杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

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・19日の「文民統制無視発言」抗議集会の報告

2007-09-21 01:52:35 | Weblog
9月19日、参議院議員会館にて行いました「文民統制無視発言抗議集会」には、100人ほどの方がご参加くださいました。
はじめに、
① 簡単なこれまでの流れ
② 経緯を分かり易くまとめたビデオの放映
③ 自衛隊内の指導に使っていたという文書の紹介(パワーポイントで)
  ただし、重要な部分については黒塗りの開示でした。
④ 国会議員の発言 ~ 共産党赤嶺、社民党保坂、同照屋、同近藤(敬称略)
みなさん異口同音に、埋もれていた重大な発言をここまで問題にしてきたことについて対する評価をしていただきました。質問状や記者会見という表立ったことはしてきましたが、ネット上で燎原の火の如く広がりを見せていたことは、非常に大きな原動力になりました。 今後、国会で追及し、また国政調査権を利用して、自衛隊文書の黒塗り部分の開示を求めること、など野党間で今後のと取り組みを決めてやっていく、という力強い発言もいただきました。
 議員が感度が鈍くなっているという発言もありました。そのような議員はもとよりですが、そのような鈍い議員を選んでしまっている国民の政治的無関心が大きな原因だと感じました。
民主党の議員が参加されなかったことについては本当に残念です。この問題を重大な問題とは感じていないのでしょうか。
⑤ 前田哲男さんの発言(後掲)
⑥ 会場発言
発言された方が、先頃亡くなられた小田実さんの言葉を紹介されました。
「戦争を知らない人は、町中を軍歌が鳴り響くなか、戦争は始まると思っているらしいが、そうでなく、日常のうちに戦争になっていくものだ」というものでしたが、昨日と今日の境目がわからないように、気がつくとそうなっているという、本当に空恐ろしい印象的な言葉でした。

今回、赤旗、朝日新聞、東京新聞が来てくれました。でも、マスコミの反応は問題です。まあまだ、この問題を知らない人は大勢います。
 今後も、この問題についてはねばり強く追って、問題提起をしていきたいと思っています。



前田哲男氏のお話の一部

この会議の主旨に賛同し、呼びかけ人として「駆けつけた」ところ、見事に「巻き込まれました」(笑)。
かつて旧憲法時代、軍は統帥権独立という権限を持っていました。
このことから二つの弊害がありました。
一つは、統帥権・作戦運用に関しては、予算も含めて統帥作用であるという主張が生まれ、臨時軍事費という得体の知れないもので国家予算が乗っ取られる、という財政上の弊害です。
もう一つは、現地における独断先行に中央政府を巻き込むということ。柳条湖事件はまさにその典型。
今の日本国憲法は、その否定と反省とそれに変わる価値の上に立っているはずなのですが、明治憲法的価値観が、自衛隊を通じて防衛省にまで波及している、ということを今、私たちは知らされました。
佐藤さんは、制服として法に反する行動をしたばかりか、今、議員として立法を無視した責任を追及されなければならないと思います。

安倍首相のもとで、安全保障の法的基盤の再構築に関する有識者の懇談会が設けられ、11月に結論を出すと言っている。安倍氏が“「駆けつけ警護」は合憲で、集団的自衛権に違反しないと思うがどうだ?”とこの懇談会で聞いたところ、この会の13人は「合憲である」と言っている。このような結論は出されてもそれを潰すことが大切だ。

印象に残ったのは、高田健さんが紹介した小田実さんの言葉。

「戦争を知らない人は、町中を軍歌が鳴り響くなか、戦争は始まると思っているらしいが、そうでなく、日常のうちに戦争になっていくんだ

(参考サイト)
▽『岩波書店>自衛隊・前田哲男著』
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0707/sin_k363.html

▽『首相鑑定>安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会』
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou/index.html
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ブロガーの声が国会に届く。佐藤正久は出し中 (Devlin)
2007-09-24 00:21:23
画期的な集会だったと言えるでしょう。国会議員の参加者の人数が少なかったとはいえ、ほぼ会議室の定員に近い参加者が集まったということですから、ブログの力が政治を動かした集会として大きな事実を一つ生み出したと確信します。「駆けつけ警護」にこだわって様々なブログエントリを書いていただいた皆様に心から敬意を表したいと思います。集会に参加していただいた皆さん、本当にありがとう!

保坂議員の明言「国政調査権で開示してもらうようにしたい」は実効力絶大だと思いますし、佐藤議員の「芽のうちにつぶすべき」という発言も的確です。

憶測ですが、小泉政権が2006年(平成18年)3月27日に新設した防衛省(発足時は防衛庁)の制服組中枢機関「統合幕僚監部」(幕僚長・齋藤隆、定員500名)の動向じは気になります。これ、マスコミも気付いておらず、深い闇の中に包まれています。私見では、発足してから一年半の間に急速に力をつけてきたのではないか、と疑っています。元隊長の「駆けつけ警護」発言の背景に、この機関あるいは防衛省のどちらか、もしくは両方の画策があったのではないでしょうか。

防衛省と統合幕僚監部は、普段どんな仕事をしているのでしょう。双方の得体の知れない構造を公開すべきだと思いますし、「駆けつけ警護」発言の追及によって公開に導く突破口となり得ると考えるなら、佐藤議員の発言は極めて大きい意味を持つと思えます。

ブログ「ムルダヴァのように」のヘリオトロープさんによる報告によれば、参加された議員のほかに秘書さんたちによる代理出席(社民・民主)もあったということですから、ブログ「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士」のヤメ蚊さんの「国会議員も5人くらい参加」を実質では上回ったと見るべきでしょう。そして大きな成果として、取材に「駆けつけた」朝日・東京・赤旗はいずれも記事を書いたのですからね。あの朝日についに書かせたのは、集会の勢いを無視できなかったということでしょう。

現時点で「秘書の方で『???』という応答の方や、議員さんでも『・・・ッとなんかそんなのありましたよね。何でしたっけ』」という方は残っているかと思われますが、これで少なくとも民主・共産・社民は、市民が投げかけたボールを受け取ったわけですから、各党の動きを少しは期待できると思います。

この絶妙なタイミングで集会が催されたことを心より慶賀したいと思います。杉浦さん、ヤメ蚊さん、その他多くのブロガーの皆さんに敬意と祝賀の思いを申し上げます。

さて、件(くだん)のヒゲ隊長はどうしているか、これはヤメ蚊さんのブログでコメントしましたが、おとなしく黙っているのではなく、攻勢に出てきています。テロ特措法をめぐる現場の隊長による決定版と銘して集会。題して「佐藤正久/テロ特措法・駄法螺講演」。これ、同じ参議院会館第一会議室で催されます。講演が始まった30分後、「駆けつけ警護は憲法違反、佐藤正久は辞任せよ」という横断幕を参議院会館第一会議室の前で広げて下さる方はいらっしゃいませんか。佐藤さんは横断幕を背にしているので見えませんが、聴衆全員には見えるのです! その他ゲリラ作戦はいろいろ考えられると思いますが、コストパーフォーマンスを踏まえてなるべく穏便な作戦を望みます。これは効くと思いますが、どうでしょう?

参考資料:
http://megalodon.jp/?url=http://www.fides.dti.ne.jp/~shinwa/jikyokushinwakai/kouenkai/seimin.html&date=20070920153056(ウェブ魚拓使用)
2007年 10月3日「政民合同會議」のご案内 「テロ特措法の延長反対による波紋」(時局心話會 http://www.fides.dti.ne.jp/~shinwa/
講師/佐藤正久
いわゆる「テロ対策特別措置法」で日本が方針を転換すれば、日米関係、そして日本の国際的地位にどのような変化を及ぼすことになるのか。現場を肌で知り尽くした元自衛官として、今回の動きを分析する「見逃せない緊急企画」。
【日時】 平成19年10月3日(水)AM11:50~
【場所】 参議院議員会館1階「第1会議室」

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