横手市議会議員 奥 山 豊 和 公式ブログ

明日への責任、未来への約束。

歴史に残る、形式だけの臨時議会。

2017-01-25 22:19:19 | 日記

私は、平成28年度横手市一般会計補正予算第5号に、「賛成」の立場から討論いたします。

去る1月13日、コールセンター業務を行う株式会社プレステージ・インターナショナルが、横手市の県第二工業団地へ進出することが発表され、秋田県と横手市を交えての立地に関する協定を結んでおります。

将来的に500人規模の雇用を目指すとするプレステージ社が、来年秋の本格稼働に向けて円滑な事業開始ができるよう、開設準備室と仮センターを設置することとしており、市としては、「将来の横手市にとって有益な企業である」ことから「全力で応援し支援する」ため、現在の条里南庁舎内の、現在は書庫として使用している美術工芸展示室を改修して使用したい旨の提案が市当局からなされており、900万円の補正予算が提出されました。

若い世代の定着に繋がる雇用の受け皿となる一つの選択肢として、このような企業が横手を選択して頂いたことに対し、円滑な業務スタートをきるための支援を立地自治体として行うことについては、私自身何の異論もありませんし、当然のことであると思っております。

しかしながら、横手市平鹿郡8市町村による合併のシンボルの地であり、横手市役所本庁舎であった、現在の条里南庁舎の一部を一民間企業に貸し出すということには、違和感を抱かざるを得ません。

今年4月1日から来年10月末日までの期間を予定しているとはいえ、現在行政機能を担う条里南庁舎に、新たに100人もの人が押し寄せたとき、トイレ等の改修を行うとはいえ、本当にお互いの業務に支障がないのだろうか、市役所に用事があって訪れる市民の皆さまに対し混乱が生じないのだろうか、講堂を使用しての行事や体育館でイベントを行う際など、駐車場は不足しないのだろうか。実際に現場をみてみると、不安はつきません。

また、1年半後に企業が退去したのち、1600万円もの費用をかけて改修したあの部屋を、今後どのように有効活用していくつもりなのでしょうか?具体なビジョンはお持ちなのでしょうか?

行政財産の一部を普通財産に解釈変更をして民間企業に貸し出すことが、市長の裁量の範囲内であるのかもしれません。しかも今回は、それを市長の政治判断で決定したとのことですから、その時々のケースバイケースでこのような判断をするということが、果たして行政の仕事の進め方として適切なのか、疑問を抱かざるをえません。

二元代表制の一翼を担う、議会から出された疑問、提案に対し耳を貸すこともなく、「この場所しかない」と一方的に押し切るやり方というのは、一人よがりであり、市民の代表である議会を無視する行為ですらあると私は思います。

もちろん、一民間企業とのビジネスの話でありますから、スピード感のある対応が必要であり、市民の皆さまや議会に対する説明の機会が直前になってしまうという理屈も理解しております。

しかし、今回の企業誘致が、市長ご自身が「熱望」していたことであるならば、受け入れる自治体として、どのようなサポートをしなければならないのかということを、事前に検討し準備することが必要であったはずです。

空き公共施設はもちろん、民間の物件を借り上げるなどして、そのような誘致企業に対応できる受け皿をきちんと準備してこなかったことを棚に上げて、「時間切れ」で議会に対し選択肢を示すことなく提案をしてくるやり方というのは、これまで指摘され続けてきた説明不足に対する反省が全くなされていないことでもあると思います。

しかしながら、今このタイミングで今回の補正予算を成立させなければ、プレステージ社の円滑な業務スタートに支障をきたすこととなってしまい、それは不本意なことであることから、「賛成」をするものであります。

市長におかれましては、ご自身の想いが先走るだけではなく、理念と政策、予算をきちんと結び付けて、行政が仕事を進める上での根拠を示し実行して頂きますよう、切に要望いたします。それが、行政を担う重責であるということを申し上げ、私の賛成討論といたします。

~~~~~~~~~~

昨日開かれた臨時議会。専決処分の報告3件と、900万円の補正予算案1件のみという内容であった。

本会議での趣旨説明に対する質疑はなし。
5回目の同じ説明である。議会から出された疑問を無視し続けたのだからこうなってしまったのだろう。

私は、付託された総務文教分科会において、改めて当局の姿勢をただした。

条里南庁舎の美術工芸展示室について、行政財産を普通財産へと解釈変更し貸し出したのち、貸付期間が終了した後の活用方法については、

「もう一度行政財産に戻し、書庫として活用したい」という答弁。

一瞬間をおいての答えだった。

「今後、関係部署と協議を進めて活用方法を検討したい」とのお役人答弁が付け加えられてはいたものの、1600万円もの改修費をかけて企業誘致のために活用した部屋を「元に戻す」と、何のためらいもなくそういう言葉が出てくることにはただただ驚きである。

「今後」なの?「税金を扱う」ということをどのように考えていらっしゃるのだろうか?

閉校した校舎など空き公共施設の有効活用が叫ばれている中で、「既存施設は製造業の誘致に向いていない」ということを担当が考えていることには、この組織は果たして同じ方向を向いているのかと心配になってくる。

旧金沢中学校を地元企業が活用してくれるのは、たまたまだということなのだろうか?

あるものを活かし何とかして活力を生み出していこうとするよりも、外から来る新しいものに熱心で、それを最優先する姿勢というのは時代錯誤であり、それは決して「市民ファースト」ではない。少なくとも私はそう感じている。

一民間企業と行政機能が同一フロアで混在するというあり得ない事態を回避するために、1月12日に開かれた議員全員協議会で私が提案した、現在条里南庁舎で業務を行っている横手地域局、農業委員会事務局、教育委員会を「別の建物に移動し、全てを普通財産に変更し『企業誘致センター』とするべきだ。その方がすっきりする」と申し上げた提案をどの程度内部で検討したのか、という問いに対しては、

「組織機構改革が伴うので、検討していない」との答弁。

私は、「機構改革せよ」などとは一言も申し上げていない。

議会の公式な会議の場において議員から出された提案について、「全く検討しない」という対応。

最年少議員とはいえ、随分軽く扱われているものである。体重は一番重いはずなのに(笑)

他自治体との競争でスピード感のある対応が必要な企業誘致という案件の性質上、事前の議会との協議のあり方をどのようにするかというのは、大変難しい課題ではあると思う。

繰り返し繰り返し指摘されてきた「説明不足」以前の問題に、議員の言うことに耳を貸さない、提案を無視するという姿勢では、それは「協議」ではなくただの「報告」である。そんな会議など、何度開いても同じだ。

今回の案件は、本来「産業建設常任委員会」で議論すべき内容である。それが、総務費の庁舎管理費の予算が補正されたことで、私たち「総務文教」にまわってきた。

この部分をとってみても、今回の案件がいかに議会の常識を覆すものであるかということを物語っている。


冒頭の文章は、本会議での採決前に行われた私の賛成討論の原稿そのものである。

私を含め、4人の議員が賛成討論を行った。当局の進め方に対する厳しい指摘が相次いだ。

いずれにせよ、議会が示した「全会一致の賛成」という結果により、今後、企業誘致はスムーズに進んでいくものと思う。魅力的な企業の進出が、若者が横手を選択してくれることに繋がることを願っている。

企業誘致に意見する議員の事、わざわざ賛成討論を行う議員の事、どのように評価されるかはそれぞれの判断であると思う。

しかし私は、「いちゃもんをつける議員は・・・」という空気の中で、いまだかつてない開かれ方をした臨時議会を最後まで戦い抜いた。充実感などない。あるのは無力感だけだ。



追伸・稀勢の里が横綱に昇進。

気は優しくて力持ち、おすもうさんらしい方だなあと思う。

実直で愚直な生き方。時々見せる人間的に弱い部分。それがまた魅力なのだ。

目標にしたい生き方である。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 若きファイアーファイター達... | トップ | 情報発信。~ようこそ塩竈市... »
最近の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事