人形の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。
研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

イメージ&ジェンダー研究会に行ってきました。

2016-09-18 13:10:41 | 学会レポ
昨日は、イメージ&ジェンダー研究会ミニシンポジウム「孕む身体表象」に行ってきました。

所属してない研究会ですが、人形関係のテーマだし、生殖関係の話題だし、菅実花さんの修士修了制作「ラブドールは胎児の夢を見るか」
は大きな話題になったもので、興味がありました。

武蔵大学、ちょっと迷ってしまった。
いつも通勤途中に電車から見えていてだいたいの方角は見当がついたし、地図もプリントアウトしたし、
駅前にも地図があったから大丈夫だと思ったんですが…
2度ほど曲がった時点で方角を見失い、プリントアウトした地図には何をミスしたか
武蔵大学が入っていなかった(日大の芸術学部は載ってたんですが)ので、分からなくなってしまいました。
ちょっと緑の多い場所が見えたので、あの辺大学っぽいな、と思って歩いていったら正解だったので、良かったですが…

菅実花さんの話、抜群に面白かったです。
前半はよくある人形、アンドロイド、ロボット、サイボーグなどの歴史で、
アンドロイドの定義をまず説明し、ピュグマリオンの話からはじまるオーソドックスなものでした。

面白かったのは後半で、生殖・再生技術などの発達によって妊娠が外部化されてゆくことから、
人工的、機械的なものとして妊娠を位置づけ、人形やアンドロイドと結びつけてゆくところ。

従来、妊娠や生殖は女性的で自然なものの側に位置づけられ、一方で人形は機械的で人工的、
それゆえに妊娠や生殖とは切り離された存在でした。
球体関節人形なども、どちらかと言えば妊娠・生殖No!という感じの女の子が好きなイメージです。
お腹の中に小さな人形やウサギちゃん、色々なものが入った表現(例えば三浦悦子さんのこの人形)も見たことがありますが、
実際に妊娠しているというイメージには程遠い。
あるいは、絵画ですが、松井冬子さんの「浄相の持続」などでも、ご本人は「子宮の内部を見せびらかしている」とおっしゃっていましたが、どう見ても惨殺された女性です。
堀佳子さんという人形作家が、ある人形の胸に球体を入れたときに、
「胸というのは(中略)母性の象徴でもある。それが取り外せるということは、母性から切り離されることが可能ということですから、これは少女で、しかも人間的というより機械的な少女だなと感じたんです」([別冊]Dolly*Dolly『少女人形』2004年10月)
と言っています。

その、機械的で人工的な人形が、機械的で人工的であるがゆえに、妊娠や生殖と結びつけられたとき、何が起こるのか。
とても興味深いです。
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