カッコええ~!!
10月4日に発売される最新アルバム『異次元からの咆哮』に収録されている曲です。この方たちの曲を「文学的」と評する方もおられます。音楽を「数学的」に作る人と、「文学的」に作る人といるそうで、まあさしずめ、小室哲哉さんなどは数学的、なのでしょうかね。
どっちが良い悪いを云ってるんじゃないですよ。
人間椅子などは「文学的」に曲を作る人たちの、一つの典型といって良いのでしょう。
青森県の進学校の同級生だった和嶋慎治(ギター)と鈴木研(ベース)によって結成され、現在はそこに4代目ドラマーのナカジマノブが加わってのラインナップ。ここ数年、頓に評価が高まっており、やっと時代が追いついたか、という感じ。
「怪奇派」などとも云われますが、私の印象としては、人間は「見えないもの」とともに生きているんだ、ということを、彼らなりに表現しているのだと捉えております。「恐れ」というより、「畏れ」なのだと私は捉えております。
それと感じるのは、青森県人の静かなる「反骨」です。音楽自体は「喧しい」部類に入るハード・ロックでも、そこに感じるのは「静かなる」反骨。
青森という風土が生んだ、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、でも決して屈することのない静かなる反骨精神。
音楽業界の中で、いやヘヴィ・メタル、ハード・ロックというカテゴリーの中でさえ、異質で、それも「静かに」異質であり続け、いつの間にかある種の「地位」を確立してしまった感のある人間椅子に、
東北人として、感動に近いものを感じます。
ワジーこと和嶋慎治氏初の自伝、『屈折くん』好評発売中!