かよさんの雑記帳

お箏の先生・かよさん。4児の母のかよさん。
半径100mの日常+αの雑記帳です。

よみきかせ

2017-06-15 | 日記
子どもたちの通う小学校には、「お話し会」というボランティアの会があります。
朝、授業が始まる前の10分程度の時間に、子どもたちにお話を聞かせる会です。
「読み聞かせ」というと、絵本や紙芝居を思い浮かべますが、
先日見学にいった折に聞いたのは、「素話」。

すばなし、と言いまして、
何も持たず、ただ子どもたちの前で語るだけ。

お話ししてくださったのは、グリム童話の『7羽のからす』。

派手な演出もなく、むしろ静かな語り口なのに、
隣の教室のざわめきが聞こえてきても、子どもたちはお話にじっと耳を傾けています。
私も不思議と引き込まれてずっと聞いていました。
絵も何もないのに、その場面が浮かぶようです。

子どもたちにはちょっと馴染みがない言葉(「洗礼」など)が出てきても、
解説をはさむことなく物語は進み、
語り終えると子どもたちは静かに、でも満足そうな顔をしていました。

私も幼稚園などで随分読み聞かせはやってきたんですけれども、
ついウケをねらいにいくというか、
パッと面白いものばかり選んでいました。

だから、素話でずっといろんな場面を語っていくことに、
こんなにも子どもたちが集中して聞いていることに驚きました。

終わってから、語り手の人と少しお話しをしました。

 -子どもにとって馴染みのない言葉でも、説明をしないのはなぜ?

  「難しい言葉でも、それがどういうものなのか、なんとなく感じとれればいいの」

 -やはり練習をしますか?

  「します。何度も声を出して語って、全体の流れや言葉のリズムをつかみます」

等々。
なかなかに、学ぶことの多い時間でした。

さて、私も今年からこの会に加わることにしましたが、
こんなふうに語れる日が来るのでしょうか…
デビューは秋の予定です。
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