風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

人間椅子 「虚無の声」 2017

2017-09-23 08:39:16 | 今日のメタル











カッコええ~!!


10月4日に発売される最新アルバム『異次元からの咆哮』に収録されている曲です。この方たちの曲を「文学的」と評する方もおられます。音楽を「数学的」に作る人と、「文学的」に作る人といるそうで、まあさしずめ、小室哲哉さんなどは数学的、なのでしょうかね。


どっちが良い悪いを云ってるんじゃないですよ。



人間椅子などは「文学的」に曲を作る人たちの、一つの典型といって良いのでしょう。



青森県の進学校の同級生だった和嶋慎治(ギター)と鈴木研(ベース)によって結成され、現在はそこに4代目ドラマーのナカジマノブが加わってのラインナップ。ここ数年、頓に評価が高まっており、やっと時代が追いついたか、という感じ。



「怪奇派」などとも云われますが、私の印象としては、人間は「見えないもの」とともに生きているんだ、ということを、彼らなりに表現しているのだと捉えております。「恐れ」というより、「畏れ」なのだと私は捉えております。



それと感じるのは、青森県人の静かなる「反骨」です。音楽自体は「喧しい」部類に入るハード・ロックでも、そこに感じるのは「静かなる」反骨。



青森という風土が生んだ、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、でも決して屈することのない静かなる反骨精神。



音楽業界の中で、いやヘヴィ・メタル、ハード・ロックというカテゴリーの中でさえ、異質で、それも「静かに」異質であり続け、いつの間にかある種の「地位」を確立してしまった感のある人間椅子に、


東北人として、感動に近いものを感じます。




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