フィアット・コードネームって聞いたことがありますか?
フィアットのスポーツカープロジェクトのことです。
このFIAT X1/9の名前の由来はこのフィアットコードが名称になったんです。
フィアット・コードの概要は以下のとおりです。
X1/1 フィアット 128
X1/2 アウトビアンキ A112
X1/3 フィアット 130 (FIAT 130)
X1/4 フィアット 127 (FIAT 127)
X1/8 X1/20として再計画
X1/9 FIAT X1/9
X1/20 ランチア・ベータ・モンテカルロ (Lancia Montecarlo)
X1/38 フィアット・リトモ
そのフィアットとアウトビアンキの関係なんですが、アウトビアンキ(Autobianchi )は1955年から1992年に存在したイタリアの自動車ブランドで、もともとは1899年設立された自転車メーカービアンキの自動車部門であったが、第二次世界大戦後経営不振に陥り、フィアットとピレリの資金援助で「アウトビアンキ」となったわけです。
自転車が趣味の方なら「あのビアンキ?」ってわかるでしょうが、自転車メーカーの自動車部門なんて、戦後の日本の浜松の弱小バイクメーカーの創業の話みたいで面白いですよね。
そんなわけでアウトビアンキはフィアットの資本傘下に入り、A112のスポーティーモデルとなり、ペットネームに「アバルト」とあるように、このクルマのチューニングはアバルトが担当したわけです。
アバルトの名がフィアットグループの市販車にグレード名として与えられたのは、これが初めてで、フィアット・コード=X1/2からA112になったわけです。
そんなわけで、X1/9もA112も密接な関係にあるわけです。
X1/9はフィアット・850スパイダー (850)の後継車種として、ベルトーネが提案したアウトビアンキ・ランナバウト(1969)を原型としていると言われています。
いくつかのパーツをフィアット・128と共有し、より現実的な形での大量生産ミッドシップとしてお手本となったわけです。
アウトビアンキA112も現存する個体数が少なくなってきていますが、このX1/9
も最近めっきり見る機会がめっきり少なくなりました。
こうした名車を保存することは重要なことだと思いませんか?
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