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三善晃のソプラノとピアノのための組曲「聖三稜玻璃」を聴く

2013-11-14 03:27:36 | 古典~現代音楽日本編
一昨日、昨日とウォーキングを休んでいます。
今回とりあげるのは1933年生まれの三善晃の作品。
1963年に作曲されたソプラノとピアノのための組曲「聖三稜玻璃」である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
この作品は大蔵坦子の委嘱により作曲された作品である。
テクストは山村暮鳥の詩集「聖三稜玻璃」の中から最初の3編を、
そして「ほんねん」は、「聖三稜玻璃拾遺」から選んでいる。
今回聴いたCDは大蔵坦子のソプラノ、木村潤二のピアノ演奏による。
第一曲「いのり」は、ピアノの神秘的な響きに乗って、
ソプラノが歌い始める詩は、5行しかない。
詩は短いながらも聴き手の想像力をかきたてる。
硬質的なピアノの響きが、聴き手にそれを促すかのようである。
第二曲「曼荼羅」は、ピアノの音に導かれ、
断片的な詩がソプラノより歌われていく。
第三曲「青空に」は、ピアノの音に続き、
「青空に」とソプラノが歌って始まる。
ピアノが水のきらめく感じをうまく表現している。
第四曲「ほんねん」は、ピアノの音に続き、
ソプラノが「しんじつのひとりのきみゆゑ」と歌う。
ピアノがドラマティックな盛り上がりをつくったあと、
最後はピアノだけが残り、静かに終わる。

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