9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について <債務貨幣システムとは> その34

2017年10月31日 | 日記
とあるスナックで

コー
<公共貨幣システム>になったら、政府の財政節度は保たれるのかという心配はあると思う。
しかし、政府の機関、国の機関でない中央銀行がある日本、アメリカ、そしてヨーロッパの国々は、どれだけ政府の債務が膨らんでいるのだろう。政府の財政節度は保たれているといえるのだろうか。たしかにインフレにはなっていない。しかし景気が悪ければ普通はインフレにはならないんではないだろうか。

<公共貨幣システム>を導入するにあたっての前提として、山口薫は、3つの条件があると言っている

今の<債務貨幣システム>では、銀行の貸し出しによって、その貸し出しは、<無からお金を創る>わけだから、そしてそのお金はすぐに使われるわけだから、流通しているお金の量が増えることになる。これをコントロールすることは難しい。かつての中央銀行による(窓口指導)があれば別だが。

<公共貨幣システム>では、銀行が<無からお金を作る>ことができない。これが決定的に違うところだ。
だから、国全体のお金の量をコントロールしやすくなるんじゃないだろうか。
だから逆に政府の財政節度も保ちやすくなるんだと思う。

国全体のお金の管理を新たに作る<公共貨幣省>に一元化してコントロールするということではないだろうか。


小林
そうですね。経済学者だけでなく、いろいろの立場の人がこの<公共貨幣システム>について、話し合って欲しいですね。

なにしろ、この<公共貨幣システム>を導入すれば、増税なしに国の借金がなくなると言っているんですから、こんないいことはないんじゃないんですか。
銀行だって、今まで通りにやっていけるわけだし、逆に今の<債務貨幣システム>のほうが、経営は難しいのではないですか。


コー
いまの<債務貨幣システム>だと、膨らんでいくお金の量をコントールすることがむずかしく、どこかで必ずパンクする。そしてその対策としてまたまたお金を増やさざるを得ない。そしてまたパンク。そしてまたお金を増やす。この繰り返しなわけだ。どんどんいつまで増やし続けられるんだ。永遠に増やし続けることができるのか。最後はどうなるんだ。実体経済の何倍まで増やすことができるんだ。<無から作ったお金)を、ただ単に<数字だけのお金>を。


小林
そうなんですね。だから山口薫は、<公共貨幣システム>の導入は、歴史的転換点と言っているんですね。



コー
ところでまた面白い動画があったよ。ちょっと早く動くので見ずらいんだけど、
<債務貨幣システム>とはどういうものなのか、言っていると思う。

だんだん分かってきたということじゃないんだろうか。

世の中の仕組みが実際こうなっているわけだから。

やっぱり俺らは<家畜>だったということだ。

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9.11について <債務貨幣システムとは> その33

2017年10月30日 | 日記
とあるスナックで

コー
それでは、公共貨幣の表の一番下の(経済政策)を考えてみよう。(公共貨幣システム)では、(政府と公共貨幣委員会)が政策を行うと書いてある。(債務貨幣システム)では、(財政政策)は(政府)、(金融政策:利子 QE)は(中央銀行)と書いてある。今がそうだよね。この(金融政策)も政府がやったら大変なことになると考える人が、結構いるんじゃないかな。ましてや(政府)がお金を発行するなんて、と。その考えも十分わかる。たとえばその時の政府、政治家が戦争をしたいと思って、戦争の費用が税収だけでは足りないなという時に、どんどんお金を発行して軍事費を作ってしまう。そんな心配もあるんじゃないだろうか。今の日本みたいに、野党がいないような状態のときには、その時の政権の強引な、横暴な(金融政策)がとられてしまうという心配はあると思う。
この人もそんな一人なんだろうか。浜矩子(はまのりこ)、未確認情報だが、山口薫の天敵だと言われている。(これは失礼、上念司だったか) 彼女が2016年7月16日の毎日新聞にこんなことを書いている。

<ヘリコプターマネー> 空から毒入り紙幣が降る時

「ヘリコプターマネーというものは、我が国の現行の法制度のもとでは実施することができないと思っています」。
黒田東彦日銀総裁がこう言った。4月28日、日銀政策委員会の金融政策決定会合後に開かれた記者会見時のことである。6月にも、やはり政策決定会合後の記者会見で同趣旨の発言をしている。
最近、このヘリコプターマネー談義が妙な盛り上がりを示している。ヘリコプターマネーの話は、突き詰めていくと、どうしても中央銀行による財政赤字の肩代わり話につながっていく。

そもそも、ヘリコプターマネーとは何か。この言葉を初めて使ったのは、「貨幣数量説」の大御所様、このミルトン・フリードマンである。先生の論点をかいつまんで言えば、次の通りだ。
すなわち、経済活動に活をいれたいなら、政府が公共事業をやるというようなまどろっこしいことは不要だ。現金を満載したヘリコプターを飛ばして、そのカネを空からばらまけばいい。棚ぼた資金を拾った人々は、喜び勇んで爆買いに走る。だから、即効的に経済は元気になる。しかも、政府は公共事業をやるための国債発行を免れる。財政の健全性も損なわれない。

イメージ的には、誠にごもっともだ。フリードマン先生も、あくまでもイメージ的に話をしている。だが、このイメージを実際の政策に引き写そうとすると、ややこしくなる。問題は二つだ。第一に、実際に、ヘリコプターからカネをばらまくのは非現実的だ。国中にばらまくのは、あまりにも効率が悪い。均等にばらまくのもまず無理だ。第二に、そもそも、ばらまくカネをどこから持ってくるのか。

第二の点から考えていこう。財政負担をふやさずに金をばらまきたいなら、カネを新たに刷るしかない。つまり、中央銀行がばらまき用の資金の供給者となるわけだ。通貨価値の番人たる中央銀行が、こんなことをやるの?不安感を抱き始めながら、ひとまず、先に進もう。
刷ったカネをどうやってまくのか。「ヘリマネ」に代わる現実的なやり方として、どのようなものが考えられるのかざっくり言えば、これも2通り考えられる。
第一に、中央銀行が直接、国中の人々におカネを送る方式がある。小切手を郵送するもよし。銀行口座に振り込むもよし。ただ、これも少々効率が悪いかもしれない。どこまで、中央銀行にそのための情報とノウハウがあるのか。それが問われることになる。
第二のやり方は、刷ったおカネを中央銀行が政府にお渡しすることだ。一応、借用書くらいは頂戴しておく。ただし、これはあくまでも、ある時払いの催促なし。このカネを政府が適宜ばらまけがいい。ばらまきは古来、政府の得意技だ。特に日本の場合には。
なお、借用書から「有る時払い」の部分を削除することもできる。借用書、すなわち政府が中央銀行向けに発行する国債を、永久債にしてしまえばいい。永久債は読んで字のごとし。償還期限がない。永久に返済を求められない。ただし、利子は払い続けることになる。だが、今の日本なら、ちゃっかりマイナス金利になったいるから、大丈夫。
さらに言えば、制度的に利子を払わなくて済むようにもできる。永久債の発行の仕方を、利付き方式ではなくて割引方式にすればいい。
利付き債については、定期的に利子を支払う必要がある。これに対して、割引債は利子を払わない代わりに、額面に対して一定の割引を行った形で発行する。そして、満期には額面金額が投資家に償還される。購入金額と額面の差額が投資家の利益になるわけだ。ところが、永久債には満期がない。だから、「有る時」も気にする必要はない。

こんなことが始まったら、どうなるのか。「有る時問わずの催促なし」がクセになれば、政府の財政節度というものは消えてなくなる。何のためカネをひねり出すか分からない。そんな政府のおねだりのままカネを刷るクセがつけば、通貨価値の番人としての中央銀行の機能も朽ち果てる。

だからこそ、黒田総裁が言う通り、日本でも、日銀による国債の直接引き受けは「現行の法制度のもとでは実施することはできない」ことになっている。財政法第5条に「すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、また、借入金の借り入れについては、日本銀行からこれを借り入れてはならない」と明記されているのである。

ところがどっこい、ご用心。この条項にはただし書きがついている。次の通りだ。「ただし、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りではない」。今の日本の状況下では、「特別の事由」について、国会の議決を得ることがあまりにも容易だ。
今度、上空でヘリの音がしたら、要注意だ。間違っても、そのヘリがばらまくお札を拾ってはいけない。そのお札には、毒が塗り込まれている。その毒は、民主主義から制御力を奪う。国家の無謀な経済運営。それに対する民主主義的制御力が、破壊される。 
2016・7・16  はま・のりこ 同志社大教授。



小林
同志社大学って、山口薫がかつて在籍していたところですね。



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9.11について <債務貨幣システム>とは その32

2017年10月29日 | 日記
とあるスナックで

小林
世の中には払う金利分の(お金)が存在していないというのも大変なことでしょうが、実際は事実はもっとひどいことになっているみたいですね。<債務貨幣システム>って、ほんと恐ろしいシステムですね。
G・エドワード・グリフィン著 <マネーを生み出す怪物 連邦準備制度という壮大な詐欺システム> p-241

誰が金利を払うマネーを創出するのか?
このプロセスに付随する難問の一つは、「金利を払うマネーはどこから来るのか」ということだ。銀行から9パーセントの利子で一万ドル借りると、一万900ドルを返さなければならない。だが、銀行が貸し出すためにつくったのは一万ドルだけだ。すると、あなたが・・・ほかのローンの借り手も・・・債務を返済する方法はなさそうに思える。流通しているマネーだけでは、金利を含む債務全額に足りない。それなら、あなたは金利分の900ドルも借りなければならないのか。するとまた金利が増える。借りれば借りるほどますます借りなければならなくなり。不換紙幣のもとでの債務は限りなく増えていくことになる。

この考え方も一部はあたっている。金利を含む債務の返済に足りる金が創出されていないのはほんとうだ。だが、金利を返済する唯一の方法は借金だ、というのは事実ではない。この考え方が間違っているのは、労働の交換価値を考慮していないからだ。あなたが一万ドルを借りて、毎月900ドルずつ、それに金利分として約80ドルずつ返済するとしよう。あなたはローンの返済がきついから、パートタイムで働こうと決める。銀行のほうは、あなたのローンで毎月80ドルが入ってくる。この80ドルは帳簿上は「金利」だから、ローンの元金のように債権と相殺されることはない。そこで、銀行が支出できるマネーとして残る。銀行はこの金で毎月一回ビルの床磨きをしようと決める。あなたは新聞広告に応募して、月80ドルで銀行の床磨きをする。こうしてあなたは金利を払う分のマネーを稼ぐが、働いて得るマネーは・・・ここが重要なのだが・・・あなたが金利として支払ったマネーなのだ。あなたが毎月、銀行で床磨きをしているあいだ、同じドルが金利として銀行に入り、賃金としてあなたに支払われ、それがまた金利として・・・という回転運動が続く。

あなたが直接銀行で働かなくてもいい。あなたがどんな方法でマネーを稼ごうとも、出てくるところは銀行で、最終的に銀行に吸い込まれていく。この回路はうんと大きいかもしれないし、小さいかもしれないが、すべての金利は結局は人間の労働で支払われるという事実は不変だ
この事実を考えると、金利を返済するに足るマネーが創出されていないという事実よりもさらに驚くべき真実につきあたる。

人々の労働を足し合わせたものは全部、不換紙幣を創出している人々の懐に入る。これが、社会の大多数が金融貴族という支配階級のために年季奉公の召使いとして働く現代の奴隷制である


コー
<奴隷>というけど、<奴隷>は少なくとも自分の足に鎖がついているのがわかっていると思うんだ。
自覚があるんだと思う。でも<債務貨幣システム>を知らない、または理解することができない我々は<奴隷>というより<家畜>、または養蜂家に飼われている<蜂>に近いと思うよ。


ママ
なんで私たちが<家畜>なのよ、コーさん。変なこと言わないでちょうだい。
またまたお客さんが減っちゃうじゃないのよ、まったく。


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9.11について <債務貨幣システム>とは その31

2017年10月28日 | 日記
とあるスナックで

コー
昨日の話のつづきなんだが、3人がママから10万円を46回以上借りて麻雀をしていたら、その時のお金全部は(もちろん45回までの分は返済している)ママからの借金のお金だということだ。しかも利子分のお金が常に足りないということだ。麻雀を続けるには、ママから借金をし続けなければならないし、その額はだんだん大きくならざるを得ない。

ママ
だから、借金をしてまでギャンブルをしてはいけないという話でしょう、コーさん。

コー
いや違うんだ。世の中全部がこの話と同じだったんだよ。それが<債務貨幣システム>の社会だったんだ。
G・エドワード・グリフィン 著<マネーを生み出す怪物 連邦準備制度という壮大な詐欺システム> p-235

債務がなければマネーは消える
アメリカ人には、マネーサプライのすべてに債務以外何の裏付けもないという事実はなかなか飲み込めない。まして、全員が借金を返済したらもはやマネーは存在しなくなる。という驚くべき事実は思い描くことも難しい。しかしそれが事実なのだ。一セントも流通しなくなる・・・・すべての硬貨と紙幣は銀行の金庫に戻ってしまう・・・し、誰の当座預金にも一ドルも残らない。
要するに、すべてのマネーが消失する。

マリナー・エックルスは1941年当時、FRB理事だった。この年の9月30日、エックルスは下院銀行通貨委員会の公聴会で証言を求められた。公聴会の目的は、1930年代の不況につながる状況が生まれた(事)について、FRSがどのような役割をはたしたのかを探ることだった。委員長だったライト・バットマン議員は、FRSは1933年に20億ドル分の国債を購入する資金をどこから得たのか、と尋ねた。以下はそのときのやりとりだ。
エックルス:わたしたちがつくりだしました。
パットマン:どこから?
エックルス:信用貨幣を発行する権利をもとに、です。
パットマン:それでは、政府の信用以外に裏付けは何もないのですか?
エックルス:それが我が国のマネーのシステムです。マネーのシステムで債務がゼロになれば、マネーもゼロになります。

銀行資産がすべて返済されたら、誰も銀行預金を持てなくなり、一ドルの貨幣も紙幣も流通しなくなるだろう。考えると仰天するが、そうなのだ。わたしたちは完全に商業銀行に依存している。流通している現金あるいは信用は、一ドル残らず誰かが借りているはずだ。銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出すれば、わたしたちは繁栄する。しなければ飢える。わたしたちには永続的なマネー・システムはまったく存在しない。この事実がはっきりと呑み込めたとき、とてつもなく悲劇的で絶望的な信じがたい状況が見えてくる。
信じがたいが、事実なのである。
>


小林

< 銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出すれば、わたしたちは繁栄する。しなければ飢える。わたしたちには永続的なマネー・システムはまったく存在しない。この事実がはっきりと呑み込めたとき、とてつもなく悲劇的で絶望的な信じがたい状況が見えてくる。信じがたいが、事実なのである。>

言い換えれば<銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出する>ことは、永続的にはできないということでしょう。いつかは限界がくるということでしょう。返済できない人には(会社や国にも)銀行はお金を貸せないんですね。

そのことを山口薫は、<公共貨幣>の中の、第6章、そして第7章<債務貨幣システムはデット・エンドだ>でくわしく書いているんですね


コー

そしてまた3人がママの店でゲームをするところに話を戻すと、延べ46回目の借金から金利分のお金が3人にはないんだよね。10万円借りてそして2万円の利息をつけて合計12万円をママに返すことはできないんだよね。どうしても2万円足りない。そこで借金をしなければならない、誰かが。そして47回目の借金をすると、10万円のうち、2万円は46回目の借金のまだ払っていない2万円の利息としてママに払わなくてはいけない。そうすると手元に残るのは、8万円だ。そしてこの47回目の借金を返す時には、10万円プラス2万円の12万円を返さなければいけないから、結局4万円足りないわけだ。

そしてこれはどこまで続けられるんだろう? 限界とはどういうときなんだろうか。

ママばっかりが得するシステムなんだな


ママ
何言っているのよ、私だけが悪いみたいじゃないのよ。だいたい、お金を借りなきゃいいのよ。借りるほうが悪いんだわ。


コー
生まれてから誰でも(お金)を使わざるを得ないじゃないかい、生きて行くためには。物々交換でいまさら生きていけないよ。その(お金)は誰かが借金しなければ、存在しないんだよ、ママ。
そしてそのお金には、必ず金利がついて返さなければいけないんだよ。


小林
いやー話が盛り上がってきたところで、いったん休憩にしましょう。

ちょっと音楽でも聞きましょう。コーさんは(上原ひろみ)ですけど、私はこの人を聞きたいですね


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9.11について <債務貨幣システムについて> その30

2017年10月27日 | 日記
とあるスナックで

コー
この<債務貨幣システム>、<借金貨幣システム>を考えていたらまた、話を思いついたんだ。

ちょっとまた、こないだの中世の金細工師の話のように、付き合ってほしんだ。

ママ
あら、また面白そうね。

コー
3人のA,B,Cの人が、それぞれ30万円を持って、ママの店でゲームをするという話なんだ。

ママ
あら、なんのゲームかしら。麻雀がいいんじゃない、私お店やりたかったのよ。

コー
なんでもいいんだけど、じゃ麻雀にしましょう。

麻雀を始めるとき、三人の合計金額は、90万円だよね。それでしばらく麻雀をして一区切りついたとしよう。

そん時のそれぞれの所持金が、Aさんは5万円、Bさんは50万円、Cさんは35万円だったとするよ。

ママ
あらずいぶんAさんは負けちゃったのね。

コー
そうなんだ、Aさんは麻雀が下手なんだな。

ところで、この時の3人の合計金額は、やっぱり90万円だよね。Aさんの減った分の金額はBさん、Cさんのところに行っているわけだから。

Aさんは5万円でこのまま麻雀をするのが不安になったんだろう、ママから10万円を借りたんだ。

ママ
いいわよ、でも利子はちゃんといただくわよ。

コー
Aさんはママから10万円借りて、返す時は2万円の利子を付けて返すことにしよう。合計12万円だね。

ママ
あら、ずいぶんいい利子ね。

コー
高い利子だけど、ここは話を分かりやすくするために、2万円で行きましょう。

そうするとこの時の3人の合計金額は?

小林
90万円プラス10万円で100万円ですね。

コー
そしてまた麻雀をはじめるんだ。この時のそれぞれの所持金は、Aさんは15万円、Bさんは50万円、Cさんは35万円、合計100万円だ。

そしてしばらく麻雀をしてまた一区切りついたとしよう。その時、Aさんは45万円、Bさんは50万円、Cさんは5万円だったとする。

ママ
あら,今度ずいぶんCさんは負けちゃったのね。

コー
そうなんだ。Aさんは今度ずいぶん頑張ったので、ママに借りた10万円と利子2万円を返したんだ。

すると今度はCさんがママから10万円を借りたんだ。返す時は同じように利子2万円をつけて返す約束でね。

さー、また麻雀再開だ。この時のそれぞれの所持金は、Aさんは45万円引く12万円で33万円、Bさんは同じ50万円、

Cさんは5万円プラス10万円で15万円。3人の合計は?

小林
3人の合計は98万円。

コー
そして再開。しばらくしてまた一区切り。その時の所持金はAさんが43万円、Bさんは5万円、Cさんは50万円だったとする。

こんどはBさんが負けたね。Cさんはママに10万円と2万円の利子をつけて12万円を返したんだ。

そしてとうとうBさんもママから10万円を借りたんだな。

それでまた麻雀再開。この時のそれぞれの所持金は、Aさんは43万円、Bさんは15万円、Cさんは38万円。合計金額は?

小林
3人の合計金額は96万円。アレ?

ママ
どうしたの小林さん。

小林
いや別に。

コー
さー、これでまた再開だ。3人はこれで延べ3回ママから10万円を借りたよね。

ところでここで、問題だ。3人が同じように麻雀をし続け、同じようにママから10万円を借りて、お金がたまったら、利子をつけてママに返す。

これを延べ45回目に借りたお金を返したときに、3人にはいくら所持金があるのかという問題だ。

小林
なるほどそういうことですか。90÷2=45ですか、なるほどね。

ママ
小林さん、なにがなるほどなの?

コー
延べ45回ママからお金を借りて返したときに3人は、一円も持っていないんだですよ、ママ。

ママ
えー、そうなの。一体最初の30万はどこに行っちゃたの。3人で90万円あったんでしょ。

なによ、二人して私の顔をじろじろ見てるのよ。

コー
実はその90万円は、ママの金庫の中にあるんですよ。

ママ
エー、ウッソー。
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