こんな心理になるのかな。

物語は、それまでの暗示的な布石が現実とシンクロしていきます。
ある儀式を行うことで、それまでの破滅した世界から、日常へ世界が戻ります。
「ニーチェの永劫回帰」という布石がここでシンクロします。
それまで世界の終焉に立ち会い、破滅的な心理になってしまっていた家族も、何事もなかったかのように、朝を迎えています。
そこで、主人公は神への約束を果たすために、犠牲を払うのです。

純粋すぎるがゆえに狂人扱いされる、「ノスタルジア」の二人目の主人公と重なります。

重いテーマですが、どっしりと、胸にくる映画でした。

菜の花とアンチョビのパスタ

2010-02-09 21:09:35 | 設計事務所のひるごはん
<材料 2人分>
・パスタの麺    220g
・菜の花      1/2束
・アンチョビ    ちっちゃい缶1缶
・にんにく     2かけ
・オリーブオイル  適宜


①パスタをゆでます。

②にんにくをみじん切りにして、オリーブオイルを敷いたフライパンに入れ最弱火で加熱。

③にんにくから香りがしてきたら、②にアンチョビを丸ごと入れ、そのまま最弱火で加熱。

④菜の花を4cmくらいにざっくり切り、パスタが茹で上がる2分前にパスタ鍋に投入。

⑤ゆであがったらパスタ&菜の花を、お湯を切り、③に投入。
 にんにくアンチョビソースに和え、完成です。

 最後にブラックペッパーをお好みで加えても美味しいです。

この季節限定の菜の花とアンチョビのパスタ。
簡単で調理時間も10分くらいなので、ぜひ作ってみてください。

菜の花とアンチョビが麺とよく絡んで、とってもおいしいです。

ほんとうのゆとり

2010-02-02 12:35:45 | 日々のこと
先日、ゆとり教育世代の範囲として自分も含まれていると知りました。
決してサバをよんでいる訳ではありません。
確かに高校くらいから隔週で週休二日になっていたような気もします。
でも、その分の授業時間が他の曜日に振り分けられて、1日7時間授業だった日もあったような。。
(本当にゆとりなのか?)

昨日の朝刊にジャズピアニストの中島さち子さんの記事がありました。
彼女は高校時代に数学オリンピックで金メダルを獲得した程の才女であります。
彼女が言うには

πを「3」として計算する「ゆとり教育」がありましたが、それは本質ではない。「ゆとり」というなら例えば、πを10桁まで計算してみる。そうすれば、「無理数」の不思議さも実感でき、数学の神秘に触れられる。数学は思考と感動の学問。教える側もあきらめずに小さなことでも「わかった」と体験させることが必要だと思います。

とのこと。
確かに本当のゆとりってそういうことかも知れません。
無駄なこと、では無い「ゆとり」の時間。

そう言えば、雪が積もったこんな日は、私が通っていた小学校では決まって授業を変更して「雪と戯れる時間」になっていたっけ。
雪合戦する者、雪だるまを作る者、頑張って小さなカマクラにチャレンジする者。。
カマクラでは寒くて小さな空間なのだけど、自分で作った人生初の「家」に大きな達成感と喜びを実感できるはずです。
雪の不思議と創造性の楽しさと、だんだん無くなってしまう残念な感情。

そんな素敵なゆとり、今の教育現場にもちゃんと残っていてほしいな。


サクマドロップス ~Ver. Mt.Fuji~

2010-01-20 21:25:00 | 日々のこと
週末、富士の二つの家の打合せに行って来ました。
富士山が見えたのは実は一番最初に訪れた時(の午前中)だけで、その後、まったくその雄姿を拝めずにいました。
「夏場は見えにくく、冬は毎日みえますよ」というお話なので、今回は楽しみにいそいそと新幹線に乗り込んだのですが…。
新富士駅に着くと、富士山方向には分厚い雲が!
朝まで見えていたというその山は、がっつり雲に隠れてしまっていました(涙)

毎日見えている富士山が見えないのは100日に1日くらいだとのこと。
つまり100分の1日に当たる「見えない日」だった訳です。
私たち、何か持っているのかしら?富士山が見えないメガネとか?手作り雲セットとか??

そんな間の悪い私たちに、お施主さんからの間の良いプレゼント。
サクマドロップスMt.Fujiパージョン!
こんなのあるんだー(憧)



真北測定

2010-01-11 18:26:34 | 日々のこと
先日、とある現場の真北測定に行って来ました。

晴天で暖かく、風もなく、ばっちり日差しがおちる、
まさに真北測定日和なのでありました。



余談ですが、北には「真北」と「磁北」の2種類の北があります。
「真北」は北極点を指す方位、
「磁北」は方位磁針が示す方向です。
真北と磁北は東京では約7度ずれているそうです。(分度器で、真北を90度とすると磁北は97度あたりです。)

一般的地図は真北を北としているようです。
建築では、法規などで使うのは真北なのですが、風水では磁北が一般的みたいです。
もっとも、偏角して真北を使う流派もあるみたいですが。。

ちなみに私は北側を枕に寝ていますが、正確に真北でも磁北でもなさそうなので、
北枕はセーフということにしています。




里帰り

2010-01-08 10:44:37 | 日々のこと
新年明けて、一週間。
すっかり、普段どおりの毎日が戻っています。
今年のお正月は毎年のことながら、実家へ帰りました。

「お正月にする無駄なこと」というアンケートに「里帰り」が入っていましたが、
正月くらいは、両親に顔見せしないと何だか申し訳ないような気がして、毎年決まって帰ります。
しかもお正月に限らず一人では割としょっちゅう帰ります。
両親はものすごく元気なのですけど。

高校を卒業して、すぐに東京にきて、しかも東京の短大へ進学するのは、今思えば、学費も生活費も親に出してもらう訳ですから普通は実家を離れる「許可」を貰わないといけない筈なのですが、当時の自分としては、当たり前の決まりごとのように東京へ来てしまったいました。
「受験、受かったので、東京、行きます。よろしく。」みたいな感じです。
後から思えば、夢に向かって邁進するのに親の地元に残ってほしいという小さな願いなんか「屁」とも思っていなかったのでしょう。
スネかじりのクセに良い気なものです。
その上、さらに専門学校にも進学してしまったし。
だから、一人前にならないといけないという思いは今にも繋がっているし、なるべく顔をみせるのが唯一の「罪ほろぼし」のつもりなのです。

そんな私の「罪ほろぼし」に付き合わなければいけない主人は大変です。
1日たりとも建築から離れたくない彼が、3日間も、なんにもない、交通手段もない田舎で、ヨメの家族に付き合わなくてはならないのですから。
ほとんど拉致。そして軟禁。
しかもB型ばかりのつっこみどころ満載家族です。
カラオケ嫌いなのに歌わされそうになるし。
確かに、上記のアンケートの内容、彼には、あてはまっていそうです。

本当は、地元の友達が集まるのに誘われていたのだけど、やっぱり軟禁状態の主人をおいても行けず、
その日は主人が前から見に行きたいと言っていた建築を見に行くことにしました。
高崎のだるま寺にあるB.タウトが数年暮らしていた洗心亭。
それと、故・白井晟一氏が設計した旧松井田町役場。畑の中のパルテノン!

建築のほうについて少し。
洗心亭のほうは何度か見たことはあったのですが、久しぶりに見るとまた良いです。
大正期のアノニマスな日本の小さな住宅なのですが、心地よい潔さがあります。
夫婦二人で暮らすならこんな住宅で充分たのしい、と思わせるものです。
まあ、ロケーションも大切なのですけれど。。
旧松井田町役場は初めてでした。
現状の写真だけ見て、まったく期待はしていなかったので、良い意味で裏切られました。
上記の洗心亭とは対照的に恣意的に作られた形です。伸びやかな曲線が空を切り取って。
やっぱり素晴らしい造形力がある人なのですね。
白井晟一本人は哲学を学んでいたそうですし、どこか鈍重で内向的なデザインだという印象があったのですが、
思っていた以上にオーラを感じてしまいました。
また、行こう。

主人も建築散歩に満足していたし、実家の縁側での「無」の時間にいろいろ瞑想できたみたいだったので、よかったです。
地元の友達には次回会いたいです。


明けましておめでとうございます。

2010-01-01 18:30:16 | 日々のこと
新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年の元日は数年ぶりに、初日の出を見ました。
朝の空気が冷たくて、寒かったけど爽やかな日の出でした。

今年も頑張っていきましょう。

今年もお世話になりました。

2009-12-31 18:10:48 | 日々のこと
今年もあと数時間を残すのみとなりました。
毎年のことながら、一年の速さを実感する日でもあります。

今年一年、お世話になりました。
皆様方にとって、来年もすばらしい一年でありますように。