時空を超えて Beyond Time and Space

人生の断片から Fragmentary Notes in My Life 
   桑原靖夫のブログ

スマホが変えた社会:書籍がなくなる日?

2017年05月12日 | 午後のティールーム

スマホの普及でパソコンを使えない人が増えているとの議論があるようだ。客観的な調査を見たわけではないので、なんとも言えない。さらに、パソコンが使えないのではなく、ワードやエクセルなどのソフトを使えないのが問題だとの議論もあるらしい。インターネットが使えないので、世の中の話がわからないと聞かされたこともある。パソコンやインターネットなど、関心もないし、キーボードなどに触れたこともないという人にはしばしば出会う。概して高齢者が多い。「キーボード・アレルギー」も多いようだ。

タイプライターの時代から
 幸い筆者は半世紀以上、キーボードに付き合ってきたので、最近の新機種もなんとか使っている。振り返ると、最初はタイプライターとの出会いから始まった。当時パソコン(personal computer)は商品化されていなかった。タイプライターも電動ではなく、機械式だった。アメリカの大学院に入学するため、応募書類、論文など、タイプライターでの印字が必要だった。友人のアメリカ人から中古のタイプライター、「レミントン」を譲ってもらったが、一本指では到底長い文章を作ることなどできない。その後アメリカ人でも時々一本指打法?でかなり早く打ち込める人にも出会った。機関銃のよう?と形容された英文タイピストの仕事ぶりを見て、いずれキーボードとの勝負になると思い、当時千駄ヶ谷駅前にあった「津田スクール・オブ・ビジネス」のタイピスト科?に申し込み、夏休みに1ヶ月くらい特訓?を受けた。当時、タイピストという職業は秘書などを目指す女性がほとんどで、20人くらいのクラスで男性はただ一人だった。居心地悪く、途中でやめてしまったので、今でも、かなり自己流だ。英語はともかく、ドイツ語、フランス語の文章を打ち込むことは一苦労する。

 渡米した後は、論文作成などで、タイプライターにはいつも対面していた。しかし、機械式で行変えなども全て手動でバーを操作した。PCと違い、打鍵すなわち印刷であり、内蔵メモリーがないので、打ち間違えると、修正液などを使ったり、訂正に大変苦労した。そのうち、電動タイプライターが売り出され、スミス・コロナという機種に乗り換えた。しかし、これもメモリーのない機械だった。行替えなどが多少楽になった程度だった。

 

パーソナル・コンピューターの登場
 そして、ついにパーソナル・コンピューター(PC)の時代がやってくる。これなしで仕事はできないと思い、中古車が買えるくらいしたPCを買い込んだ。当初は国産のPCを使っていたがワープロなども開発途上で「松」、「一太郎」などの名がついた日本語用ソフトが流行していた。

その後、投資した額を考えると恐ろしくなるくらい、ガジェットに類するものまで含めて様々な機種と付き合った。その中で最も愛着が残るのは当時の先端であったマッキントッシュSE/30という機種である。今の若い人たちは見たこともないだろう。この機種との出会いについては、ブログに記したこともある。

現在も、ウインドウズ、Mac の双方となんとかつきあっている。しかし、最近は目も弱くなり、タイプ・ミス、変換ミスが多くなった。やめ時なのだ。一国の大統領までが、ツイートなどの安易な手段で人格を疑うような粗暴な応対をするようなひどい時代になっている。

冒頭のテーマに戻るが、若い世代と一緒にすごしてきて近年かなり気になるのは、本を読まなくなったなあと思うことだ。読書人口は激減した。かつてよく見られた電車内で本を読んでいる人も少なくなった。ご贔屓だった大書店も次々と撤退し、駅前書店まで少なくなった。駅名に大学の名を掲げた町でも、まともな本屋がない。仕方なく、インターネット上で購入した本が、全く見当違いの内容でがっかりしたことも多い。書籍は実物を手に取らないと分からないと思うのだが、将来はどうなるのだろう。小さな画面で、無機質な活字の本を読む時代には生きたくない。

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