奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

3月議会開幕~無責任体質?~

2017-02-28 23:16:25 | 日記

横手市議会3月定例会が開会。

昨日は、市長の施政方針演説に続き条例案等の審議が行われた。

説明が省略される専決処分の報告については、先般の議案説明会で指摘した点を再度確認をさせて頂いた。

①なぜこういうことが発生してしまったのか。責任の所在について。

②損害賠償額81,000円は保険対応できなかったということだが、どのような会計処理をしたのか。

③たまたま軽微な?物損事故で済んだものの、無保険の公用車が人身事故を起こしてしまったとするならば取り返しのつかない事態になる。今後の再発防止策について。

以上3点を簡潔明瞭にお聞きしたつもりであったが、最初にご答弁を頂いたのが現場の地域局長。

手続きを忘れてしまってこのような事態を招いてしまったとのことで、81,000円の支出について地域局では把握をしていないとの答弁。今後は公用車の取り扱いについて年間スケジュールにしっかりと組み込んで、複数でのチェック体制を構築するとの方針のようであるが、現場の対応としてはそういうことなのだと思う。

責任の所在は?と再度お聞きしたところ、議場は沈黙に包まれた。まさに「おら、知らね~」の雰囲気。

まちづくり推進部長が引き取ったものの、総合政策部・財産経営課の予算で行った?というよく分からない答弁。

当局の皆さんは、議会というものをどのように捉えていらっしゃるのだろうか。

専決処分の報告については、普段本会議でのやりとりはあまりないような印象をもっている。

しかし、私が先日の議案説明会の場において質したことの意味。

いかなる理由があろうとも、公用車を無保険で走らせていたのは事実である。そのことをさりげなく説明してその場をやり過ごそうとする姿勢。

一歩間違えば大問題になりかねない重大な事案を、聞かれなければ答えないという姿勢は、隠ぺい以外の何物でもないと思う。

当局と議会が車の両輪だというのならば、いい情報もそうでない情報も互いに共有をすること。そうしなければ、横手市は前に進んでいけないのだと思う。

そのことによって、「議会がバラバラだ」と批評されるのは心外だし、馴れ合いではなく互いが緊張感を持って建設的な議論を積み重ねることが、市民の付託に応えることだと私は思っている。

議案説明会で発言したこと。このブログで発信していること。そして、議会での発言。

一つ一つの言葉、やりとりに私は意味を込めている。

(ちなみに、昨日はこの問題について2人同時に挙手をしたわけであるが、議長が先に私を指名してくれたことには感謝している。2番目だったらシナリオは崩れていた。まあそれは結果論であるが。)

聞かれなければ答えない。組織で仕事をしているはずなのに、他人の仕事への無関心がこの事態を招いたことの事実は、まさに無責任体質そのものであると言わざるを得ない。

人が質問しているのに、沈黙するのは本当に勘弁してもらいたい。そういえば9月議会の総括質疑の時もそんなことがあった・・・

しかしながら、歩み寄って予算審議をしていくということを自分自身に言い聞かせながら、今日は平成29年度一般会計予算の審議が長時間にわたり行われた。

質疑を拝聴していると、各々の政治信条というか、持ち味というか、キャラを前面に押し出した、どれも聴きごたえのあるやりとりである。

私は、まずは観光費から2点。

歴史まちづくり事業の「歴史的風致維持向上計画策定事業」については、「計画策定作業2年目に入り、策定委員会の開催と国との協議に要する経費」を計上しているようであるが、いまいちスピード感がないし、今年何をやるのか、これまでの成果は何なのかということがはっきりしない状況にある。

歴史的に価値ある資源をいくつも抱えている横手市にとって、この事業を展開する上で、何をもって歴史まちづくりを行っていくのかという物語づくり、思い切った絞り込みが必要であるということを申し上げた。

2点目は、「増田のまちなみ振興事業」に関連し、昨年12月議会において、559万円の補正予算をかけて2次交通の強化ということで、最寄駅から増田のまちなみへのシャトルバスを運行していることの成果と、今後の方向性についてお聞きした。

今のところ想定より利用者が少ないという分析のようであるが、行政が税金を投入して観光政策を行っている以上、結果責任が問われるのは当然のことだと思う。この点については、視点を変えて改めて取り上げるつもりだ。

続いて農業費からも2点。

来年度1億6618万2000円を計上している林業振興費は、今年度と比較すると実に2626万2000円のマイナスと言う状況である。

横手市における森林面積は総面積の54.2%を占めるということで、市長の公約にも「農地山林フル活用」が挙げられており、「農林部」を新設したことにもその熱意が表れていると受け止めている。

林道や橋の長寿命化、路網整備が課題とされている中にあって、きちんと手をかけなければ、山林の価値、木材の価値というものは高まっていかないものと思う。

ワクワクドキドキするような林業に対する展開を、今後期待していきたいものである。

もう1点は、当地はビールの原料であるホップの一大生産地であるということを前面に押し出して、他の戦略作物のように市としてしっかりと応援をして頂きたいということを申し上げた。

現在、大雄地域局と連携をしながら、ホップ農家を対象としたアンケート調査を実施しているようで、その意向を十分に踏まえた前向きな対応を検討頂けるとのことなので、大いに期待をしているところである。

今後は、総務文教・厚生・産業建設の各常任委員会・分科会に分かれての詳細な審査が行われる。

所属する総務系の予算については、今日のやりとりの中で、目的や成果目標があやふやなものが見受けられた。しっかりと準備して議論して参りたい。


明日は、地元高校の卒業式に参列させて頂き、午後からは一般質問の要旨の届け出がある。

この間新年を迎えたと思っていたが、もう別れの季節なんですね。

私は今回も一般質問に立つことにしました。3月議会にやるのは久しぶりです。残された任期、山積する課題を一つ一つ質してまいりたいと思っております。詳細はまた改めて・・・


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