「三笠市立博物館」は別名“化石の博物館”といわれ、
とくにアンモナイト化石の収蔵には目を見張るものがあります。
また国の天然記念物「エゾミカサリュウ」の化石もあり、
このあたり一帯がかつて海だったことがわかります。
※「エゾミカサリュウ」は海棲大型爬虫類であり、恐竜ではない
その他特筆すべき展示には空知集治監の資料があります。
空知集治監は囚人を炭鉱労働に従事させることを前提に設置され、
地域の発展に大きく貢献しました。
三笠の歴史と発展を語るには欠かせない施設なのです。
その空知集治監の展示が少ないながらあるのは、
さすが三笠の博物館といえるでしょう。
その他の郷土資料もひと通り揃っています。
建物は2階建てで展示スペースは1階のみ。
かつては2階にも展示スペースがあったようですが、
経費節減で展示を1階に集約したという感じです。
展示内容に関していえば市立総合博物館なのに自然関係に偏りすぎ。
北海道ではわずか100年ほどの間に産業の栄枯盛衰があり、
それだけに産業遺産関係資料の散逸が激しいのです。
北海道各市町村の総合博物館はまず産業考古学に力を入れて欲しいなぁ。
自然関係の資料はそのあたりのバランスを考えて展示して欲しいものです。
国の天然記念物が発掘されたから力を入れたい、
という気持ちはよくわかりますが。
分館で森林資料展示室がありますが、
時間の関係で見学は出来ませんでした。
午前中はこれで終わり。
お昼ご飯の後はいよいよ本格的な炭鉱遺産の見学になります。
幾春別地区の見学へ続く
☆写真は博物館外観