横手市議会議員 奥 山 豊 和 公式ブログ

明日への責任~市政に若い力を

続・委員会審査の中から。

2017-03-20 22:43:26 | 日記

多岐に亘った総務文教常任委員会・分科会での審議。



ここは、初日に管内視察で訪れた「横手市総合交流促進施設・金沢孔城館」であり、閉校した旧金沢小学校を改修したもので、いよいよ4月1日の開館を迎える。

リフォームされた館内をみさせて頂いて、あれだけの部屋数を金沢地区住民の交流施設として活用しきれるのだろうかというのが、率直な感想であった。

このエリアの地域資源として外せない「後三年合戦」というキーワードを活かしながら、いかにして地域の稼ぐ力を高めていくのかということを真剣に考えれば、現在行っている「金沢城跡発掘調査」等と関連した展示を行うなど、近くにある既存の「後三年合戦金沢資料館」と連携した魅せ方をすることによって、地場産品の販売なども積極的に行いながら、観光客と地域住民の交流を深めることのできる拠点となってくれることを願っている。

横手市全体のために、この立派な施設をどう活用していくのか?

地元だけの問題ではないのである。


増田まんが美術館については、いよいよ一大プロジェクトが動き出す。

「増田の町並み(伝統文化)とまんが美術館(マンガ文化)という異種の日本文化を一体的な観光資源として捉え、横手市増田ふれあいプラザを、マンガの収蔵・展示に重点を置いた『新しいコンセプトの増田まんが美術館』にリノベーションし、増田の町並みとの相乗効果を図ることを目的」にし、この4月から2年間、改修工事のため一時閉館される運びとなる。

マンガ原画の収集とデジタルアーカイブ化をメインとし、文字通り原画収蔵数世界一の「マンガの聖地」を目指すことになるわけであるが、マンガツーリズムによる交流人口の拡大やクールジャパンの推進といったような観光的要素というのは、あくまでも成果として後からついてくるものであり、収集とアーカイブ化を愚直に行うことがこのプロジェクトの柱であるということは、これまでの度重なる審議の中で再確認された点である。

しかし、これがわが国の文化遺産を守るためのプロジェクトであるとするのならば、なぜ横手市の一般財源で行わなければならないのかという素朴な疑問が残る。

だからこそ、私が12月議会の一般質問で指摘させて頂いた通り、国家プロジェクトとしての位置づけで、国の「MANGAナショナルセンター構想」の中核を担うべく、様々なチャネルを駆使しながら、しっかりと働きかけて頂くことを強く要望するものである。受け身では何も進まない。それが政治だ。

加えて、最終的には世界の中の日本の「マンガの聖地」を目指すことがこのプロジェクトのゴールだとするのならば、そこまでの戦略図は描けているのだろうか?企画展をやればやるほど赤字の垂れ流し、施設の維持管理に莫大な市民の税金が投入されることなどあってはならないのである。

そもそもこのプロジェクトは、前市長が現在の雄物川町えがおの丘周辺を6次産業化の一大拠点とする「食・農・観deまちづくりプロジェクト」として、「食を手段に農を元気に観につなげる」という構想があったものを、現市長が「費用対効果、採算性に疑問」を感じ白紙撤回したことにより始まったという経緯がある。

であるとするのならば、この「マンガ原画と増田の町並みを活用した交流人口拡大プロジェクト~よこて版クールジャパンの推進~」事業にも、当然のことながら、「費用対効果」が求められるのである。

そこをあいまいにしたまま、「文化施設」だから採算性は度外視していいなどという理屈は断固許されない。政治判断をした責任がある。

では、工事のため閉館される2年間に何をやるのかということが、今後もの凄く大事になってくる。

移動特別企画展や移動子どもマンガ教室などを行い、増田のまちなみの中で原画を展示していく考えを持っているようであるが、私は、大迷走した「増田庁舎オープンリノベーション事業」により未だ使い道の定まらない「貸事務所」を活用することを提案した。

9月の総括質疑で取り上げて以来、その後あの貸事務所が一体どうなったのかということは、一切私たちに説明がなされていない中で、庁舎管理費の部分で改めて質問してみたところ、調整中?交渉中?というよく分からない答弁で、結論は「まだ入居していない」というのが事実である。

もう1年引き続き募集をかけるとはいうものの、いつになったら入るか分からないものに期待を寄せるよりも、貸事務所や面談室も含めたあのフリースペースを、思い切ってマンガ原画の展示やマンガ図書館にし、マンガに触れながらくつろぐことのできるマンガ喫茶にしてしまった方がいいのではないか。

「目的外使用となるので、国と協議してみないと・・・」などというお決まりの行政の理屈を並べてはいたが、だとすれば本当に、あのリノベーション事業は何だったんだろうと今更ながら思う。

国の委託事業を受けるための要件を満たすために、「貸事務所」なる機能が必要条件だったのかもしれない。しかし、それが結果として今現在も使われていない事実がここにある。

まんが美術館を2年間閉館する間、まんがの街としての意識を、マンガファンを繋ぎ止めておくための拠点をどうしなければいけないのかという思いが、もしかしたら、1年前には持ち合わせていなかったのではないのだろうか?

これも、「予算ありき」の典型的な末路である。

この2年間をどう使うのかということが、このプロジェクトの命運を左右しているように思えてならない。今後もしっかりとチェックしていきます。


地域公共交通費には、来年度も生活路線バスの維持も含め、1億6100万円が投入される。

横手市として、生活の足を維持していくためのビジョンは描けているのだろうか?今後の公共交通の在り方についてどのように考えているのだろうか?

多発する高齢者ドライバーの交通事故を受け、警察では運転免許証の返納を働きかけている。観光2次交通の課題もある。子どもたちの通学のために、スクールバス運行事業に1億3276万3000円が今年も投じられる。

横手市のいわゆる「デマンド交通」は、近隣自治体に比べてもドアツードアということで誇るべき制度のようだ。しかしながら、路線バスの空白域での運行という制約もあることで、必ずしも利用者にとっては使いやすいものにはなっていないものと思う。

考えてみてほしい。

今ハンドルを握れている私たちも、10年後、20年後、30年後には、公共交通に頼らなければならない日が必ず来るのである。自動運転の技術革新により、無人バスがまちを駆け抜ける時代も来るのかもしれない。

そういうことを総合的に勘案しながら、市民にとって安心安全の公共交通の在り方をしっかりと議論し積み重ねていくことが、住み続けたいまちづくりのために欠かすことのできないテーマであると思う。

駅から観光地へシャトルバスを走らせるためには、外から来るお客様のためには、何のためらいなく安易に税金を投入する。

交流人口の拡大も確かに大切である。しかし、「赤字でした」で笑って済ませていいのか?それが「市民ファースト」の政策だと胸を張って言えるのか?冗談ではない。

公共交通の在り方というのは、必ず全ての市民に関わってくる課題だということを重く受け止めて、私たちの世代からもっとこうあるべきだということを発信していかなければならないのだと思っている。


以上、質問準備をしたノートをざっと振り返ってみて、ほんのごく一部を紹介させて頂いた。改めて、言いたいことが全然言えてなかったなとしみじみ思う。それはそれでいい。次に繋げればいいのだから・・・


課題が山積し、それぞれが広範囲にわたっている現状を考えると、縦割りの予算、厚生・産業建設・総務文教という縦割りの一面的な議論だけでは、物事の本質にたどり着くことはできない、そういう課題が増えてきているように思う。

公共交通をとってみても、高齢者の視点、観光客の視点、子どもたちの通学という視点からみると、全ての委員会に関わりがでてくる話である。

最後に、当局には、増田関連事業に投じられている事業費について整理して総額を示してほしいということを要求している。これまでの縦割りの議論では盲点になっていると感じたからである。

今こそ、真実をみんなで共有すること。

そのことが、未来に繋がる議論になるのだと信じている。

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