横手市議会議員 奥 山 豊 和 公式ブログ

明日への責任~市政に若い力を

特区は首長のやる気から~若市議東北ブロック研修会Part1~

2016-10-15 21:58:54 | 日記

一面に広がる刈取りの終わった田んぼをみていると、確実に近づいてくる冬の足音を気にせずにはいられない。

本当に、季節の移ろいは物凄く早い・・・


さて、11日(火)と12日(水)は、「全国若手市議会議員の会東北ブロック」研修会のため、仙北市田沢湖へ。
済んだ空気と抜けるような青空で、秋田駒ケ岳の山頂まではっきりと望むことができた。

研修に先立ち開かれた臨時総会では、これまで代表として私たちの先頭に立ってこられた青山先輩が、この8月末をもって2年間の任期を終えられたことで、会員の総意で「顧問」に就任いただくべく規約の一部改正を行った。

青山顧問には、引き続き大所高所からご指導頂ければ幸いです。



私自身9月1日付でブロック代表という要職を仰せつかってから初めての催しを迎えるにあたり、会計の年度締めが終わっていなかったこともあって、新事務局長の佐々木にかほ市議との引継ぎが十分にできておらず不行き届きの点もあり、会員の皆さんには色々とご迷惑をおかけしてしまった。

しかしながら、全国会長である伊藤香取市議には、超多忙を極める中を千葉県からわざわざお運び頂き、遠路福島や宮城はじめ、県内の多くの同志が参集し盛会裏に開催することができたことは本当に有難く思っている。

特に、庁舎建設問題で揺れる中、特別委員会や決算審査が同時に行われていたのにも関わらず、仙北市議会の若手三羽烏には何から何までお世話になった。

特に、お二方には前年度まで監事を務めて頂いた関係で、東北ブロックの運営に多大なるご貢献を頂いた。

皆さんのご協力に、改めて深く感謝申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。


研修の1コマ目は、「仙北市地方創生・近未来技術実証特区~農林・医療などの総合的な交流拠点を目指して~」と題し、仙北市役所の小田野地方創生・総合戦略統括官よりご説明を頂いた。



3町村合併から11年目に入った仙北市においても、ご多分に漏れず、少子高齢化による過疎化の進展が大きな課題となっている。

国においても、様々な岩盤規制を突破するための実験的な取り組みとして「特区」制度を用いており、平成27年3月の国家戦略特区2次指定から、「地方創生特区」ということで仙北市の取り組みが始まっている。

ちょっと驚きだったのは、特区に指定されたからといって手厚い交付金がきているわけではないということである。

特区に指定されただけでは何も起きない。あくまでも、やる気のある地方自治体が規制改革を行っていくことで地方創生に結び付けていくことがねらいなのだ。

この「やる気」というのがなかなか難しいところだそうで、新しい提案というのはこれまでの行政からは出てきにくい状況があり、むしろ首長自身のやる気に市役所職員がついてこれない位の勢いがないと、新しい取り組みは評価されず、特区に指定されることも難しいようだ。

そして、いざ指定されたとしても、規制緩和された状況の中で事業を展開していくことは思ったよりも難しく、基本的に自治体が自らやるというよりも、民間事業者がやりたいことを、規制緩和をうまく活用していく中で事業の幅を広げていくことが望ましい。

具体的に仙北市が取り組んでいる事業(総理大臣から認定された事業)としては、

1.「国有林野の活用促進」として、600㎢にもおよぶ国有林と民有林を併用した効率的な林業経営や、家畜の放牧・加工施設や農家レストランの経営、ネイチャーゲーム等自然と触れ合うための環境整備を行っている。

2.「農業法人経営多角化等促進事業」として、農業法人に係る農地法の特例を活用した株式会社が、特産品の加工販売を行うことで、6次産業化を加速させている。

3.「高齢者退職者就業事業」として、県のシルバー人材センター連合会と連携して、元気で意欲のある高齢者に仕事を提供し、1次産業の労働力確保を目指している。

4.「NPO法人の設立手続きの迅速化」ということで、規制緩和を活用してこれまで認証に2か月ほどかかっていたものを2週間に短縮させることによって、地域活動・コミュニティビジネスの担い手と市が連携し、協働したまちづくりを加速させようとしている。

他に、現在調整中の新規事業としては、

「温泉活用・湯治型ヘルスケアの推進」を目指して、北投石が存在し湧出量日本一を誇る強酸性泉の玉川温泉での湯治をさらに進化させようとしている。

同じく北投石を持つ台北市と協定を結び、外国人医師等が行う臨床修練等に係る特例を活用した医療と国際交流。

ヘルスケアツーリズムということで、一度医療機関で体調チェックを受けて頂いたお客様が、温泉に入り、ウォーキングをしたり地元の健康食を味わう等々の指導プログラムの構築。厚労省が指定する「温泉利用型健康増進施設」の規制緩和も視野に入れつつ、市内の施設を活用して、市民の健康増進を図ることによって、医療・介護費の削減に繋げていく取り組みも模索しているようだ。

横手市の「健康の駅事業」においても大いに参考になる部分であると感じた。

また、農家民宿が個々で行うサービスには旅行業法が適用されないが、まとまったかたちで商品企画や料金徴収を行おうとすると同法に抵触してしまうため、「農家民宿等の団体が行う農林業体験サービスにおける旅行業法の適用除外」についての規制緩和も提案しているようだ。

グリーンツーリズムを戦略的に行うことによる交流人口の拡大、インバウンドの取り込みによって地域全体の活気につなげていくという部分についても、大変興味深い取り組みである。

「ドローン」については、西明寺小学校と中学校の間を飛ばして図書輸送の実験をしたり、「ドローンインパクトチャレンジアジアカップ2016」を開催したほか、「近未来産業振興への道」というお話が興味深かった。

門脇市長は、この地を「ドローンバレー」にしたいということを常々おっしゃっているそうで、先日テレビのニュースで取り上げられていたが、子どもたちへのプログラミング学習やドローン操縦者の育成講座、関連産業の新規参入の受け入れ等、長い目で見て、ドローンを学んだ子どもたちが、その経験を地元で活かせるようにするための取り組みも行っている。

「Senboku flight Planning」ということで、新たな産業づくり支援協議会を立ち上げたり、9月から12月にかけては、「近未来産業体験プログラム」を実施し、ドローンに対する知識と操縦を学ぶ機会を提供するなど、まさに「日本再興戦略2016」にも掲げられている「第4次産業革命」の先端を走る可能性が、ここ仙北市に秘められているのだ。

農林業や温泉等、地域資源をフル活用する一方で、しっかりと将来を見据えた成長産業にも力を入れている仙北市における地方創生特区の取り組みは、地域に根差しながら非常に夢のある取り組みであると感じた。

首長の突破力。

想いをカタチにすること。

「やる気」を「政策」に変えること。

改めて政治家の存在意義、大切なことを教えられた、とても刺激的な研修であった。

次回に続く・・・

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