今日と明日は新得駅前から拾った番外編をお送りします。
北海道の中心と言えば、へその街・富良野です。
へそ祭りが行われていますし、富良野小学校の校庭には「北海道中心標」もあります。
それはそれで正しいこのなのですが、実はもう一つの中心があります。
北方領土を含めた場合の「北海道の重心」は1993年の国土地理院の調査によって、
北緯43度28分02秒、東経142度49分40秒と判明しました。
場所は新得町トムラウシ温泉の西北の山中になります。
それを記念して新得駅前にモニュメントがあります。
それがやじろべぇの形をした「北海道の重心地」です。
ここにモニュメントがあるからといって、ここが重心ではないのですね。
本当の重心地点には標柱があるそうですがそこは熊の出没が必須の山奥、
決して気軽に行こうとは思わないように。
北海道の中心は富良野で間違いありませんが、
ロシアが実効支配している北方領土を含めた重心は新得にある。
北海道には中心と重心の二つがある、ややこしいですがそれでいいではないですか。
嘘ではないし誤魔化してもいない、どちらも真実なのですからね。
そういう曖昧なことを楽しむのも、旅のうちです。