奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

クラウス15号(沼田町)

2017-09-13 06:01:26 | 北海道の旅日記(道央)




沼田町のほろしん温泉ほたる館には小型蒸気機関車が保存されています。

そのクラウス15号は1889年、ドイツのクラウス社で製造され九州鉄道に投入され、
4形4号としてその歩みを始めました。

1907年、鉄道国有法により九州鉄道が国有化され10型15号となり、
1925年、東京横浜鉄道(現・東急東横線)に譲渡され鉄道建設に従事します。

工事完成後の1931年に留萠鉄道(沼田町)に譲渡され石炭輸送などで活躍後、
明治鉱業昭和炭鉱(沼田町)専用線で使用されたのち1967年に引退しました。

1970年に沼田町の指定文化財、2010年にはJR北海道の準鉄道記念物に指定されています。





現在は前述のようにほろしん温泉ほたる館前の専用車庫で保存され、
5月上旬~10月末まで天気のいい日には車庫から出庫して公開展示されています。

クラウス15号の出し入れには貨車移動機(アント)を使っているのですが、
実際にその出し入れをしているところを見てみたいものだ。

専用車庫の正面には“明治昭和炭鉱”の文字が見えますが、
これは最後まで活躍していた明治鉱業昭和炭鉱のことですね。

車体横にはステップが置かれ、運転席を見学することもできます。

軸配置は0-B-0、こんな非力に見える蒸気機関車が石炭を満載した貨車を運んでいた。
当時はどのような様子だったのであろうか。

保存されている小型蒸気機関車では国内でも古い部類になるという。
それが状態が良好なまま受け継がれている。

幸せなことですね。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする