ふくと考えるネコと生活

ネコの生活・食事・健康・病気などについて。

NEWブログ

2008年08月08日 21時47分45秒 | 日々の生活
2008年8月8日(金)

ふくちゃんと離れ離れになってから、早1ヶ月が経ちました。残念ながら、ここにいては、ふくちゃんの様子がよく分からないので、再会するまで新しいブログを立ち上げることにしました。

『エルミタージュ美術館の小さな番人たち』というタイトルです。
よろしければお立ち寄りいただければ嬉しく思います。

http://blog.goo.ne.jp/hermitagetecchan/

ふく子は、現在、千葉の実家にて元気に暮らしております。



ふくちゃんロシアデビュー

2008年07月14日 02時31分28秒 | 日々の生活
2008年7月13日(日)

 なんと、今度はふくちゃんがロシアの本の表紙を飾ることになりました!!


、というのは真っ赤な嘘でして、本屋でフラフラしていたら、ふくちゃんそっくり(もちろんふく子の方がもっと可愛いと思うが)の子が表紙を飾っている『スコティッシュ系ネコたち』本があったので、すかさず購入しただけの話。

この表紙のネコは、ロシアのコンクールで優勝している。(って、ことはふく子であれば、余裕で優勝!?)

 それはさておき、こちら、ロシアにおいては、スコティッシュ系のネコが広まり始めたのは、1990年代後半とのことで、紹介されて依頼、大変な人気を博している。
人懐っこくて、温和な性格、丸くて大きな目が、ロシア人たちの心を虜にしてしまったのだ、と。

白夜

2008年07月11日 14時28分25秒 | 日々の生活
2008年7月11日(金)

 サンクト・ペテルブルグには、6月30日に入った。それから、早くも10日が経ち、2週間目を迎えようとしている。こうして、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、、、と休むことなく時は過ぎていく。

10年ぶりにこちらに来て、まず困ったことは「不眠」。
時差は5時間しかないので、たいしたことはないはず。なぜに、こうも毎日眠れないのか?疲れていないわけでもないし。
原因が分かった。
今では気づくまでに時間がかかったのが、不思議なのだが、この白夜のせいにちがいなかった。

ちなみに上の写真は、現在滞在しているホテルの部屋から撮ったもの。
さて、何時だと思われますか?

夜中の0時ちょうどです!
実際には11時くらいまでは、外でキャッチボールができるくらい明るく、0時くらいに夕方状態になる。その後も、結局、真っ暗になることはなく、ぼんやり薄明るいまま朝を迎えてしまうのである。

これは正直、疲れます。夜はちゃんと暗くなってくれないと、まだ、体が慣れていないので、やたらと疲れるような気がする。

でも、厄介なのは、冬場にはこれと全く逆の減少が起こること。
朝起きても、11時頃まで暗く、その後やっと明るくなり、3時過ぎにはまた暗くなってしまう。これはこれで、白夜よりもずっと気が滅入るものなのだろう。

あらためて思ったことは、日本という国は、地球の中でもなかなか良い位置を占めさせてもらっていることである。
もっとも、地震地帯であることは、最大の欠点であるかもしれない。

とりあえず無事到着

2008年07月04日 02時30分23秒 | 日々の生活
2008年7月03日(木)

 ご報告が遅くなりましたが、モスクワを経由して、なんとか赴任地のサンクト・ペテルブルグに無事到着することができました。
今は、まだまだブログどころではありませんが、いつの日か余裕が出てきたら、また少しずつ更新していきたいと思っています。

ところで、エルミタージュ美術館で現在、ネコ展が臨時併設されていて、いつか行ってみたいと今から考えています。

でも不思議なことに、まだ、この街でネコを見かけていません。
なんでだろう。

いってきま~す

2008年06月29日 02時00分18秒 | 日々の生活
2008年6月29日(日)

本日、ロシアに飛び立ちます。
無事到着したら、ご連絡いたします。

ではでは

てっちゃん

祝 『PEPPY CATS』誌 ふく子掲載

2008年06月06日 00時33分07秒 | 日々の生活
2008年6月6日(金)

今日は親バカやります。

いつものように疲れて自宅に帰ると、郵便受けになにやら届いている。早速、開けてみると、それはよく動物病院やペット売り場などに置いてある小冊子で、『Doctor's Advice PEPPY CATS』というもの。ちなみに犬バージョンもあり。ありていに言えば、ペット用品カタログ。

で、それが一体どうしたのかというと、、、

その2008年夏号の読者写真投稿欄(13ページ)に、なんと我が家のふく子の写真が掲載されたのである!嬉しいっ!!
どうして、嬉しいのかよく分からないけれど、とにかく嬉しい!!!ふく子の写真など散々見飽きているのに、ちゃんとカラーで印刷されて、きちんとした冊子になって日本中に配布されているものに掲載されると、なんだか全国デビューを果たしたようなお祭り騒ぎ的におバカな気分になる。



そして、さらに欲が出てくるもので、「でも、なぜに表紙ではないのだ!?」などとますます頭がおかしくなってくる。

なおも掲載写真をニヤニヤしながら眺めていると、「ここに掲載されているネコたちの中で、一番かわいいのはやっぱりふく子だなぁ」などと取りとめもなくなる。

早速、次の日にカバンに入れて会社に持っていって、みんなに見せびらかす。会社では僕がネコバカなことは知られているので、一緒になって(付き合って?)わっしょいわっしょい喜んでくれたり、あきれられたりと、、、
 
 当然、客先に行くときにも持っていくようになる。特に用もないのに、出かけて行ってはお披露目してまわる。M動物病院にも行って、待合室に置いてあるPEPPY CATSをおもむろに広げて、先生やAHTさんに見せてまわる。

ああ、どうしようキリがない。
そうだ、ロシアにも持って行かなくちゃ、、、

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お久しぶりです

2008年06月02日 00時09分03秒 | 日々の生活
2008年6月01日(月)

みなさま、お久しぶりです。
おかげさまで、ふく子は今日も元気です。

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マイクロチップ装着

2008年05月16日 01時43分33秒 | 日々の生活
2008年5月15日(木)

今日は会社に午前休をもらって、ふく子といつものM動物病院に行ってきた。ロシア渡航計画第1弾である、健康診断とマイクロチップの装着、そして第一回目の狂犬病不活価ワクチンの接種のためである。

まずは、健康診断。気になるBUNとCRE。結果はBUNが30、CREは1.8。軽度の腎機能障害が認められるが、食事療法等によって十分コントロール可能なレベルであり、今すぐ体調がおかしくなるということはないだろうというM院長見解。僕も賛成。
肝機能も全く問題なかった。今回の採血は、M動物病院のベテランAHTさんとM院長がしてくれたので、最初に「イターイ」と一声あげただけで、針の刺し直しをすることもなく、比較的速やかに終えることが出来た。さすが、M院長!

さて、それではと、次はマイクロチップの装着に取り掛かる。M動物病院では、米国のAVID社製の『AVIDマイクロチップII』を使用している。輸入・販売元は共立商会。もちろん、規格は世界標準のISO11784、11785である。

 AVIDマイクロチップIIは長さ約12mm、直径約2.1mmのガラス管内に、超小型集積回路(IC)を封入した体内注入型標識器具。超小型集積回路には固有の体内識別番号が書き込まれており、AVIDマイクロチップIIを動物の皮下に注入し、AVIDマイクロチップ読取機で個体識別番号を読み取ることによって、個体の識別が可能(共立商会HPより)

これを極太の注射針のような専用インジェクターを使って、上手く肩甲骨の間の僧帽筋の上に滑り込ませる。驚くべきはその針の太さ。注射針で言えば、20G相当!見た感じでは、直径3ミリくらいある。消毒だけして、そのまま入れてしまう病院もあるようだが、M院長のやり方は、まず局部麻酔を打つ。M先生、なぜか「局麻~♪局麻~♪」と変な歌など歌ってご機嫌。そうこうするうちに麻酔が効いてきていよいよ挿入。
ふく子は、ニャンとも言わずに、挿入されてしまった。良かった。傍らで見ている飼い主はドキドキしたが。

装着後、ちゃんと読み取れるかどうかを、マイクロチップリーダーを使って確認する。ピピピ、ちゃんと表示された。ふく子のIDは、3921430XXXXXXXX。全部で15桁。最初の392は日本を表す国コード、14はペットであることを表すコード、30はAVID社製であるというコード、最後の8桁が固体識別コード。

ちょっと想像と違っていたのは、PCなどにつなげて、最初に飼い主情報などを入れ込んでから挿入すると思っていたのだが、そうではなく、単にID番号だけの情報であるということ。海外に連れて行くには、実はここまでの作業でOK。でも、せっかくなので、日本の動物マイクロチップのデータベースを統括しているAIPO(動物ID普及推進会議)に登録しておくことにした。M動物病院では、装着代が3000円、AIPOへの登録料が1000円。

「3921430XXXXXXXXのマイクロチップをM動物病院のM獣医師が入れたよ」ということが書かれた用紙をもらい、郵便局で送金し、納付書をその用紙に糊付けして、AIPO本部へ送る。AIPOで、飼い主情報をデータベースに入力してもらったあと、登録書が返送されるという仕組み。

これで、例え、ふく子が迷子になって、保健所に連れて行かれようとも、各保健所や動物愛護センター等に設置してあるマイクロチップリーダーがピピピと反応して、行政又は獣医師がID番号をAIPOのデータベースに照会すると、てっちゃん家のふく子であることが分かり、僕の携帯電話に無事保護されていることが通知されるという素晴らしいシステム!

これで、僕はすっかりマイクロチップ派になった。同じように人間にもマイクロチップを装着したら、人権問題になってしまうが(むしろ装着して監視したほうが良さそうな人間もいるが、、、)今の所、ペットにこれを装着することによって被るデメリットは何も見当たらないように思える。施術代は、病院によって異なるが、恐らくどこも5000円前後でやってくれるのではないだろうか。

※先日この記事をUPした時は、夜中に寝ぼけながら書いてしまったので、マイクロチップに関して適切でない部分を訂正させていただきました。
(これで、何度目の早とちり記事であったことか、、、)
   
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ロシアのネコ用パスポート 

2008年05月12日 00時20分30秒 | 日々の生活
2008年5月12日(月)

ロシアには犬猫用のパスポートがある。パスポートと言っても、私たち日本人が想像するパスポートとはちょっと違う。

 日本ではパスポートといえば、海外旅行をするときに必要な公的書類のことを思い浮かべる。ロシアでは「身分証明書」という意味合いのほうが強い。ロシアはソ連時代から多民族国家として長い間存在してきた。ソ連人(現在のロシア人も)は、国内パスポートを持つことを義務付けられていて、そのパスポートは、普段から携帯することになっており、警官などの国家当局に提示を求められたときには、速やかに応じなければならなかった。
国内パスポートには、姓名、生年月日、ID番号、出身地、居住地などが記載されている。

ちなみに、ロシア人たちは、私たち日本人の思い浮かべる海外旅行をするためのパスポートも、別にもう一冊持っている。逆に私たち日本人は、普段日本国民であることを証明する書類を持っていない。便宜上、運転免許書や保険証などを身分証明書代わりに利用しているにすぎない。
 さて、ここでは、日本人もそろそろIDカードなどの国民としての身分証明書を持っていても良いのではないか、などというつもりはなく、話題は、ペットのパスポートに関してである。

現在では、ロシアだけでなくEU圏内でもペット用のパスポートというものが発行されており、これはそもそもはEUから生まれたものである。ペットを連れてEU圏内を移動する際に、本当に旅行用のパスポートのように利用されている。正確には、パスポートではなく「CERTIFICATE=証明書(登録書)」であり、ロシアのネコ用パスポートには、ロシア語・英語・ドイツ語・フランス語で「INTERNATIONAL VETERINARY CERTIFICATE FOR CATS」と書かれている。各国の表記を見てみると、ロシア語だけ「PASSPORT」という単語を使っているのが分かる。他の国の言語では「CERTIFICATE」である。日本語に無理やり訳すと「ネコ用国際獣医証明書」とでもなるのだろうか。(あまり良い訳ではないな。。。)

この証明書には、ネコの種類、雌雄、生年月日、呼称、飼い主の情報、マイクロチップの番号、定期的なワクチン接種の情報などが記載されているという優れものだ。日本でも早く普及すれば良いと思うくらいの代物である。ふくちゃんは、ロシアに行っても、狂犬病のワクチン接種有効期間の2年以内には一時帰国させる予定なので、現地での接種は受けないつもりだが、3種混合ワクチンは打ってもらうことになるだろう。そして、このパスポート(証明書)を是非手に入れたいと思っている。

もしかすると、駐在期間が大幅に延長され、滞在期間が5年になるようなこともあるかもしれない。そうなったときに、日本でのワクチン接種が切れそうになるたびに、ふくちゃんを一時帰国させるために、移動のストレスをかけることは、可哀想だという考えに変わるかもしれない。

その場合には、ロシアで狂犬病ワクチンの追加接種を行い、そこで抗体価検査をすることになる。抗体価検査を受けるために必要なものの中にこのネコ用パスポートがある。在ロシア日本国大使館の発表では、ロシア政府機関の発行する公的書類またはそれに準ずるものとあるが、ロシアにはせっかくこのような立派なパスポートが存在するのであるから、滞在中にこれを取得しておいたほうが賢明というものだろう。というより、単に僕が記念に欲しい!

ついでながら、昨年2007年1月25日に日本の農林水産省が、ロシア国内で日本の定める基準で狂犬病の抗体価検査を行うことのできる指定機関を発表した。これはモスクワにある「全ロシア国立動物用医薬品・飼料品質・標準化センター」(略語=VGNKI)内にある「分子診断センター」(www.pcr-lab@elnet.msk.ru)というところ。

例えば、ロシアに赴任したあとに、現地でネコ等を新しく飼う事になった場合には、現地でマイクロチップを装着し、狂犬病のワクチンを2回以上接種し、抗体価検査を受けてから日本に連れてくることになる。これは、日本で抗体価検査を受け、海外に出た後、2年以内に帰国する場合とは異なり、更に手続きが複雑になる。国際規格のマイクロチップを装着することが出来る動物病院がロシアに一体いくつあるだろうか?首都モスクワには数件あるが、地方都市ではお手上げだろう。狂犬病のワクチン接種でさえ苦労することが予想される。

そして、日本の農林水産省が指定した検査機関は2008年5月現在、首都モスクワにしか存在しない。モスクワ周辺に居住していない人は、最寄の動物病院で採血してもらった後、それを10日以内に4度C以下の保存状況下において先の「分子診断センター」へ送付し、抗体価検査を受けなければならない。検査結果もいつ返送されてくるか分からない。そもそも無事にモスクワまで届くのか?4度C以下の保存状態でって、ロシアにはクール宅急便があったけか?

しかも、この抗体価検査は日本入国の180日以上前に行う必要がある。マイクロチップを装着し、2回のワクチン接種を行い、抗体価検査を受け、全ての書類が揃うまでに、さてさて何ヶ月かかるのだろう。おそらくは、遅くとも帰国の8ヶ月前くらいから本気でアクションを起こしたほうが良い。緊急帰国の場合には、まず一緒に連れて帰ることはできないということだ。あるいは、無理やり連れて帰って、日本の空港の動物検疫所で、最大180日間の係留検査に耐えさせる方法を選択するか。ちなみに検疫所での預かり料は、約@¥3000×180日(最大)=¥540,000かかる計算になる。だが、問題なのはその金額ではなく、牢獄のような場所で180日間も健康に暮らすことができるかどうかだ。

【参考までに】
VGNKI分子診断センターの営業時間
月~金曜日 10:00~18:00、土曜日10:00~16:00
採血料:100ルーブル
抗体価検査:検査受付から14労働日以内に結果を受領する場合は3900ルーブル、7労働日の場合7000ルーブル、3労働日の場合10000ルーブル。
(2008年5月現在 1ルーブルは約4.5円)

なお、ロシア事情やロシア語に精通していない外国人が単独でこの機関に出向き、一連の手続きを行うことはまず無理だろう。ロシアの専門旅行会社などに依頼し、現地通訳に同行してもらって行くことを強くお勧めする。

いずれにせよ、ここまで調べてきてよくわかったのは、要するに国外持出し(輸出)にしても、国内持込み(輸入)にしても、最も重要なことは「狂犬病などの重篤な感染症に感染しているキャリア犬猫を相互に他国に入れないようにすること」なのである。
 いろいろと条件があるように見えるが、簡単に言ってしまえばその一点に集中されると言ってもいいだろう。ネコが腎不全でも、FIPでもFIVでも基本的に関係ないのである。なぜなら、それらの疾患や感染症は、人間に移るものではないからである。人間社会を中心に考えられているこの世の中では、人間に脅威を与えるもの、あるいは与える可能性のあるものは徹底的に排除されることになっているようである。

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ネコの海外航空機輸送 キャリーバッグと事前座席予約

2008年05月11日 23時50分29秒 | 日々の生活
2008年5月12日(月)

IATA(国際航空運送協会)という業界団体がある。ここに加盟している世界をリードする大手航空会社たちによって、各国政府の認可を受け、IATA正規運賃などを取り決めていた。ところが最近になって、これまで黙認されていた巨大カルテルによる自由な価格設定を妨害する行為は、独禁法に抵触することが結論付けられた。逃れようがないと判断した大手航空会社たちは、罪を認めて罰則金を支払い始めている。JALなどはそのために既に100億円以上の資金を引き当てているという。

これがどうふく子と関係してくるかというと、例えばJALの国際線の場合、正規エコノミー運賃の1.5%を「超過荷物料金」の1キロあたりのチャージとしている。このカルテル状態から抜け出せば、将来的には「うちの航空会社であればペットは無料でお乗せしましょう」などというサービスを打ち出してくることも考えられる。
まあ、今の所そのような動きはどこにもありませんが、、、

IATAの話を出したのは、僕も不勉強でこれまでは知らなかったのであるが、動物愛護の見地から、貨物預けにするペットを入れるクレート(キャリー)の大きさまで定めていたのである。動物のことを考えない輩は、当局から罰金を求められることもある。例えば、希少動物を海外に買い付けに行って、そのクレートに入るだけ、ギュウギュウ押し込んだりしてはいけないということなのである。ちゃんと、その動物に見合った入れ物を用意しなさいと。

そのルールブックを引用してみる。

================================
【IATA動物輸送規則 8章CONTAINER REQUIREMENT1】
動物が立ったまま方向転換したり、足を真っ直ぐにして立ったり座ったり、自然な状態で横になれる程度の大きさが必要です。下記の目安を満たすものをご用意ください。

縦:体長+足の長さの1/2
横:肩幅の2倍
高さ:動物が立った時に、ペットクレートの天井に頭がつかない程度
================================

と、まあ、このような規定があるわけだが、詳細はIATAのHPをご参照いただきたい。丁寧に図も載っている。

 但し、ここで勘違いしてはいけないのは、これは「機内持込み」をする場合のルールではなく「貨物預け」にする場合のルールであるということ。
例えば、世界的に有名なクレートであるバリケンネルのSサイズ(写真の商品)でも、41cm×53cm×38cmの大きさがある。では、例えば、フィンランド航空が許している機内持込のサイズはというと、45cm×56cm×25cmである。日本航空は、3辺の和が115cm以内としている。世界的に有名なバリケンネルのクレートは機内持込みができないことになってしまう。バリケンネルの広告には「IATA輸送規則適合商品」と書いてあるのに。

それは、まさに貨物預けの場合のルールだからである。機内持込みにする場合には、そんなに大きなものは不要である。ネコはキャリーごと前の座席の下に押し込める格好での輸送となる。前の座席に収まらないような大きさのものは、客席から少し離れた後方の荷物置き場に置かれることが多い。つまり、せっかくキャビン内に持ち込んでも、フライト中は離れ離れとなってしまう。

従って、「多少大きくてもチェックインカウンターで無理言えば大丈夫」という気持ちで行くと、チェックインカウンターでは上手くパスしても、機内で離されてしまう危険性がある。まあ、1~2cm大きくても問題はないだろうが、極力航空会社の規定に従っておくべきである。日本ではOKでも、海外発の場合にダメな場合も多い。機内持込のサイズ規定は、前述の通り航空会社によって異なる。

写真はエアバス340のエコノミークラスの座席並び。3列並びの真ん中にはなりたくないですね。事前座席予約をお勧めします。

もう一点。シートアサイン(事前座席指定)に関して。キャビンに持込んだキャリーは、前のお客さんが座っている席の下に置くことになっているのだから、前に席がないような席を予約してはいけない。機内で席の交換ができるほどいつも空いているとは限らない。
 また、利用する航空機材にもよるが、できるだけ、条件の良い座席を指定しておきたい。例えば、座席が2-3-2などで並んでいる場合には、なんとしても3列席の真ん中の席にはなりたくないものだ。両脇に人がいて、前後左右にも人がいる状況を想像してみて欲しい。

ネコにとってもストレスであり、そのネコが泣き叫べば周囲のお客さんの多大な迷惑となること間違いなしである。
可能であれば、2列席を友人や家族で予約して、ネコをストレスから守り、他のお客さんからの白い目からも守ってやりたいではないか。ペット連れの人間が、あまりに傍若無人に振舞うと、キャビン持込みOKの航空会社の数が減ってしまうかもしれない。後に続くペットオーナーたちのためにも、くれぐれも、航行中の機内で不用意にキャリーからネコを出して、大脱走劇を演じることのないようにしたい。

ところで、利用予定の東京-ヘルシンキ間の航空機材は、エアバス340型の予定なので、並びは2-4-2が予想される。是非、後方の2席並びの窓側を予約したいものである。
 航空券予約の際の注意点をもうひとつだけ。現在は様々な航空券が販売されるようになっているが、事前予約が許されているチケットとそうでないものが存在するので、予約時には、そのチケットで事前座席予約が可能であるかどうかも合わせてご確認を。

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