奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

ピアソン記念館

2011-08-26 05:23:14 | 北海道の博物館



ピアソン(G.P.Pierson)はアメリカの宣教師です。
北見に居を構え近隣の布教に努めましたが、その居宅です。

まず市街地の丘の上のあるこの立地が秀逸。

今はもちろん郊外まで宅地が広がっていますが、
開拓当時はこの辺りが北見市街地の外縁部でした。

丘の上で北見の盆地が一望でき、市街地はもちろん広大な農村部が一望できた場所です。
キリスト教系移民団体・北光社が入植した地域も望めたのでしょう。

運営はNPO法人ピアソン会で、私が訪問した時も会の方が詳しく解説してくれました。

建築されたのは大正3年、設計はあのヴォーリズ。

画像をご覧下さい、さすがに端正な建物だ。





こんな北の果てまでヴォーリズの建物があるなぞ信じられません。
それだけでも一見の価値があります。

私が館内で目をひいたのは、昔の北見市街地の詳細な住宅地図。
駅を中心とした市街地の住宅が1軒1軒詳細に記されています。

その数、時代を変えて3枚。
それを見るとピアソン在住時から離日後どう使われたまで、邸宅の変遷を知ることができます。

これは複製して欲しい。
ピアソン邸だけではなく、北見の市街地がどう変遷してきたかを如実に示す一級の資料です。

記念館を辞し、邸宅の前庭を歩く。
今でも市街地を広く望むことができる、素晴らしい眺望が広がっています。
ピアソンはここから沈む夕日を眺め、どんなことを思ったのでしょうか。




*ピアソン記念館

住    所:北見市幸町7丁目4-28
開館時間:9:30~16:30
観 覧 料:無料
休 館 日:月曜、祝日の翌日(月・金・土が祝日の場合翌日も開館)、12月31日から1月6日
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