横手市議会議員 奥 山 豊 和 公式ブログ

明日への責任~市政に若い力を

「人の上に立つ」ことの意味。

2017-07-15 23:16:49 | 日記

総務文教常任委員会の行政視察で、昨日まで福岡県北九州市に行っておりました。

視察のテーマは「リノベーションまちづくり」と「まんがミュージアム」。

キーワードは、人材でありセンスがあるかどうか。前例踏襲の行政的発想では生まれないイノベーションを、私たち自身が創り出せるかどうか、発掘できるかどうかである。

繰り返します。センスです、センス。

とても刺激的な視察内容は次回から詳しく述べることとして、タブレット端末が貸与されてからは出張中でも様々な市からの情報提供をタイムリーに受けて、それを皆で共有することができるというのも大きなメリットの一つではなかろうか。

これまでだど、緊急連絡は電話で報告があったものの、不在の自宅にFAXや郵便で書類が送られてくるだけで、地元紙に目を通すこともできなかった。重いノートパソコンを持ち歩かなくても仕事ができる、情報を得られるというのは、ありがたいことである。

出発した12日(水)付で市長から議長あてに「職員の処分について」報告がなされたわけであるが、タブレット端末上で第一報を受けたのは、宿泊先に到着してからであった。

出張中、報告はこれだけなのか?本当にこの対応だけでいいのか?という話で持ちきりであった。

まず1件目は、市の非常勤職員が本年6月に横手公園内のトイレで盗撮し逮捕された事案について、「停職3か月」という処分。本人からの退職願を7月12日付で受理しているとの報告。

雇用期間が関係していることからこのような処分がなされたのかもしれないが、逮捕されたという重い事実を考えたときに「停職3か月」というフレーズは、とてもじゃないが一般常識とはかけ離れているように思う。

まさに、思考回路が一方通行ですよね(笑)

この情報を受けた人が、新聞をみた人がどのように感じるのかというところにまで思いが至らないのである。

2件目は、「障害者就労継続支援訓練等給付費の支払い遅延に係る関係者の処分について」。

これは、3月議会の一般質問で事実が明らかになり、議会監査請求を受けて6月議会に監査委員から報告書が提出され、「市の適正な事務執行を求める決議」が全会一致で可決されたことを受けての対応である。

結果として、健康福祉部の担当課長を「戒告」するというもので、その処分理由が「担当職員の確認作業ミス等により支払いが遅れ、多数の事業者に多大な迷惑をかける結果となった。被処分者は、事業運営に困窮した一事業者に対し、不適正な個人的貸付けを行うなど、公務の信用を失墜するあるまじき行為と、今回の原因となった事務体制の不備を見過ごした管理監督者としての責任を問い、戒告とするものである。」との事である。

結果、担当課長にのみ責任をなすりつけただけではないか。

市長・副市長に対し状況報告をし、「適切に対応せよ」との指示を受け、大きな権限を持つという福祉事務所長兼健康福祉部長と相談した上で、事業者に対し最善最速の方法としてこれしかないということで、本来好ましくはない手法であると認識しつつも、苦渋の決断により「立て替え払い」という対応をとり、市長・副市長に「仰せのままに、適切に対応した」と結果報告をしたというのが事実である。

「不適正な個人的貸付け」を行ったことを、上に相談して決めたはずの担当課長のみの責任とし、そのことが「公務の信用を失墜するあるまじき行為」だと、論外である1件目の盗撮事案と同じように「あるまじき行為」と言い切る感覚というのは、もはや理解不能だ。とてもじゃないが、人の心に配慮しているとは思えない。

私は小学生の時、「常に相手の立場になって考えなさい、自分がされて嫌なことは人にもするな」と、よく教えられたものである。

健康福祉部長は、福祉事務所長としてこの分野に関しては「大きな権限」をお持ちなんですよね?「よきに計らえ」と指示した市長・副市長に指示した責任は無いのですか?「管理監督責任」とやらは、一体どこにいってしまったのでしょう?

「ミスは部下の責任。手柄は自分のもの。」これは最悪の上司だと色々な本に書いていますよね(笑)

今回の一連の手続きは「地方公務員法に基づき、職員の懲戒処分を行った」ものであって、日常的な人事の事務仕事の一環として粛々と進めただけだという反論が聞こえてきそうだが、だとするならば、全く幼稚で政治センスがありませんよ。

議会が提出した全会一致の決議文に書いてある文言の意味すら理解できない国語能力に加え、そもそもの経緯、一般質問で指摘されてからの議会監査請求、そして、100条委員会の設置ではなく、全会一致での決議文の可決。

ギリギリの判断でこのような結果に至ったということの政治的意味を全く理解しておられないからこその、7月12日付たった1枚のペーパーによる報告・・・

そういえば、この4年間、一切自分の身を切らない方でしたよね。できない理由が何かあるのでしょうか?

自分の部下が図らずも不祥事を引き起こしてしまったとするならば、頭を下げ謝罪をし、自分の身を削る、場合によっては返上するのが組織の長としての責任の取り方ではないか。

議場を勝手に利用して議長に発言を求め、ついでに言葉だけの謝罪をする。議会をなんだと思っているのだろうか?

将たるもの、誰よりも先頭を駆け、自分の背中で仲間を鼓舞する者。あるいは、いかなる時もどっしりと後ろに構えて、仲間に対し常に安心感を与え続ける者。歴史に残る優秀な将とは、このどちらかである。

結局はどちらでもない。人の上に立つ資質など持ち合わせていなかったということである。
聞く耳を持ち合わせていないのだとしても、そのことを「ご注進」できていないということも大きな問題である。

成人式の挨拶で定番のフレーズ。「権利と義務は一体だ」というお話・・・負託を受けて行政の舵取りを担っている「権利」には、それ以上に重い責任と「義務」が伴っているのでは?

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