昨日は、自衛隊家族会大森支部大雄支部合同の防衛講話ならびに懇親会に参加させて頂いた。
常日頃、様々な自衛隊関係の会合に参加させて頂いているが、自衛官を子に持つ親同士の交流を深める活動というのは大変意義深いものであり、この度の九州北部の豪雨災害を始め、多発する自然災害の現場における自衛隊の活躍というのは目覚ましく、本当に頼りになる存在だなというのは国民誰しもが疑う余地のないことだろう。
そういう意味で、防衛省・自衛隊と私たち国民を繋ぐ架け橋として、自衛隊家族会の皆様の活動がこれからも大いに発展されることを願ってやまない。
今年もお招きを頂きありがとうございました。
さて、2週間にわたる議会報告会・意見交換会も、7日(金)の増田会場で無事終えることができた。
全体的に参加者が減少傾向にあるが、今回も共催頂いた地区会議の皆様のご協力ならびに議会事務局のサポート、地元地域局の皆さんを始めわざわざ会場にお運び頂いた市職員の皆さんにも感謝申し上げたい。
増田会場では、地区交流センター化に加え、重伝建街なみ関係やDMOについても質問が出され、まんが美術館のリニューアルという一大プロジェクトが、いかに地域住民不在で進められているのかを痛切に感じた。
議会として、担当委員会としても、情報発信の不足については真摯に反省をしなけばならない。
まんが美術館が入居している「ふれあいプラザ」をまんがに特化した施設にリニューアルさせるため、プラザ内にあった増田公民館の機能、図書館をを移動させなければならないということが、今から2年ほど前から動き始めたわけである。
あの時に、何のためかということを地域にきちんと説明をして、関連事業も含めよりよい形をいかに築き上げていくのかという合意形成を図ることを、もっと丁寧にすべきだったのだろうと思う。
それをしてこなかったツケが、「増田庁舎オープン・リノベーション事業の失敗」に代表されるように、地域の方々の不信感となって一気に噴出してきているように感じる。
議会報告会の会場となった増田庁舎となりにある「多目的センター」。一方的に市側から指定された活動拠点に若干の手を加えただけで、ここで「公民館活動をやってくれ、地区交流センター化を進めてくれ」という行政の姿勢というのは、市民協働とは程遠いし、思い上がりも甚だしい。
実際、例年開催している増田地域センターまつりが、今年は半分の規模でしか開催できなかったというから、まさに、思いつきの政策、場当たりの対応によって市民が振り回され、地域の方々の熱心な活動を妨げているというのが実態である。
何が自主運営だ?何が市民協働だ?できもしない綺麗事を並べるのも大概にしろと言いたい。冗談じゃない。
増田庁舎の空いている場所を利用させてほしいという声も出されているようで、1階左側のカフェが撤退したフリースペースと3階フロアが想定されるが、そこを貸し出すとして、また改修工事を行うの?設置場所を勝手に変更したエレベーターは2階止まりですよね(笑)
また、増田庁舎1階に移転した図書館についても、これまで利用してきた方々にとっては、「静かな環境でおちついて調べ物をしたり、勉強をする雰囲気ではなくなってしまった」というから、本末転倒ではないか。
確かに、リニューアルによって子どもたちが利用しやすい環境にはなっているようだが、フリースペースからの話し声が建物全体に響き渡ってくるというから、「静かな気持ちになれない」というこの場所は、果たして図書館と呼んでいいのだろうか?
この部分をとってみても、図書館とは何ぞや、どうあるべきかという本質を外しているし、利用者の立場を何も考えていないことだし、関係者との調整を全くしてこなかったことを証明しているように思う。
ここで、前回のブログの最後に紹介した、「増田庁舎1階の活用について、アイディアを募集します」という回覧板が出回っていることについて・・・
「市民に親しまれ、世代を超えた交流と賑わいが生まれ、また新たなビジネスの始まりを支援する場所とするため」にアイディアを募集し、「いろんな提案を参考に、よりよい庁舎運営を目指す」そうであるが、ちょっと待ってほしい。
平成27年11月臨時議会の際の説明でも全く同じことを言っていて、それが見事に大失敗した。その責任をどなたもとらずに、自らの失政を棚に上げ、現場の地域局に対応を丸投げし、挙句の果てには市民に対し「こんた庁舎だったら、遊びに行ぎでな!!」というアイディアを出してくれとは、横手市役所の「思考停止状態」、無責任体質を自らが白状しているに等しい。
応募期間が7月いっぱいで、増田地域課が提出先になっているようだが、「増田庁舎改修目的と活用例」として11点、素晴らしい言葉がきれいに書かれているが、これは全て、地区交流センター化の理念と120%合致しているではないか。
縦割り行政が何ら改善されていない。「部局横断」なるスローガンなど、2度と口にしないでもらいたい。
どの程度地域の方々との話し合いをして、あのような回覧板が出回っているのかは存じ上げないが、そもそも、まんが美術館リニューアルという一大プロジェクトを進める入り口の段階で、当時、「地区交流センター化」はまだ試行期間で全体像が定まっていなかったとはいえ(今も定まっておらず、トップが判断を先送りしていることによってむしろ迷走しているようにさえ思いますが・・・)、今後の増田公民館の活動拠点をどうするべきが、地域の方々の熱心な活動に水を差すことのないように、まず第一に拠点をどこにするか、どんな機能が必要なのかを合意形成を経た上である程度のかたちを確定させるべきであった。
その上で図書館機能の議論をし、静かな環境を確保するためにはどの場所にどんな形で移転させればいいかを、図書館関係者が主体となって話を進めていくこと。
そして、行政機能をどうするべきか、どこに置くべきかの議論である。エレベーターは本当に必要なのか、必要だとすればどの場所にどんな形で設置したらいいのかということを筋道立てて広く市民を巻き込んだ議論、経過をオープンにして進めるべきだったのだろうと思う。
見事に真逆の進め方、パフォーマンスで「オープン・リノベーション事業」なる国の委託事業に手を上げて、平成28年3月末までに工事完了という期限が決められてしまい、一切中身の議論ができなかったのである。
このような住民不在、議会無視のふざけた仕事をしている役所など、全国を探して横手市以外にあるのだろうか?
笑い声が聞こえてくるようだ。県内第2の市、県南の雄という看板も存在感も地に落ちている。
さらに、1階の総合窓口には、いまだに「ただ今、都合により行政窓口業務は、すべて二階で行っております」という張り紙が、きれいにラミネート加工までされて掲示されている。
(敢えて写真は掲載しませんが・・・)
私は、昨年の9月議会の総括質疑で、「1階の総合窓口でワンストップで市民サービスを行うとしていた約束が守られていないではないか」ということを指摘させて頂いた。
http://www.city.yokote.lg.jp/gikai/movie000687.html (22:08頃~)
年度が変わればこの有り様である。あの張り紙、撤去されていなかったんですね(苦笑)
現在の横手市議会における議場内での発言というのは、こんなにも軽いのだ。議員自身も発言には気を付けなければならないのは言うまでもなく、当局側の答弁は、全てその場しのぎ、都合の悪いことは隠し、聞かれなければ答えない。力のある上層部の方によって、仕事の進め方も根拠までも捻じ曲げられてしまう状況。
1億円弱もの予算を投じた増田庁舎の改修。
永い歴史の中で、地域住民にとって頼りになる「おらが役場」が、幼稚な思いつきと未熟な仕事の進め方によって無理やり手を加えられた今の姿というのは見るにたえない。
全体像を描くことなく、目先のことしか見えていないから、こういう無様な結果になるのである。
地域活動が妨げられ、静かな図書館も奪われた。もはや、市民に対し総合窓口で行政サービスする気もない。
さらに言えば、まんが美術館リニューアルの目的や、どんな施設になるのかということが、全く市民に伝わっていないし情報提供がされていない事実も今回明らかになった。
(ホームページを探しても、プロジェクトの詳細は分かりませんよね)
今の横手市役所は、誰のために、何のために仕事をしているのですか?と、改めて声を大にして問いかけたい。郷土愛を語る資格などありませんよ。
戦略も描けないし、ビジョンも語れないということは、見えていないということなのだろう・・・
それでいて、「チャレンジデーの参加率103%が市民協働の成果」?だとは、もはや不思議の国、おとぎ話の世界に迷い込んでいるようにさえ思う。
「道半ば」を振り返ってみて、そこにはどんな道があったのだろうか?足跡は残っているのだろうか?
この2週間、様々な地域に出向き様々な声をお聞きする中で、「市民に開かれた議会」とはどうあるべきなのか、市当局に向き合う我々議員の姿勢とはどうあるべきなのかということを、改めて考えさせられた気がしている。
その責任を痛感しつつも、もはや横手市は、組織として成り立っていないことも再確認してしまった。
頂いた貴重なご意見ご提言を皆で共有し、きちんと行動に移したいと思う。
不毛な4年間。これが事実。これが成果なのだ。
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